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観測者は

作者: 夏乃 雪


あるところに何時も雨が降っている国がありました


数年に1度

太陽が輝く日が有りその日以外はずっと雨が降っている国でした


その国のある場所で2人がある約束交わしました


「月の出る夜に帰ってくるから聞いてほしい事がある」


彼はうなずき、手を振って別れた

そして彼は約束が守られる日を楽しみにしていました


それから何十も何百の太陽が昇り沈みました


しかし彼は知りません

この国がうまれて数百年、月が1度も夜空を照らしたことが無い事を


しかし彼は知りません

この国を覆う雲は神が掛けた呪いで人の力では解けないことを


彼は知りません

彼自身がどんな表情で毎日夜、月を探しているのかを


観測者は 

   自らの心には無関心である

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。観測者って響きがいいな。観測ばかりしてる国民とか、
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