カリオストロ伯爵がなぜあんなに魅力的なのか、足りない頭で考えてみますた( ̄∇ ̄;)
ここで何度もエッセイに書いたような気がしますが彼、凄い魅力的ですよね。
映画が始まってから、彼が出てくると、彼の一挙手一投足に目が離せない。
いったい何をやるんだろうと。
カリオストロの城と言うとどうしても、ルパンとクラリス姫のやり取りや銭型のアクションに目が行きがちですが
彼らのそれが格好良く見えるのはひとえに、この伯爵のおかげだと思ってる。
で、私の足りない頭で考えて見たのですよ。
ちなみに、この方に関連することで、( ゜д゜)ハッ!と印象に残ったシーン。
『これでカリオストロも終わりだ。切れ』と言ったジョドー(多分)のセリフ。
この時、私は、子供心ながら、
「ああ、この国は、この人で持っていたんだ」と思った。
つまり、伯爵がやってた偽札。それをまあたぶん、あらゆる国からの、多分、諜報機関からの発注で作ってて
それで成り立っていた。おそらく、輸出輸入でも便宜を図ってもらっていたのでしょうね。
だってあんな小さい国で、そんな取り立てて産業もなさそう。
あえて言うなら農業ですかね。
農業国。もし偽札作りやって無かったらたぶんそれしかない。それはそれで幸せなのかも知れないし、多分そっちの方が正しい道なんでしょうけど、
あの映画の舞台の様な先進国の仲間入りは多分無理。まあ先進国の意味合いをどうとるかにもよりますけどね
だから彼は今まで、
「俺たち伯爵家はお前たち大公家の影となり、謀略をつかさどって来た」という彼のセリフ通り
カリオストロ公国の繁栄を、両手を血まみれにして支えてきた家の人間であり、家長でもあったわけです
そんな彼が、指輪の謎に夢中になっていた。
これは私の推測だけど、
偽札作りに限界を感じていたのかも知れませんね。
何とかして、他の道を開かねばと。
それが
「このところ質が悪いな」と言うセリフに現れていたのかもなんて思うとね。
そんな彼が、ラスボスとして描かれる。
そりゃ、面白くないはずがないわけで、
で、それに対抗するルパンも、
ただ単純にクラリス姫を助けるだけじゃなかったんですよね。
彼も、今までの人生背負ってあの場に望んていた。
私はそう思ってます。
「バカやった挙句、俺はゴート札に手を出した」ってセリフがありましたけど
あれがまさにそれを物語ってる。
どっちも、何かを人生に感じてて、
そしてぶつかり合った。
だからカリオストロ伯爵が凄い魅力的で、ぞっとするほど冷酷に見える。
見てて腹立つと言うよりは怖い。だから戦うルパンに全力で感情移入で来たんかなって。
まあ、その
構造分かってないとかいろいろ言われて
でもそんな理論的なこと考えるの、私にはちょっと無理と言うか多分全然無理だと思うので
こうゆうところでとっかかりがつかめないかなって思って色々と考えて見ました。
こうゆう映画、参考にしたいですね。
参考にしきれてないですけどね( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
(ノД`)・゜・。(ナクナ)
で、ぱやおさんの凄いところは
これをあえて表に出さずに(私の考察が正しいのなら、ですが、まあそれが正しくなくても、こまかいそうゆうところはあえて出さずに)
見てる人の想像にゆだねたところ。
これ、なんかコチャコチャ面に出していたら、
ルパンとの対決が薄れてしまうと思うんですよ。だからね。
こんなすごい人だから、そりゃ今まで、ここに至るまでにいろんなことがあったんでしょうけど
観客に向けて過去を出すのはルパンだけにとどめて、
伯爵はあくまで、どんな人かなってのを見てる人にゆだねたのはすごいなって。
でも、考察できる小道具はいっぱいちりばめてってのがね。にくいですよね。
だから、悪役を悪役たらしめることは、「その人は悪役ではない」前提で作らないといけないのなかとも思ったりします。
だって伯爵は、伯爵の立場の人からしたら全く悪い人じゃないのですから
だから余計に、「越えるには大きな壁」に見えるわけです。
そこに、つまり、彼の縄張りに侵入するのがルパンですから。
で、見てて思ったんですけどこうゆうことって
生きてて結構あるんですよね。もちろんこんな大ごとじゃないですけとも
例えば、社会に出て、知らんところで仕事し始めるとするじゃないですか。
そしたら、今まで見たことも無い、怪物の様なしごデキの人がいて、その人を乗り越えないと先に進めない、なんてこともあるわけですよ
ライバルの様な人もいるわけですよ
大なり小なり、ルパンの様な立場に立たされる、あるいは踏み込まなきゃいけない。
そう言う時がね。
こうゆう名作は、そうゆう、人が「ああ、こうゆう気持ち分かる」を上手に取り入れてるなとも
思うんですよね。