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大賢者の住む国 イディオム

□■大賢者の住む国 イディオムその前■□

「クロノ様クロノ様!あそこの小さな壁ですか!」

「アリス?おう、次の国はどうやら大賢者って言うお偉いさんが住んでるらしいぞ?」

「大賢者…ですか…」

「アナ?どうしたんだ?」

「いえ、大賢者となると…大体は四十代「ドーテー」と言うものなのでしょうか?」

「なぁ…アナ…その「ドーテー」が居る前でとんでもなく悲しいこと言うなよ…」

「も、申し訳ありません!」

 アナは無意識に人の心を抉る天才の様だ。

「さ、さぁ!行こっか!」

 クロノは少し心に傷を残しながらイディオムへ向かった。


□■大賢者の住む国 イディオム■□

「ようこそ我が国へ、」

「……」

「おや、お嬢さんどうしま」

「あなたも「ドーテー」なのですか?」

「……がふっ…」

 門番が血反吐を吐きやがった!こいつまじか!

「お、おはいり…くださ…」

「おい!しっかりしろ!」

「……アナ含めるお前らにつぐ…絶対に「童貞」と言う言葉を俺たち男の前で言うな!」

「がふっ…」

「しっかりしろ!死ぬな!」

「……あぁなる。良いな?」

 皆真面目な顔で頷く。

「でもまじで困ったら言ってもいいよ、またはぶん殴っても良いよ、正当防衛だからね。」

 その瞬間クロノ以外皆超ニッコリ!あ…言わなきゃ良かったや…とクロノは思った。

「さて…取り敢えず王に会いに行ってこの国の()()をやるかね…」

「クロノ様?国…定とは?」

「国王に会いに行ってこの国が良いか悪いか判断するのさ。」

「王は国の顔だからってことらしいよ。」

「なる程!クロノ様、感服いたしました!」

「お、おぅ…」

 感服されてもなぁ…アナと思いながら城へ向かった。

「ようこそ我が国へ、どうです?お嬢さん達、()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「「「「「」」」」」

「あ…クロノ君…」

「うん…多分あの人死ぬね…」

「どうだい?お嬢さん達。」

「「「「変態の童貞は黙ってろ」」」」「」(頷く)

「」

 あれ?反応が無、

「ごぼっはぁ!?」

 遅れて来たか!?

「おいあんた大丈夫…ではねぇな…「傷よ治れ(キュア)」…はぁ…お前等流石に言い過ぎじゃね?」

「「「「クロノ様を侮辱する奴が悪いんです。」」」」

「…ん。」

 目が死んでる…光が消えてる…何ですか、怖いんですけど。

「取り敢えずこいつは…」

「「「「殺しますか?」」」」「」(首を傾げる)

「殺さねぇよ!お前等どんだけこいつを嫌ってんだよ!」

「ま、まぁクロノ君が殺さないって言ってるんだし、クロノ君の意見を尊重するべきじゃない?」

 その瞬間、アナ達の瞳に光が入る。

「そうでした…申し訳ありません。」

 アナが代表して謝罪する。

「良いよ気にしなくて…取り敢えず大賢者様に会いに行くよ。」

「が…がふ…気を…付けろよ?」

「ん?どうしたんですか?」

「大賢者様は…マジの()()()()…だ…」

「…気絶しやがった…お前等なぁ…まぁ言ったから仕方ねぇな、うんうん…行こう。」

「その前にクロノ君?ちょっと待とうか。」

「はい?なんですか?」

「新しいスキル…入ったみたいだよ?」

「え?」

 そう言い、スキルを確認すると。

 新しいスキル獲得

 特殊スキル:美男子 女装してもばれない。

 特殊スキル:直感  簡易的な予言を発生させる。

 特殊スキル:憎悪と血(ヘイトレド・ブラッド) 憎悪と比例して能力の上昇、武器状にも可能である。

「要らなくね?最初の美男子(こいつ)…」

「素が出ちゃってるよ…」

 クロノが本音、または素を出す時は大抵面倒くさかったりマジで要らないときとかに発言する、そうヘイネスは言う。

「でも…ねぇ…女装したクロノ君も気にならない?」

「「「「「」」」」」

「いやお前等無言になるなよ。」

「いや…しかし…」「クロノ様の女の子姿…」「う…うぅ…ん…」「」(首を傾げる)「私はどんなクロノ様でもウェルカムですよ?」

「駄目だこりゃ…」

 駄目だ…アナ達(こいつ等)完全に自分の世界に入ってやがる、そうクロノとヘイネスは思った。

「ま、まぁ良いや…(何も良く無いけど)取り敢えず本当に行こう、どんな人かも気になるしな。」

「クロノ君のスキル「女たらし」発生しそうだなぁ…」

「発生しねぇよ、そんなもん。」

「「「「ありそう…」」」」「」(大きく頷く)

「納得すんな…っと…ついたぞ。」

「おや、旅人さん御一行ですか、ご要件はわかっております、大賢者様にお会いになられるために来たんですね?現在大賢者様は修行中です、場所を案内します。」

 案内された場所は、コロシアムの用な場所で、

「たあぁ!」

 杖を振りかざした所に巨大な火柱が立ち、魔法で城の天井を突き破った女性だった。

 その人は白い服を着ており、まさしく賢者と思わせる魔法だった。

「私もまだまだね…おや?旅人さんですか?こんにちは、私はこの国の王、ワイズ・ロウズです。」

「あ、こんにちは、俺は旅人のクロノです。」

「まぁ、初々しくて可愛い子ね。」

「やっぱり言わんこっちゃない…。」

「「「「「」」」」」

「あら?後ろの方々も、お連れの人ですか?」

「はい、アルヴァスの王の娘のヘイネスと言います。今はクロノ達と旅をしています。」

「こんにちは、アナと言います。」

「私ねぇ〜!アリス!アリスって言うの!」

「わた…私…は…リ、リフレと…言います。」

「」

「えっと…名前は?」

「」(そっぽを向く)

 ワイズが名前を聞いても反応しないのに

「ほら、名前を言って、ね?」

「……アウロラ…」

 クロノが優しく言うと名前を答えるアウロラ

「はじめまして、リリィです。」

「クロノ君…君は好かれているんだね。」

「そ、そうですか?」

「うんうん!勿論さ!」

 何か接しやすいけど…この人は強い…と思った。

「そう言えばクロノ君…」

「はい、何でしょうか?」

「私と戦ってみない?」

「え?」「「「「「は?」」」」」「」(呆然とした顔)

 驚くクロノとなんでこの展開になった?と言う意味の「は?」を繰り出すヘイネス達と呆然とした顔で見るアウロラ

「君が強いから戦って見たんだよ、騎士のトウガちゃんから聞いたぞ、ファフニールを討伐したんだって?私も戦って見たかったんだけど…じゃあまずは双方の能力確認(ステイタス・チェック)で確認しよっか。」

「分かりました、ではまずはワイズ様からでいいですか?」

「勿論さ、さぁて見たまえ!」

能力確認(ステイタス・チェック)…なんじゃこりゃ…」

「え…うっそ…」

 ステイタスは

ワイズ・ロウズ:20歳

レベル:1700

職業:魔術師 所属ギルド:討伐隊第1部 称号:大賢者(イディオム)

力:1002 耐久:1892 俊敏:1997 魔力:5901

スキル:持続的魔力回復Ⅹ 持続的魔法上昇Ⅹ 固有結界Ⅴ

特殊スキル1:神の子(チャイルドオブゴッド) ステイタスの超アップ

特殊スキル2:無詠唱 一部の魔法を詠唱無しで発動可

特殊スキル3:大賢者 魔力の底上げ

 と言った何とも魔力値が恐ろしいことになっていた。

「お、俺魔力6000近くのやつ始めてみた…って…アナ達は…観客席に居るし…」

「じゃあ次はクロノ君もだね!」

「じゃあ私は観客席に行くよ。」

「分かった。」

能力確認(ステイタス・チェック)!お、おえぇぇぇ…」

 ワイズは唐突に嘔吐した。

「ちょっ!大丈夫ですか!」

 心配して駆け寄るクロノ

「き、気にしないで、能力確認(ステイタス・チェック)の能力値が予想外の内容になってたから嘔吐しただけ。」

「は、はぁ…上がってる…しかもまたスキル増えてるし…」

クロノ:15歳(旅の途中で誕生日()をした)

レベル:???

職業:旅人 所属ギルド:無し 称号:怪物殺(モンスタースレイヤー)(不認定)

力:1698 耐久:2254 俊敏:2394 魔力:1189

スキル:対魔物戦特攻レベル??? 対人間戦特攻レベルⅣ 持続型物理攻撃&魔法攻撃&精神攻撃耐性上昇レベルⅩⅠ 毒耐性&薬物耐性スキルⅤ 急所撃ち(ピンポイントショット)Ⅴ カウンターⅤ 砲術Ⅴ 持続型攻撃力&魔法攻撃&精神攻撃&速度上昇レベルⅩ 持続型体力&魔力回復レベルⅩ 持続型魔力値&魔法攻撃上昇レベルⅩ 気配遮断レベルⅩ 予測回避レベルⅩ 武器適正オールⅩ 交渉レベルⅢ 衝撃波(防御無視の貫通攻撃)レベルⅩ 魔力無視固有結界制作レベルⅩ 衝撃吸収レベルⅩ 司令塔&指示スキルⅤ 乗馬スキルⅤ 強制契約&呪い無効化Ⅹ 魔眼

特殊スキル1:反発者 全ての理に抗うことが出来る

特殊スキル2:守護者 全ての攻撃を最低限に抑える

特殊スキル3:挑戦者 火力の超底上げ

特殊スキル4:無痛症 痛みを感じない

特殊スキル5:美男子 女装してもバレない

特殊スキル6:直感  簡易的な予言

特殊スキル7:憎悪と血(ヘイトレド・ブラッド) 憎悪の比例に応じて火力上昇

特殊スキル8:一閃剣 超高速の居合い切りを可能とする

超特殊スキル1:超越したその先 レベルの超上限開放

「クロノ君…君凄いね…こんなスキル量初めて見たよ。」

「いや…まさか5ヶ月でここまで行くとは…」

「恐らく「超越したその先」が原因だろう…まぁ取り敢えず…私と勝負と行こう。」

「はい、お願いします。」

 2人は距離を置き、ワイズは杖を取り出し、クロノは黒曜石の剣を取り出し、始まるのだった。

「燃えろ!」

「どわっちょっ!」

 杖を振りかざし、燃えろと唱えると、そこに大きく青い火柱がたった。

「あ、あ、危ねぇ…」

「まだまだ行くよ!雷霆(らいてい)よ!」

「うおっ!あばっばばば!」

 空から雷が槍のように降ってくるのをビビりながら躱す。

「お、俺だって!大振り(スラッシュ)!」

「きゃっ!?」

 ほとんど倒れている状態からクロノは斬撃を飛ばす。

「あ、危ない…もう少しで真っ二つだった…こっちも負けないよ!」

 そう言いワイズの横から2つの渦が出てきて、風の斬撃を飛ばしてきた。

「危っ!ぐっ…」

 何回か当たるも特殊スキル「守護者」で切り傷程度に済んだのだが、攻撃は一向に止む気配はない。

「だったらぁ!」

 クロノは剣を強く握り、接近戦に持ち込もうとするが、

「甘いよ!」

 ワイズはクロノが接近すると、周りに強力な防御魔法と自動型追尾攻撃式のゴーレムを設置した。

「ちぃ!」

 流石のクロノも手が出ずに後ろに引くが、ゴーレムはそれを追いかけ、攻撃しようとしてくる。

「ぐっ…一撃が重たい!なっ!しまっ!」

 防御をしていたが、防御を崩され、諸に喰らうと思った瞬間だった。

「うおぉぉ!」

 クロノはゴーレムの攻撃に会わせて中心核(コア)に向って攻撃、ゴーレムが怯み、ワイズが油断している瞬間を狙い大振り(スラッシュ)を出す。

「あ…ありすぎた…流石に()()するのは難しいなぁ…」

「」

「えっと…何かすいません。」

「いや…君の()()()があれなのかい?」

「あ、バレましたか…えぇ…加減はしてたんですが…まだまだですね…」

 ワイズはクロノの攻撃を回避できたのだが、クロノの攻撃は予想を遥かに超え、練習場を斬ってしまったのだ。

「そぅねぇ…これは私の負けね、うん、キミのほうが強い!」

「ぇええ!ちょっそんなにあっさり認めて大丈夫なんですか!」

「う、うん…まぁ負けちゃったし、私に1つだけお願いしても良いよ!私に出来ることなら何でも!」

「え?じゃあ円卓会議に参加で。」

「」

「」

「え?」

「え?」

「それだけ?」

「それだけです。」

 何ともショボいお願いに驚くワイズ。

「わ、私もっと過激な内容押し付けられると思って身構えてたんだけど…」

「し、しませんって…やるのなら良い宿の場所ぐらいですよ。」

「む?それなら私が経営している宿に案内してやろう。」

「え!良いんですか!」

「あぁ、お前のお願いがショボいからな。ショ!ボ!い!からな。」

「ぐふっ…」

「はっはっは!身体は強くてもメンタルはガラスだな!さ、案内してやろう。」

 ワイズに案内された部屋はとても豪華で、旅の疲れがあってか、食事と入浴のあと直ぐに眠りについた。


□■旅立ち■□

 次の日は特に何もすることは無く、クロノは城に出向き、ワイズとの雑談を楽しみ、アナ達は買い物を楽しみ、ヘイネスは日用品で足りないものを買っただけで2日目を終わらせ、3日目が来た。

「いやぁ…平和でしたここは一番。」

「いや、ここは平和優先なのでな、このぐらいは当たり前なのさ。」

「そうなんですか。」

「いや、今ある問題は…クロノ君…君が旅人だから円卓会議に参加できないということに昨日の雑談で気付かされたよ。」

「そりゃ、俺は旅人ですが…他の騎士姫様達も来ます、ご安心ください。」

「信用出来ないに8割…」

「全然信じられてないし…あ、そろそろ行きますね!それじゃあまた何処かでお会いしましょう!」

「あぁ!またな!」

 旅人と大賢者は交わされるか分からない約束をし、クロノ達が国を出ていく所を最後までしっかりと眺めていた。

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