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古本 眼鏡
【古本】
古本を買って読んでいると、「太」という字にペンで丸が付けられていた。
次に付けられていたのは「田」で、次が「健」、その次が「介」だった。
並べると「太田健介」となる。
私の名前だった。
次に丸が付けられていたのは「は」。
私は怖くてそれ以上読むのをやめてしまった。
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【眼鏡】
山登りをしていると、木の根元に眼鏡が落ちているのを見つけた。
「どうしてこんなところに」と思いながら拾うと、「それは私のです」と声がした。
頭上を見ると、枝に首つり死体がぶら下がっていた。
