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星の詩  作者: 時ノ宮怜
3/9

夜、輝きを探して

ネオン街灯 光を隠す夜

静かに騒ぐ 何も聞こえない


「暗くて何も見えない、何も聞こえない」


だから探しに行こう

この無限の夜に一等星を


「どこにあるかな」

ゆっくり歩く

人に溢れた街を行く

皆は見えない

言葉をうまく使えない

溢れ続ける言葉に

溢れた人は隠れていく

「どこにもいない」

街にはいない


「どこにいるかな」

リズムを刻む

豊かな自然を見る

溢れた言葉が集まる

違う証拠

それは森のざわめき

反響迷路

「輝きが足りない」

森じゃない


ずっと探しているのに見つからない

仲間は極端に少ない

それでも確かにいる

言葉が見える同じ人

少しだけ違う同じ人

僕はずっと膨れているから

僕に飲まれても失われない光が欲しい

同じ(シミラリティ)より反対シンメトリィが欲しい


「やっと見つけた」

それは静かで美しい夜

彼女以外の全てが観客オーディエンス

光を心に宿し

街の光に飲まれてなお失われない輝き

気に食わない

気に食わない

「光がよく見えない」

()が邪魔で()が見えない


「心を詠って」

僕の頼みを彼女はきく

こんなに簡単に詠ってくれる

それが正しいかのように

ああ、だけど

「間違いだったかもしれない」


産まれたのは破滅の星

何よりも不幸な凶星

彼女の光は僕の夜ですらかすませる

彼女は月になりたかったのに

夜が浅いせいで太陽となった


「ごめん」

少し待ってて

僕は僕を沈めて深める

重しが必要だ

夜は星が輝く

星が光らなければただ暗いだけの夜

そこには何もなく見えないだけ

ならば夜が輝くには彩る星が必要だ

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