ドコだろう
俺が目を覚ますとそこは真っ赤に染まっていた。
あたり一面死体がゴロゴロと転がっている。
それも人ではなく世間的に言うとバケモノってものだ。
青い皮膚をもった耳がエラみたくなっているのがいたり、下半身が馬みたいなのもいる。
とても小さいのもいれば、とても巨大なのもいる。
ここはどこ?
これが今、俺の率直な感想で、それ以外は気持ち悪い。
それくらいしかこの今の状況を見てしまっては言えないだろう。
大量の真紅の血が俺の服にまとわりついていて、自分の姿を見ると黒く短かった髪が今は真紅に染まる腰まである長い髪。
服は病衣のままで、ただ、茶色がかった赤に変わってしまっただけで変化は見受けられない。
ところどころに転がる無残な屍は動かない。
とりあえずここにいるのはイヤだったので立ち上がり屍の上を歩いて進んでいった。
目を覚ます前にあった全身の軋むような痛みはなく、視界もくっきりとしている。
右腕に付いていた献血とかの時に使うチューブが腕にキツク縛られたままで血の巡りを止めたままだったので外し、邪魔な長いこの髪をポニーテールにした。
これからどうなるんだろう。
0から人生をやり直す。
それがしっくりとするのもあるが、この異世界。異国の地で俺は1人紫がかった赤い月が浮かぶ空を眺めていた。
ここまでが大体の前置きになります。
次回からやっと本編だ~。
会話文が0でかなり体力を消耗してました。
体力のなさは自慢できるほど本気でないです(笑)
読んでくださってありがとうございます。
桜 真時。