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心の声  作者: クレーヴ
16/32

第16番「勉強会」

5月24日金曜日。

日にちを言った事については特に意味はない。

しかし今日という日は私にとっては意味はある。


期待は少し。

不安は沢山。


今日、私は異性に勉強を教える。

場所は図書室、時間は放課後、人物は私とあかり、それと彼、李河啓介。


そして今の時刻は…。


押足「それじゃあ今日もお疲れさん。 気をつけて帰れよ」


帰りの挨拶が終わり、各々が帰り支度をしている。

すぐに帰ろうとする人もいれば友達との会話を楽しむ人も。

部活動の準備をしている人もいるだろう。

普段の私は1番初め、すぐに帰ろうとする者に含まれるわけであるが今日は違う。

どれかと言われれば2番目と3番目をたして2で割った具合だろうか?

これからの会話…のために勉強道具を幾つかカバンへと詰め込んでいるのだ。

準備が出来た私が立ち上がり後ろを振り向く。

前を向き、机に顔をつけ座っていた彼が顔を少し傾けたのを見て私はうなずいた。


「準備OK?」

「うん」


私の考えなんだけれど多分、今のやりとりはこれだろう。

すると彼もまたカバンを持ち立ち上がる。

心なしか、この前、図書室に向かった時よりカバンが膨らんでいるのが分かった。

そんな事を考えながら前と同じように彼の少し後ろにつき図書室へと向かう。


図書室。


言ったと思うがあかりのクラス、B組は帰りが遅いので、やっぱりまだいなかった。

この前と同じように机をはさみ座る。


啓介「まだ小池さんだっけ? 来てないみたいだな」

私「うん」

啓介「先に始めるのも悪いし待とうか」


勉強を教える日、あかりの事を話した時、彼は笑顔で喜び、あかりの事も何も言わず承諾してくれた。

むしろ自分は馬鹿だから助かると笑ったのを見て私も少し笑ってしまった。

それをまた彼に見つかってしまったわけでもある。


啓介「なぁ音白、飛行機さ、何か好きなやつある?」


分からない人が多いと思うが単に飛行機と言っても種類も中々あるのだ。

いや、私が偉そうに言っているが、これはこの時に彼に教えてもらったんだけど。

私は飛行機と言うものに憧れていただけで種類という詳しい所まではあまり知らなかった。


私「ご、ごめん、種類は…あんまり…」

啓介「そっか〜…あ! じゃあ教えてやるよ。 音白が好きなのも旅客機だろ?」


コクンと首をさげた私を見て彼はうんうんと言った感じで首を上下させる。

そして旅客機の種類をとても分かりやすく教えてくれた。

私はとても興味が湧き、彼の話を聞いていたら後ろから声が聞こえた。


「何で京子が教えてもらってるわけ〜?」


彼が手振りしながら話し、私が黙って聞いているのを見て少し勘違いされたらしい。


渡し「あかり!」

あかり「どうも初めまして? 話すのは初めてだから初めましてだね。 小池あかりです」

啓介「あ、李河啓介です」

あかり「うんうん、知ってるよ」


あかりの言葉を聞き私は少しだけ焦っていた。


"知ってるよ"


そんな事言ったら何だか私があかりに彼の事を話していたような勘違いをされてしまう。

…。

と思ったが名前くらい勉強を一緒にやるのだから知っていてもおかしくはないかと思い取り乱した自分が恥ずかしくなった。

それよりも最初にあかりを少し大きな声で呼んでしまったほうが恥ずかしい事だと思ったくらいだ。


あかり「それで、何で2人は離れて座ってるのかな? 教えるなら隣同士でしょ、ね、ね」

私「ッ!」


そう言うとあかりは私の手をつかみ、立たせる。

私は何が何だか分からなくなり、なすがままになっていたのだろうか。

隣を向くとさっきまでは誰もいなかったのに彼の顔があり馬鹿みたいに驚いてしまった。

その時、あかりの小さな笑い声が聞こえたような気もした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


ちょっと時間が無くて執筆があまり出来てない現状です。

頑張ります。


ではまた次回も読んでいただけたら嬉しいです。

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