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心の声  作者: クレーヴ
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第2番「小池 あかり」

関係が始まったのは入学し4月も終わろうかと言う頃。

まぁ私のような内気で反論もしない人間は絶好のカモであろう事は何となく自分でも分かる。


購買。


当たり前だがお昼なので生徒達が我先にとレジの前にある食料を獲得するため奮闘している。

私はこういう人ごみもあまり得意ではないので、その光景を目にしただけで気分が悪くなりそうだ。

しかし私はこの中に入る必要がない。 

それがせめてもの救いだ。


「よっ」

私「あ、あかり」


私に声をかけてきたのは、この学校で唯一の友達である人物だ。

唯一なんて自分で言うと何だか悲しいものであるが気にはしない。

友達がいるだけで幸せと思っている。

1年B組。 出席番号は…聞いたこともない。 

小池 あかり(こいけ あかり)

肩まである黒髪で私とは対照的に明るく元気。

身長は160後半だったろうか?

俗に言うモデルスタイル並に容姿は綺麗だ。

何故、私なんかと友達であるかは話すと長くなりそうなので省く。

中学からの友達だ。


あかり「はいよ。 今日も京子の分もとっといたよ。 パン4つ」

私「いつもありがとう」

あかり「いいよ。いいよ。 だって京子がこの戦場に入っていったらそれこそ大変な事になりそうだし、自分のついででもあるからね」


あかりは笑いながら私にパンを渡してくれた。

気づいている人も多いと思うが私はあかりにだけは普通…普通かどうかは分からないが声に出して思い伝える、話す事が出来る。


あかり「京子もいつも大変だね〜友達の分のパンも買いに来るなんて」

私「あ、うん。 自分の分も買うからついでにね」

あかり「アハハ。 自分のついでに買う私みたいなもんだ」

私「アハハ。 そうだね」


あかりは私の今のクラスの関係は知らない。 

私も話す気はないし気づかれる事もないだろう。

私の高校はA組からC組。 D組からF組と3クラスずつ校舎が離れている。

1つの校舎に1階には1年のA組からC組。 2階には2年の3階には3年のA組からC組の生徒がいる。

私はD組。 あかりはB組。 校舎が別々なのである。

それに不良グループは基本的には私には無関心。 

何か頼みごとがあると私に命令するくらいなのである。


あかり「じゃあ中庭でね」

私「うん。 すぐ行く」


あかりと別れた私は自分の教室に戻る。

パンを3人に届けるためだ。


香夏子「遅い!」


基本的にパンを届けたときの第一声は変わらない。

いくら早かろうが同じである。


久美「遅いから代金はあんた持ちね」

私「…」

香夏子「何? その顔。 文句あるの?」

ネネ「ほら。 ちゃんと払うわよ。 私たち良い子だもんね〜」

久美「ね〜。 アハハ」

香夏子「アハハ」


このやり取りもいつもの事である。

パンを受け取ると3人は私に全く興味がなくなりその場を去っていく。

それ見送り私は中庭へと向かう。


中庭。


ここで私とあかりはお昼を食べるのが日課である。

入学したばかりの頃、お互いしばらくは友達が出来ず2人で食べていた。

それが今も続いているのである。

あかりは性格上すぐに友達は出来たみたいだけどクラスは別だしお昼くらいはと私と食べるのが楽しいらしい。


あかり「ねぇ。 京子。 好きな人どう?」

私「え!」


これもいつもの日課になりつつある。

あかりはやたらと私に好きな人が出来たかを聞いてくる。

ここ最近、自分に好きな人が出来たらしく私にも聞いてくるのだ。

そして最近、毎日のように聞いてくる理由はそれだけではない


あかり「ねぇねぇ。 どうなのよ〜?」

私「ど、ど、どうも…ないよ」


好きな人かは分からない。

だけど気になっている。 気になってしまった人はいる。

気になる。 

それがすなわち好きなのかも知れないが私にはイマイチ分からない。

その人と出逢ったのは…出逢ったのは入学式であるが話したのはその日。

3日前のお昼。 

この中庭だった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

もう1つの小説の方は漫画を意識してあるので、ここに煽りや次回予告を書いてるんですが…。


これは本格的に小説っぽくしようと思ってるので書くことが思いつきません(苦笑


ではまた次回もお願いします♪

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