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心の声  作者: クレーヴ
18/32

第18番「メール」

嫌と言っているが嫌ではない。

何を言っているのか理解不能かもしれないが、嫌いだから、この人と行きたくはないからとかそういう嫌ではない。

私の場合、恥ずかしい、そんなの無理に決まっているとか自分自身が駄目というネガティブな考えがイコール嫌に繋がっているのだ。


私「な、な、なに言って、言ってるの!」

あかり「丁度いいじゃない? 近くに空港はあるし2人とも飛行機が好き。 趣味の一環よ、一環」


一環と言っているがあかりは私の事を知っているわけだから趣味の一環などという範囲ではない。

私と彼を近づけさせる口実だ。


啓介「あ〜松本空港か。 俺も何度か1人で見に行った事あるんだよな」

あかり「そうそう。 いい考えじゃない?」

啓介「音白も好きなんだし楽しそうだから俺はかまわないけどさ」

私「ッ!」


話がトントン拍子で進んでいる。

まだ勉強会ですら2人きりになっていないというのに、まさかそんな話が進み始めるとは。

流石に無理だ…考えるだけで頭が爆発する危険性がある。

答えは…。

口を開こうとした時、ポケットに入れてある携帯が振動した。

社交辞令のように軽く顔をさげ携帯を確認する。


---

From:あかり

本文:

私も一緒に行くから大丈夫♪

---


メールにはそう書かれていた。

すぐに顔を向けるとあかりは笑いながら頷いた。


啓介「どうする?」

私「あ、あ…」

あかり「行くよね。 京子」

私「あ…うん」


不安ではあったけど、あかりが一緒なら。

2人きりじゃないならと気分は少し落ち着き、うんと答えてしまった。

私の答えを聞くやいなや、あかりは本当に行動が早い。


あかり「じゃあ連絡手段がないと不便よね! 携帯アドレス交換しないと!」

私「え!」


また大きな声を出してしまった。

私が驚いてるのをよそに、あかりは私が万が一と言う場合とか何とか言っていたような…。

そんな事をいいながら彼の番号を聞いていた。

そしてその流れのまま彼は私にも聞いてくるのだった。


啓介「教えてもらっていい?」


2度、頷き携帯を出したけど赤外線なんてものは滅多にやらない私はしばらく格闘した後、結局は赤外線のやり方と彼のアドレスを教えてもらった。

その後に、空港を見に行く予定を軽く決め、私たちはそれぞれ家へと帰ったんだ。


自宅。

何だか家に着くと昨日は全く寝れなかった上に今日も色々とあったりもして睡魔が押し寄せてきた。

夕飯を取り、お風呂に入る。

部屋で髪を乾かし、他に特に何かをするわけでもなく布団に入った。

自分ではすぐに寝れる様な気がしたんだけれど、やっぱり色々と考えてしまう私は中々、寝れないわけである。

時刻はもうすぐ23時になろうかという頃、携帯が音を鳴らし光った。

1通のメール。


---

From:李河啓介君

本文:

今日は勉強、ありがとな。

バカな俺だけどまたよろしく頼む。

遅くにごめんな、おやすみ。


PS.日曜は空港見学、楽しみだな。

---


今日の事を振り返り、空港に飛行機を見に行くという計画の事を振り返り…。

布団に入ったはいいが中々、寝付けずにいたんだけど。

届いたメールを見たらいつの間にか眠っていた。

その日は久しぶりにぐっすり眠れたような気がする。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


前回の後書きの続き。

少し違うというのは、ちょっとした不思議を取り入れるという事ですね。

これを出すのは終盤にかな?

まぁ楽しみに?していてください(笑


ではまた次回も読んでいただけたら嬉しいです。

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