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憂鬱な日常  作者: 南瓜
1/1

日常の入り口

ダラダラと思いついた事をメモのように書いていってるので

纏まりがないかもしれません


眩しくてかざした手が、夕日に染まり真っ赤に見える


住宅街にありがちな、坂を上っていくと辿り着く、町を一望できる公園

住宅と空の景色を見ているようで見ていない、上を向き立ち尽くしていた

時間は午後17時くらいだろうか?空の色が夕方に差し掛かっている


赤くなったその手を見ながら思いだす


ついさっきの出来事

一緒に居た少女とちょっとした言い争いで喧嘩になってしまった

「私はあなたにとって一体何なの!?」

彼女は最後にそう言うと、蟻となって消えていった


何が起きたのかわからないまま、ただ立ちつくしてしいた

とにかく頭がいたい、目の前の出来事に処理が追い付いていないようだ

目の前で彼女を形造っているものが、段々と崩れていき

ヒトの形から細かい黒い点に変わっていく

ちょうど風が吹きだして、その点を攫ってしまう

悪夢の様だ


アラームの音が暗闇から雷のように入りこみ

汗をかきながら目が覚める、頭がいたい

憂鬱な日常が始まる


朝起きて母親の用意した食事をとり

まだ覚めない目を擦りながら制服を着て学校へと向かう

「いってきます」

あまり会話はないが、特に仲が悪いわけでもない

道行く雑音が気になり、イライラするので耳を塞ぐ

イヤホンをして自分の世界へと入り

外界をシャットダウンして身を守る


そんな普通の日常だ


「よう!今日も冴えない顔してるな」

急に現れ、話しかけてくるのは幼馴染で親友の透だ

いとも簡単に外界から入ってくる


「そんな顔してると、誰も寄り付かなくなるぞ?」

無名透、明るい雰囲気で笑顔が似合うヘラッとした奴だ

性格も良く、こんな自分をよくかまってくれるものだと思う

別々の学校に行っているので、たまに会っては途中まで一緒に歩く


「最近ちょっと明るくなったと思ったんだけどな」

すこし深刻な顔をして途中、透が切り出した

佐藤ひありと付きあい出してから性格も明るくなったと思っていたようだ

たしかに少し、明るくなっていたのかもしれない


「良く分からないけど、いきなり居なくなっちゃうなんてなあ」

ひありの失踪を知り、心配してくれているようだった

「お前には悪いが、俺はひどいと思うぜ?」


「まあ、あまり気に病むなよ?」

と、明るく捨て台詞を残して透は雑踏に消えていった

塞ぎこんでいた気分もちょっと晴れたように

心なしか、足も軽く感じる


ひありの失踪は学校でも話題になっていた

それもそのはず、最近になって学校の裏山に身元不明の

遺体らしき物が発見されたからだ


それは男性、女性と複数あるようで

腐敗がひどく、まだ良く分かっていないらしい

学校、クラスでは様々な憶測、噂が立つ


「何かやばい事件に巻き込まれたのか?」

「引きこもりの弟に殺されたらしいじゃん?」

「やっぱりあの子、裏で色々やってたんじゃないの?」

「一家心中?でも、いなくなったの一人だけだよね」


イライラする

聞きたくもない言葉が、次から次へと入ってくる

好き勝手いっているお前らこそ、どうにかなってしまえと思う

身元不明の遺体らしきものも少し気になってはいるが

佐藤ひありではない事は明確だ


彼女は目の前で消えていったのだ

ふとしたことで思いだし、イライラして頭が痛くなる

気分を晴らすために風を受けようと窓を開けたが

どんよりとした空を見て憂鬱になった


家で母親に「最近ひありちゃん見ないわねえ」と言われたが

蟻になったと言っても信じてくれないだろう

そんな母親の一言が彼女を思いださせ、憂鬱にさせる

あの日から数日たち、落ち着いてきたものの

やはりまだ心のどこかに穴が開いているようだ


ひありの蟻を一匹捕まえてたので、アクリルで琥珀のようなペンダントを作った

外からは見えないように、服の中でお守り変わりとして下げておこう

一緒に居る気がして、精神安定にもなるだろう


登校中それを見た透が言った

「おまえずいぶんな趣味だけど、それ大丈夫か?」

ずいぶん心配そうな顔をしていたので、ちょと驚いた


「大丈夫だよ、これは次へ進むための物だからさ」

それらしい返答をして、安心させようと思ったが

その必要は無かったようだった


「まあ、何にせよ人の趣味にケチを付けちゃいけないな」

「次の彼女でも見つけろよ!」

いつものようにへらへらと捨て台詞を残して去っていった


たしかにアリのペンダントなんて少し厨二臭い感じはする

だが、これはお守りなのだ


そんな折、校舎裏で一人の女の子に出会った

「こんなところで何してるの?」

「私はここで色々と観察してるんだ」


ぶらぶら歩いていて、急に現れ質問をされたと思ったら

聞いてもいない事を言われ反応に困ってしまった

「・・・えっと、何を観察してるんですか?」


女の子はニコニコしながら悪気なく言った

「この学校の人とか、君も結構見たよ」

「佐藤ひありさん?ともよく一緒にいたよね」


きゅうにひありの名前が出たので、すこしイライラして言った

「・・ああ・・最近は一人だけどね」

「あまりその話はしたくないな」


「ごめんなさい!そうよね、つらいよね」

「私にも理解の及ばない事だったから・・・」

さっきまでニコニコしていた笑顔が、急に目に涙を浮かべ始めた


「いや、ごめんよ」

「やっと落ち着いてきたばかりだったからさ、少しイラッとしてしまった」

女の子の涙に焦ってしまった


「本当にごめんなさい、そんなつもりじゃなかったの」

「私よく軽率っていわれるの、自分じゃそんな風に思わないんだけど」

「この埋め合わせはさせてもらえないかな」


何だか話が唐突な感じがしたが、顔は可愛かったので許す

「いいですよ、また今度会いましょう」

連絡先を交換し、その日はそこで別れた



パチパチという音が聞こえ

ざわざわと喧騒が聞こえて目が覚めた


「・・・ここは、どこだ?」

なぜか空き地の草むらに倒れていて、服が濡れている

「頭が痛い・・・火の粉・・・?、火事か?」

体を起こして見てみると、2軒ほど先にある豪邸が燃えていた

「一体何が・・・?俺は何故ここに居るんだ」

「これは血?・・・何だ、何があったんだ!?」

濡れている服は、よく見ると赤く染まっていたが

どこも怪我はしていない様だ



「思いだせ、思いだすんだ!」


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