第24番「約束?」
香夏子「よぉ、ネッシー。 久しぶり」
久しぶりと言われても夏休みがあったわけでもない。
土日を挟んで先週の金曜日以来。
それほど久しぶりというほどの時間は経っていなかった。
久美「ちょっと付き合いなよ」
ネネ「ネッシーに話があるんだよね~」
話と言うのは一体…。
そう思っていたが3人は、話という話をするわけでもなく他愛もない話しかしなかった。
それがかえって不気味で私は彼女達の話をただうなずき聞いているだけ。
授業が始まるチャイムがなるまで、聞いていたんだ。
香夏子「ヤベッ。 授業か」
ネネ「それじゃあネッシー、ありがとう」
久美「授業遅れるぞ」
香夏子「明日もちょっと話があるから、この時間にここへ来てくれよ」
そう言って私を解放してくれた。
一体、何だったんだろう?
さっきも言ったが不気味、そして不思議としか思えなかった。
そして明日もと言われて、かなり気分は落ち込む。
しかし今、そんな事を考えてる暇もなく授業開始のチャイムが鳴ってしまったので私は慌てて教室へと帰る。
チャイムが鳴ったのですでに教室には先生がいるわけである。
遅れて教室へと入る私。
さっきまで話していた3人はというと教室はやってくるわけでもなかった。
まぁサボリというやつだろう。
だから私は1人、教室にいる人たちから目線を向けられていた。
押足「何だ? 音白が遅れるなんて珍しいな」
遅れた私を怒るわけでもなく、そう言って先生は笑っていた。
他の生徒もそれにつられ少し笑っている人もいる。
こういう時は遅れた理由を、トイレに言っていたのでなど説明するのが常識ではあるが…。
教室中の目線が向けられている中、声はやっぱり出なかった。
"ちょっと友達と話してて"
心ではそう言おうと思ってはいるんだけれど。
押足「ワハハ。 たまにはそういう時もあるだろう。 早く席につけ」
そんなに私が遅れたのが珍しかったのか、最後にもう1回笑ったあと、そう言って席へと促した。
私は一安心し席へと向かう。
1番後ろの彼はというと…机に顔をうつ伏せ多分、爆睡しているのだろう。
見られなくてよかったかな?
少しだけそう思った。
家に着き、着替えベットに横になる。
今日あった事。
そして明日もある事。
それを考えると気分はすぐれない。
別に何かされるわけではないが、ただ話すだけでもなんだか気まずく、あの空間に押しつぶされそうになるのだ。
数えてはいないが何度かため息をついたような気がする。
色々と考えているといつの間にか眠っていた。
真っ暗な部屋。
誰かが呼んでいるような声で目が覚める。
「-! 京子! ご飯よ!」
母親が呼んでいた。
お腹は一杯ではないが空いているわけでもない。
気分のせいか喉を通りそうになかったのだ。
"今はいらない"
今は…。
あとでお腹が空いた時に食べようと思いそんな事を考えながら返事をしようとした。
母親「何? いらないの?」
"今はいらない"
母親「そう。 いらないのね」
改めて答えようと思ったが母親が勝手に解釈してくれたようなので、それでいいだろうと思いまた横になる。
眠い目をこすりながら、また眠りについたようだ。
もう1度起きた時は自分の部屋だけではなく家中の灯がすでに消えていた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
終わりまでの大まかな流れは出来てるんですが、それを詳しく書くのに苦労しています。
特に間が大変ですね
遅筆申し訳無いです。
ではまた次回も読んでいただけたら嬉しいです。