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寿命の蝋燭を消された男は神の手によって異世界へ  作者: くろとら
第1章 異世界転生編
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7話 初クエスト

西の森はバンバ町から歩いて丁度1時間半ぐらいの時間で着く距離だった。もし、移動中馬車か、なんかの乗り物が通り掛かったらお願いして乗っけて行ってもらおうと考えていたが、そんなうまくいかず馬車などは1台も通らず、俺たちは徒歩できっちり1時間半で西の森に到着した。


西の森に到着し、武器を装備し、周りを注意しながら森の中を進んで行った。森の中で空から突然聞こえてくる鳥の鳴き声、草むらなどから聞こえてくる小動物の鳴き声や気配などに、いちいちビクビク反応をしながら進んでいた。


しばらく、ビクつきながら進んでいると、あることに気がついた。なんとなくだが周りの気配が分かるようになったのだ。恐らくこの気配は日本で言うところの第・6・感・というものだろう。何故そんなものが突然発動したのかは分からないが、もしかしたら、神様がくれたものかもしれない。


そんなことを考えながら歩いていると、前方から3つの明確にはっきりとした敵意を感じ取った。


「2人とも、前方に何かいる」


俺がそう呼びかけると後ろを歩いていた2人は止まってくれた。前方から近付いてくる気配に警戒しながら俺たちは武器を構え、戦闘態勢をとった。すると、それを狙っていたのか、前方からもの凄いスピードで黒い影が俺たちに襲いかかってきた。


「おっと、危なァ!!」


ギリギリで身体を捻り、攻撃を回避することに成功した。黒い影は後ろに着地した。俺たちを襲った黒い影の正体は全身黒い体毛に覆われ、鋭い牙と爪を見せびらかせている狼だった。恐らくコイツがクエスト対象魔物のゴンフルフだろう。


俺は最初に飛びかかってきた1匹を対応し、後から飛びかかってきた2匹をそれぞれ1匹ずつシリカとシルが対応した。


シリカと向かいあっている狼は、しばらくシリカと対峙してから狼は爪を立てシリカに飛びかかった。シリカは狼の攻撃を予想していたのか、屈み、狼の胸元に潜り2本の短剣を突き刺し、肉を引き裂いた。狼は苦しい雄叫びを上げ、地面に倒れ、動かなくなった。


俺がシリカの戦闘を見て感心していると、目の前の狼が牙を立て飛びかかってきた。俺は焦らず、落ち着いて攻撃を避け、狼が後ろに着地した所を狙いハンドガンで3発の銃弾を浴びせた。3発の銃弾はそれぞれ足、耳、額に命中した。狼は3つの箇所から血を大量に流し地面に倒れ、動かなくなった。


何とか傷を負わず、狼を倒したことにホットしていると、それを狙ってかシルと対峙していた狼が俺に向かって駆けてきた。俺は慌てて銃を構えようとした…。しかし、間に合わない。殺られると覚悟したその時…。


「炎よ、邪悪なる者を燃やせ、イグニールファイアー」


後ろからそんな声が聞こえてきた。すると、俺に向かって駆けてきた狼の身体が炎に包まれ火達磨になった。後ろを振り返ると杖を握り締めていたシルがいた。


どうやら、シルが後ろから炎魔法で援護してくれたらしい。ってか、こんな時に魔法って結構便利だなぁ。後でシリカかシルに文字ついでに魔法も教えてもらおうかな・・・・・・。


「取り敢えず、片付いたわね」


ゴンフルフと戦闘を開始し数十分でゴンフルフを全て倒すことに成功した。初めての戦闘でここまでうまくいったのは上出来だと俺は思う。


取り敢えず俺たちは、ゴンフルフを討伐したという証拠をギルドに持ちかえるためにゴンフルフの牙を切り落とし、持ち帰ることにした。


これをギルドに持ち帰れば晴れて俺たちは初めてクエストを成功したことになる。




帰り道、森を出るまでは他のモンスターたちの襲撃に備え警戒していたが、森を抜けると同時に警戒は薄れ、緊迫した緊張感から開放された感じがした。


初めての戦闘に俺たちは疲労で若干クタクタになっていたが、運良く馬車が通りかかってくれ、帰りはその馬車に乗り、ギルドの前まで乗せていってもらった。


ギルドの中に入り、クエストを達成したことを証明するために受付けのお姉さんに3本のゴンフルフの牙を渡した。


「はい、確かにゴンフルフの牙3本受け取りました。では、それぞれギルドカードを提出してください」


「分かりました」


お姉さんに言われ、俺たちはそれぞれギルドカードを差し出した。すると、お姉さんはギルドカードを受付けの上にある機械に入れた。すると機械が光に包まれた。しかし、光は直ぐに消え、機械から自動的にギルドカードがでてきた。


これは、お姉さんから後から聞いた話だが、冒険者のランクを上げるにはギルドポイントというものが必要らしい。ギルドポイントを貯めるにはクエストを達成しなければならないらしい。


そして、どうやってギルドポイントを与えるかというとさっきの機械にギルドカードを通せば自動的にギルドポイントを上乗せしてくれるらしい。なんて便利な機械なんだろうか。


それと、ギルドポイントは同じクエストを達成しても貰えるポイントには差が出るらしい。ギルドポイントはクエスト中に倒したモンスターの数によって決まるらしい。今回は3人それぞれ1匹ずつだったためもらったポイントは一緒だった。


因みに、俺たちの現在のポイントは15ポイント。もう何百ポイントを貯めれば上のランクシルバーに上がれるらしい。結構遠い道のりだな。


「それでは、こちらが報酬の銅貨15枚です。クエストお疲れ様でした」


お姉さんから報酬の銅貨15枚を受け取ると、その場でそれぞれ銅貨5枚ずつに分けた。そしてそのままギルドを後にした。


「あっ。ねぇ、シル、春馬!!今日もらった報酬で軽い打ち上げやらない?」


「う〜ん、まぁいいんじゃない。シルはどうする?」


ギルドを後にして宿屋に向かって歩いていると、シリカがそんなことを急に言い出した。時間を確かめると丁度夕食の時間で文字や魔法のことを聞きたかったためシリカの提案に賛成した。


「え・・・えーと、シリカと春馬くんがいいなら」


シルも賛成し、俺たちは宿屋の近くにある喫茶店に入って行った。

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