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叔父とわたし  作者: 周五
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なやむ

 叔父のお世話になることになってからすぐに自分の気持ちに気がついてしまったものだから、それからが大変だった。


 とにかく、叔父が近くに来ると顔が赤くなり、心臓の鼓動が激しくなる。


 叔父に気づかれてはいけないと思うと余計に意識してしまう。


 ここに来るまでは、どちらかというと感情をおもてに出すことがあまりなかったのだ。同級生からも、なにを考えているのかわからないと言われることが度々あった。


 無口で、おとなしく、自己主張しない、目立たない子―――スクールの同級生も教師も、伯母だってそう思っていたはずだ。


 けれど、叔父と暮らすようになって。


 わたしのなかにも人並みの感情があることを知った。



 叔父はわたしのそんな気持ちを知ってか知らずか、過度なスキンシップをしてこなくなった。


 ここでの生活のルールを教えてもらい、わたしがひとりで色々こなせるようになってからは、食事の時間以外は同じ部屋にいることがなくなった。


 避けられているのでは? と心配になったこともあったが、ときおり感じるあたたかな視線で、叔父がわたしを気遣ってのことだとわかった。


 でも。寂しい。


 伯母との生活ではそんなことを思ったこともなかった。


 お互い、どうでもよかったから。


 叔父のことをもっと知りたい。わたしのことも知ってもらいたい。


 もっと近くに…


 食事のときだけじゃなく、それ以外のときでも側にいられたら。


 けれどそれは叶わぬ望み。


 叔父には、叔母がいる。


 わたしが父と母を忘れられないように。


 きっと。


 叔父も叔母を忘れることができないはずだから。


 だから。


 わたしは、この想いに蓋をする。


 はじめての恋が、こんなに苦しいものだったなんて。




なかなか話が進みません…

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