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第1回(福祉という場に足を踏み込むまで)

2000年4月26日、今思えばなぜこんな所で仕事をしているのだろうかと考えてしまうことがある。

僕の仕事は、特別養護老人ホームでお年寄りさんの介護を中心とした身の回りのお世話をするいわゆるケアワーカーという職種である。

介護という名のつく仕事というと世間は大変な仕事だなぁ〜と思っているだろうが、事実本当にしんどくつらい仕事である。ではなぜこの

しんどくつらい仕事を選んだかというと今から9年前に遡って話を進めていかなければならない。

9年前といえば当時

18歳で将来のことなどこれっぽっちも考えていない呑気な生活を送っていた年頃だ。高校3年の僕は

これからの進路について悩んではいたがこれといって焦ってもいなかった。

ただ就職だけはしたくないのは確かであった。8月も終わりに近づいていた頃、ふと何気なくリクルートの雑誌をめくっていると福祉学校のページが目に入りそれを読んでいると、これからは高齢化社会が進みケアワーカーという仕事の需要は高くなってくるようで、しかも福祉の勉強を学んで奉仕の心を身に付けておくと

福祉職以外の一般の企業からも採用を求めてくる声があるというではないか!

僕はこの記事を読んで

「福祉の学校へ行って卒業するとひょっとすれば一般の企業から声がかかってくるんじゃないか、これを逃す手はないな」などと思いながらこの時点で、半ば自分の進路も決まったも同然であった。その学校は神戸にあり六甲のふもとにあるマンションの2階立てのような小さな学校である。

僕はこの六甲で一人暮らしをすることになった。神戸という土地からしてもっとゴミゴミしているのかと思ったら案外

そうでもなくむしろのどかな雰囲気すら漂っていて実に過ごしやすそうな所であった。

さぁこれから2年間この場所で福祉の勉強をする訳だが何も勉強に燃えているわけではないが・・・一人暮らしという事もあり、これからの生活に関してワクワクしている気持ちの方が強かった。

学生生活の中で友達を作ったり、神戸、大阪の街をおもいっきり遊んだり、彼女を作ったりと、勉強以外の事しか頭にない自分の姿の方が強くでている様な気もするが、とにかく今はおもいっきり青春を満喫したい!ただそれだけだ。

アパートの荷物の整理も終え、いよいよ明日から新しい学校生活の始まりだ。

これから自分自身

なにが起こるのか

想像もつかない状況に少し興奮をおさえながら明日の入学に備え眠りにつくのであった。

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