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鮮烈のジューフリス  作者: 相楽 二裕
第一話 緋色の宝玉
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03 装具士の戦い

「いよいよだな……」

 マルケロ・サンターノは額から流れ落ちる汗を拭った。


 半日ほど前のことである。一行はダントゥーガの沖合で船を停泊させ、手漕ぎ船で接岸した。岸から内陸に向かい森を抜けて、ダントゥーガ遺跡に到着した。エスラン・ロキモンドが所持するロキモンド家の地図がことのほか正確だったおかげで迷うことはなかった。


 とはいえ、平凡で安全な道程ではなかった。生い茂った藪をかき分けながら、いずこからか湧いて出る魔物との闘いを繰り返しながらの行軍であった。遺跡に辿り着いたときには、マルケロに限らずみな額に汗をにじませていた。それでもかなりの余力を残してここまで来られたのは、団長のマルケロが今回の任務のために団から選りすぐった精鋭の装具使いたちの活躍と、ジューフリスが丹念に調整した全員の魔装具のおかげであった。


 辺境伯の息子もここまでに限っては、魔物相手になかなかの奮闘ぶりを見せていた。腕自慢はあながち大袈裟ではないようである。ただ折に触れ実力をひけらかすので、皆からうんざりされていたようではあるが。


 遺跡の入口は崖が複雑に入り組んで奥まった土地の目立たぬ場所にあった。遺跡は地上に建てられたものではなく地下遺跡だった。周囲には樹木が青々と茂っている。かつては入口を囲むように石造りの祠と思しき建造物があったものとみられるが、それもすっかり朽ちて崩落していた。石塊が散乱するなかに一つの暗い穴だけがあって、そこから地中へと下り階段が伸びていた。


 奥を覗き込むと、闇がさらなる深淵に誘うかのように口を開けている。もっとも彼らはすでにこのことをロキモンド伯から聞いて知っていたので、準備にぬかりはない。打合せ通りに、先鋒と殿しんがりをつとめるノヤック、ボッツがカンテラに灯をともす。


 全員が、武器を構え固唾をのむ。そんな中で、ひとり丸腰で平然としているのがジューフリスであった。


 禍々しい気が穴の向こうから吹いてくる。

「空気が荒れている……」

 ジューフリスは誰にともなく囁いた。


「いくぞ」

 マルケロの合図で一行は遺跡の内部に踏み込んだ。



 遺跡は下層に向かっている。まるで鉱山のように手掘りで進められたと思われる狭隘な通路。身を屈めながら暫く行くと唐突に広い空洞が開けた。


「どうやらここは大昔に大量の水に浸食されてできた天然の洞窟らしいな」

 マルケロがそんな推測を述べた。

 道はさらに奥へ、下へと続いている。下りが急な箇所では階段がつけてあり、比較的歩きやすい。先人たちがこれらの整備に費やしたであろう膨大な時間を感じずにはいられない。

 通路に沿って、ところどころの岩肌に壁文が刻まれている。

 そのたびにジューフリスが立ち止まって読むので、足取りは捗らない。


 その様子に苛立ちを隠せぬエスランが、聞こえぬようマルケロに話しかけた。

「あの小娘……」

「ジューフリスですか?」

「いささか足手まといなのではないか?」


 エスランはジューフリスの働きに疑問を持っていた。ここへたどり着くまでの間、エスランはもとより他の旅団員も懸命になって魔物と戦い、これを退けてきたというのに、彼女は戦闘にも加わらず涼しい顔でただ仲間につき従っているのみである。遺跡に踏み込んでからは、キョロキョロと辺りを見て回り、立ち止まって壁の彫り文字をしげしげと観察したりして、一行の歩みに影響を与えている。エスランの目には恰もそれが物見遊山のように映って、気に食わなかった。


「そうですか?」と、マルケロは目を丸くした。

「このような場所に女を、いや、武器も扱えぬ者を連れてくるなど……」

「おや、エスラン殿は男性上位主義者ですかな」

「い、いや、そうではない。こういう危険な場所を探索するのは男どもに任せておけばよいということよ」と、慌てて取り繕う。

「なるほど。俺は女性でも使えるモンは遠慮なく使う主義なんですよ。まあ、確かに女性は非力ではありますが、それを補って余りあるものを持つものも多くいる」

「たとえばあの使い手の副長の女性とかかな?」

「カウネですか?」

「そう。ああいう女は私好きです」

 と、辺境伯の息子は思わぬ告白をする。エスランはカウネのことを誤解している。旅団の副長はカウネでなくノヤックなのだが、マルケロは指摘を避けた。誰がどう見てもノヤックよりカウネのほうが副団長らしい威厳をそなえているので、しばしば今までにも繰り返されてきた誤解であり、いちいち訂正するのも面倒であった。

 どうやらこの男は強い女が好みであるらしいとマルケロは睨んだ。

 エスランは壁に刻まれた文字を前に、さかんに首を捻っているジューフリスを遠目に見つめながら、あらためてマルケロに囁いた。

「皆が口を揃えて言うが、あのジューフリスとかいう娘、そんなに優秀なのか? あの程度の魔装師なら、中央には他にいくらでもいるだろう」

「論外だ」

 しつこい追及に、ややイラついた含みをこめるマルケロだった。

「ふ、やはりな。ちょっと顔がいいから皆がちやほやしているだけであろう」

「いや、論外というのはそういう意味じゃない。優秀というのが他の者より秀でて優れていると言うことなら、彼女はそういう類いのものではない」

「どういうことだ?」

「ジューフリスは、他者と比較して論じることじたいが無意味なのだ」

「?」

「だから、他者とは全く違っているんですよ」

「何がだ」

「魔装の概念そのものが、です」

「ほう……」

 と、いまひとつ納得できかねる表情のエスランである。


「そもそも魔装師とは、装具士とは何なのだ。いや、言葉の意味はなんとなく知っているが……なぜ魔装師のようなものがちやほやされねばならぬのかが私には理解できない」

 自らの腕っぷしに覚えのあるエスランならではの感想だった。


「ウーム」とマルケロは答えに窮した。「ご承知のように、魔装師とはいわゆる魔法使い――魔法士たちの頂点たる国家資格のことをさします。もともと魔装師とは、武具を魔法で強化する技能を持つ者のことです。しかし国家資格としての魔装師は多少おもむきが異なります。これには歴史的な変遷が絡んでますからな。まあ、魔装師といえば一般的には国家資格を持つ魔法士と思ってもらえればよいでしょう。むろん本来の魔装の仕事に携わる魔装師も多数おりますが、彼らの多くには魔法に関する並ならぬ才能があります。難しい案件を魔法の力で解決することができます。魔装師の重要さが広まり認知度が高まるにつれ、いつしか魔装師といえば高級官僚と同義になってしまい、魔法に関するあらゆる事柄――たとえば民事事件の解決、調停、相談など、ひいては国家にかかわる案件の助言、立案、立法、裁断、その他あれこれまで受け持つようになりました。実態にそぐわぬ資格名称だということで変更もたびたび検討されていますが、広く一般に定着してしまいましたからね。我々も何となく使い分けていますよ。ま、今のご時世、少なくとも資格を持たぬ者は魔装師を名乗れませんし、魔装を禁じられていますから。魔装師がちやほやされるのはそういう実情があるからです」

「うん。それはわかった」

「話を戻しますと、この魔装師がつくった魔装具を扱うもののことを装具士、装具使い、または適当に具士などと呼ぶこともあります。装具士は資格ではなく単なる呼称ですが、これも魔装を施された武器を扱うということにおいては特殊な訓練が必要ではあります。しかしいずれにせよ魔装具は扱えても魔法そのものは使えないわけです。まあ、まれにその両方に長けた者がおりますが、ふつうは違います」

「うむ」と相手は頷いた。

「たとえば、印刷工は活版印刷機の仕組みを知らなくても仕事ができるし、仮に印刷機の仕組みを理解していたとしても実際に印刷機を作るのとはまた別な話です。機械を設計するのは設計士、部品のひとつひとつは工藝士や細工士が作り、組立てるのは製造工ですからな。魔装で言うなら基本となる武器を作るのは鍛冶職人です。魔装師はそれに魔装をほどこす。言うなれば武器に命を吹き込むようなものです。その出来栄えによって装具士の戦闘能力に大きな違いが生じてくるんですよ。つまりは我々装具士にとってよい魔装具は命綱なのです」

「その辺りもまあ、わかっているつもりだが」

「魔装師は一般的に……たとえば盾ならば軽くするとか強固にする、剣なら振りやすくしたり、鋭利にしたりするわけですが……」

「そうだな」

「そして彼女の場合……彼女の魔装は何といったらよいか」とマルケロはいったん言葉を止めて考えてから、「武具の概念そのものを補強するんですよ」と慎重に言った。

「は?」

 エスランは意味が飲み込めないという表情をさらに濃くした。

 相手の表情を読み取ったマルケロは、さらに詳しい説明をこころみる。

「たとえば盾だとしたら、盾じゃないところまで守る。身を守るという盾の概念そのものを強固にするのです」

「だからつまり……どういうことだ?」

「つまりです、円盾はこう……構えると丸いこの部分を守ります」と自分の盾を構えてみせる。「盾では隠せない部位、つまりはみ出た部分、足元や頭上からの攻撃については守れません」

「当たり前だろう」

「ところが彼女が魔装した盾は、構えたところ以外も守備するんですよ」

「ち、ちょっと待て」

「剣なら斬るという概念を補強する。間合いの届かない部分まで斬れる」

「お、お前は、何を言っているのだ?」

「切先が届かない相手も斬れる。やろうと思えば」

 ここまできてやっとマルケロの言わんとしていることを理解したエスランは、理解したがゆえにその事実が理解しがたいことだと理解したのであった。

「て、適当なことを言うな」

「剣については固くなる、軽くなるだけでなく、振ったらまるで見えない力が働くかのように、速度が乗る。いや、斬るだけじゃない、場合によっては構えているだけで相手の攻撃を勝手に受け流してもくれる。きちんと言うなら、剣を剣として扱ったときの剣が持ちうる概念全体を補強するということですな。もっとも、そんな武具を使いこなすには装具士の練度もかなり必要ですがね」

「もうさっぱり意味がわからん」

「アハハハ」

「それは魔装なのか?」

「魔装ですよ。これぞ魔装と言わずして何と言いましょうや。先代の旅団魔装師から聞いた話では、魔装とは魔法で武具の表面処理を施すようなものなのだそうです。ジューフリスの魔装も基本は同じだと俺は思っています。どこまでを武具の『表面』とするか、単純に言ってしまえばそれなんですよ」

「いや……その例えにはかなり無理が……」

 マルケロは首を振った。

「同じですよ。彼女に言わせると、魔装によって剣の切れ味が良くなるのは当然。さらに間合いが延長できるとか、早く振れるとか、勝手に受け流してくれるといった概念については付加的なもので、モノを斬るという本来の剣の概念との兼ね合いにおいてそこだけ色々と面倒な組み立てが必要なのだそうです。頻繁な手入れも必要なようだしね」

「そ、そんな武器が作れるのなら、敵なしではないか……」

 エスランのため息交じりの言葉に対して、マルケロは不敵な笑みを浮かべつつ凄んだ。

「ええ。だからこその特別一級国家資格、なんですよ。国家魔装師は国の宝です。彼女は国家が認める魔装師たちの中でも、さらに異なっている。思想そのものが、頭抜けているんです」

 ここに至って、エスランはもう言葉さえ発しない。

「我々は第七(・・)魔装旅団です。実力の点からいえば歴史ある第一魔装旅団には残念ながら及ぶべくもなかった。今まではね。それが、彼女のおかげでこういった危険な仕事も難なく受注できるようになったんです。俺はジューフリスを高く評価していますよ。たとえば、いまここに来るまでに皆の余力がこれだけ残っているのも彼女のおかげだと思いますがね」

「そ、そうなのか?」


 ロキモンド家が今まで繰り返してきた探索の記録をひもとけば、海岸からダントゥーガの入り口に辿り着くまでの道程も容易なものではないことが記されている。ところが今回は上陸してから遺跡までの道で、さしたる強敵に遭遇することはなかった。このときのエスランはそれを気にも留めず、単なる幸運と捉えていた。実際はジューフリスの魔物除けのまじないが効いていたおかげで、大した戦闘にならず、容易にここまでたどり着くことができたのである。


「きっとこの先の探索においても彼女の力が役に立つでしょう」


 そして実際に魔物と闘いつつ遺跡の奥へと足を運ぶにあたって、そのたびにエスランは魔装師、そして装具士の戦いにあらためて驚愕を重ねることになるのだった。



 一行が遺跡に入ってから数刻が経ったが、下り道はまだ続いた。


 さすがのジューフリスも物理的なからくりに対しては使いものにならない。ロキモンドの文書には、遺跡の内部についてもかなり克明に記されていた。いくつかの仕掛けの解除方法も記されていた。正直なところその記録のおかげで命拾いをする場面もあったのである。仕掛けは明らかに遺跡の盗掘者の侵入を避けるためのもので、正しい解除手順さえ知っていればすべて難なく回避することができるものであった。


「ロキモンドのオヤジ、宝物回収に相当な執念を燃やしていやがったな。今までにいったいどれだけの犠牲を払ったもんだか……」

 と、ノヤックが苦々しい表情で毒づいた。


 しかしながら、今までにロキモンドが派遣した探検隊は目的の最奥部に辿り着いたわけではない。当然ながら途中から地図はなくなった。先は未踏破の領域である。一行は当初の情報通り、次第に強さを増していく死霊と戦いを繰り返しながら、手探りで進むしかなかった。


 しばらくすると、洞窟は突然行き止まりに当たった。そこは下り道が少しだけ平坦になった踊り場のような場所で、真正面には人がやっと通れそうな、ちいさな石の扉が二つ(・・)並んでいた。

「この向こうにお宝があるっていうのか? それともまさかこれも何かのからくりか? 解かなくちゃ先へ行けねえのか?」

 ノヤックがその一つの前に立ち、言った。

「ここ……」

 とジューフリスが指摘した壁面は、棚のように一部がくり抜かれていて、そこに何かを祀ったような痕跡が残されていた。

「祭壇……のようね」

 マルケロもそれを覗き込んで、「ふむ」と考え込んだ。

「こっちの右の方の扉、少し傾いてないか?」

 ボッツが隙間から無造作に奥を覗き込み、扉の窪みに手をかけてぐいっと引っ張った。

 ゴリゴリと音がして、扉は難なく開く。

「あっ危な……ちょっと待ちなさいよ!」

 ジューフリスの制止は間に合わなかった。

「何もないよ」

「おい……確認もせずにいきなり開けるなよ。毒矢でも飛んで来たらイチコロだぞ」

 ノヤックが注意した。

「ジューフリスの魔装があるから大丈夫だよ」

「ボッツ。過信は禁物だよ」

 カウネの言葉にジューフリスも黙って頷いた。

「まだ先があるのか……」先を覗き込んで、マルケロが言う。「左のほうも気になるが……」

「こっちは開かないぜ」とノヤック。

「なら、そっちは後にするとして、とりあえず右へ進もう」

 マルケロの判断で、慎重に扉の奥へと進むことになった。

 通路はさらに細くなっていく。



「やっぱり……」

 この道も、壁のところどころに文字が彫ってあるのは同じだった。

 それを読み、ジューフリスが呟いた。

「何か解ったのか?」とボッツ。

「魔物の発生源はこの奥よ。ダントゥーガ一帯に魔物が増えたのはこの遺跡のせいだったのよ」

「やはりか……」

 皆が頷くと、ジューフリスがさらに説明を加えた。

「詳しいことは今は省くけど、動獣系の魔物と死霊系の魔物には相関関係があるのよ。おそらくこの遺跡を発生源とする死霊系の魔物が周囲の森や動物に影響を与えて、ダントゥーガ一帯の動獣系の魔物を増やすのに一役買っているんだわ。もしかして……」

「もしかして、何だよ?」とノヤック。

「……」

「オイオイオイオイオイ。途中で止めるなよ。気になるじゃねえか」

「ねえあそこ……」とジューフリスが指さす先を皆が見る。「部屋みたいになってる」


 ノヤックがカンテラをかざす。その先はついに行き止まりで、たしかにジューフリスの指摘通り、広間になっていた。

 一行が部屋に辿り着き、恐る恐る足を踏み入れると、大きな空間の中に石碑が一つだけぽつんと建っていた。


「お宝は……ねえな」

 ノヤックが辺りを観察する限りでは、石碑のほかに何も見つからない。

「どうやら、もう一つの扉が当たりだったか」

 マルケロは冷静な感想を述べる。

 ジューフリスはその石碑の前にかがみこんで、碑文を読んだ。

「思った通り……この遺跡、ううん、このお墓は……」

「まぁ……遺跡といやあ、たいがい昔の偉い人の墓だと相場は決まっちゃいるが……それにしても殺風景過ぎないか? だいいち棺がどこにも無いぞ」

 ノヤックが首を傾げた。

「ここは前室。この壁の向こうに玄室があるんだと思う」

「なるほど……」マルケロは向かいの壁面を撫でて、「ここを石で塞いであるんだな……」と看破した。


「あの扉を越えてから、遺跡の匂いが変わった。扉の外側は、壁に彫られていたのがアルケイニア語で、魂鎮めの記述がほとんど。でも扉のこちら側は……」

「何だよ」とノヤック。

「呪いの言葉ばかりよ。主には、生に対する執着めいた……」

「の、呪いだと?」

 一同が身震いをした。

「この碑、形もアルケイニアのものと違うし、文字も古代バツー文字になっている。この遺跡は複合遺跡よ。もともと古代バツーの遺構だったここを、のちにアルケイニアが引き継いで管理していたのね」

「で、その石碑には何て書いてあるんだ?」ボッツも気になって尋ねた。

「『聖皇アクトマニカの御霊をここに鎮め奉る』」

「アクトマニカ?」

「アクトマニーとも呼ばれる、暴君で知られた、千二百年くらい前の古代のバツー女皇王の名よ。焚書を行い、まつろわぬ民三千人をいきうめにしたっていう」

「マジかよおい」とノヤック。

「おそらく間違いないわ」

 ジューフリスは広間の奥の壁を示した。

 すると、ノヤックは珍しく難しそうな声で唸る。

「で、どうするんだ。壁をぶっ壊して向こうを確かめるのか? これじゃまるで……」

 その先を続けようとしたノヤックだが、

「おい、ボッツ、後ろ!」


「後ろ?」

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