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星の詩  作者: 時ノ宮怜
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始まりに月は昇らず

変わらず朝は来る

どんな街にも、どんな人にも

だけど私はその色を知らない

知りたくない

朝も昼も私はキライだから

夜だけに目を開くの

それが()


明るい夜に

遊びに出かけるの

どこへ行こうか

アレは何?

アレ食べたい

私は自由の中を泳ぐ者


皆には見えない秘密

私にだけ許された秘密

世界は言葉に溢れている

私は心のままに詩を詠うの

それだけで世界は私を照らしてくれる

星が輝く


静かな夜に

独りで舞い踊るの

星灯りの下で

腕を振る

足を刻む

私は孤高の舞台で演じる者


誰も知ろうとはしない真実

皆が忘れてしまった真実

それを語るだけの私は

次第に夜にすら嫌われる

どうして、どうして私を裏切るの

私の導

深淵の子


いつもそばにいた

孤独な私のそばにいた

()が輝けるようにそこにいてくれた

それだけで私はよかったのに

だから私は夜を詠うのに

あなたはそれを否定する

それは紛れもない本音で

私はそれを見ていたくなくて

星は振る

瞳は最後の輝きを宿して

彗星のごとく


嗚呼、そうだ

気付いてしまった

私は一人

私は分かり合えない

どれだけ輝いても

他の輝きに交わることなどないように

私は一人なのだ。

私は破滅を詠う


星よ星よ

輝き満ちて

正しき時は来た

全てを置いて

共に堕ちて

星屑よ(ステラ)


変わらず朝は来る

どんな街にも、どんな人にも

夜にだって来る

夜も眠りにつくから

私は夢をみない

夢も希望も私はみれない

夜だけに目を開くの

それが()

自分が今の道に進むための導となった人

その人に特別な感情を抱くのは自分なのに

その感情に裏切られると人を恨むようになるのは

人としての醜さというよりも、人としての生き方そのものだと思う

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