8話 打ち上げ
初めてのクエストを終えた俺たちは、シリカの提案で宿屋の近くにある喫茶店の中に居た。
俺はサンドウィッチとミルク、シリカはミートパイと紅茶、シルはパンケーキと紅茶をそれぞれ注文した。
それぞれ、注文した品を食べ終わり、俺は話を切り出した。
「なぁ、2人にお願いがあるんだけど」
「お願い?」
「あぁ。俺に読み書きを教えて欲しいんだ。それくらいできないと、今後生きていくことが大変になるから」
「確かに、春馬くんはクエストの内容読めていませんでしたね」
俺は2人に読み書きを教えてくれるように頼み込んだ。やはり、読み書きを教わる人は身近な人の方がいいからな。
「読み書きを教えて欲しいなら、シルに頼んだ方がいいわよ。シルは頭もいいから教えるのも上手いし」
「えっ・・・・・・!そんなことないよ・・・。でも・・・私で良ければ」
「ありがとう。助かるよシル」
「べ・・・・・・別に大したことじゃないよ」
読み書きは頭が良いシルが教えてくれるらしい。確かに、シルなら教え方も上手そうだし、直ぐにでも覚えることができそうだ。そうだ!ついでに、アレも教えてもらおう。
「なぁ、2人とも、読み書きついでに魔法も教えてもらえないかな?俺至近距離からの攻撃しかできなくってさ、遠距離攻撃ができれば戦闘も楽かな〜って思って」
「「ええ!魔法!」」
魔法を教えて欲しいと頼むと2人はそろって驚きの声を上げた。なんで?魔法を教えて欲しいと頼み込む人はそんなに珍しいのか?
「別にいいけど、春馬アナタの適性はなんなの?」
「適性?」
「適性も知らないの?まぁ、いいわシル説明してあげて」
「えっ、私!! ま・・・・・・まぁ、いいけど。えーと、魔法は生まれもった時にもった適性で決まるんです。もし、適性が無かったら魔法は一切使えないんです」
シルが言うには、魔法は必ずしも誰もが使えるものではないようだ。
「適性か・・・・・・。うーん、俺も自分に魔法の適性があるか分かんないんだよね・・・」
「だったら、適性を調べればいいんじゃない?」
「えっ、適性って調べられるの?」
「はい、調べられますよ。1杯の水と1個の魔石があれば」
シリカが言うには、魔法の適性はとあるやり方で調べられるらしい。
シルはそう言い、ポーチから取り出した紫色の石とコップ1杯の水を俺の前に差し出した。
「えーと、これで調べられるの?」
「はい。これを使えば大雑把ですが魔法の適性を調べられますよ。意外に結構他の冒険者たちも使っているので信用はできますよ」
どうやら、この方法は冒険者たちの中で流行っているものらしい。確かに、大勢の冒険者たちが使っていれば信用はできるよな。
「今から、試してもいいんですが・・・・・・。一応広いところで行う方がいいので、明日宿屋のお庭でやりましょう」
「分かった」
どうやら、魔法適性は広いところで行う方がいいようだ。そのため広い庭がある宿屋であした魔法適性を行うことになった。




