6話 武器屋
クエストと言ってもシリカとシルは武器を持っていない。流石に丸腰では話にはならないということで、俺たちは受付けのお姉さんに武器屋の場所を聞きギルドを出た。
受付けのお姉さんが言うにはギルドを出て、通りに入り、そのまま西に進むと「剱と剣」という武器屋があるらしい。
お姉さんが言った通り、しばらく西に進むと古い武器屋があった。看板の文字は読めないが、看板には2本の剣が重なってる絵が描かれていたことから、恐らくこの武器屋が「剱と剣」だろう。
俺たちは入り口の扉を開き、店内に入って行った。扉を開けるとカランカランという鐘の音が鳴った。この鐘の音が聞こえたのか店の奥からスキンヘッドに顔に傷がある大柄な男が現れた。
「いらっしゃ!お客さんはウチは初めてかい?」
「はい、そうです」
どうやら、この大柄な男がこの武器屋の店主だったようだ。しかし、身長もそうだが体格も良い。きっと元冒険者かなんかだろう。
「おっ、そうか。あんちゃんたちは何をお探しで?」
「えーと、取り敢えずコイツらの武器をお願いします」
「そうかなら、自由に見ていってくれ」
「だって、取り敢えず自分に合う武器を探そう」
「えぇ!」
「はい!」
俺がそう答えると、武器屋のおっちゃんはにこやかに答えてくれた。最初は厳つい人だと思ったが意外にいい人だ。
店内を見渡すと至るところに武器が置かれていた。剣、短剣、槍、弓、斧、鞭、杖など様々な武器が並んでいた。
シリカとシルは自分にあった武器を探すことにした。
「うーん、無いわね・・・・・・」
「そ・・・そうですね」
しばらく、店内を物色していた2人だが中々自分に合った武器を見つけられないらしい。
「ねぇ、2人はどんな事が得意なの?」
「うーん、私は完全に前衛タイプね」
「わ・・・私は後衛からの援護が得意だと思います」
あまりに武器が見つかんないため、2人にどんな事が得意なのかと聞いてみた。俺の質問にシリカは「前衛」シルは「後衛からの援護」が得意だと答えた。なんともバランスがとれた答えなんだろうか。
「じゃ、これなんかどうかな?」
俺は2人の答えを聞き、シリカには短剣を進め、シルには魔法の杖を進めた。シリカの場合は直ぐに決まったが、シルには魔法の杖か弓か迷った。だが、シルは几帳面なため魔法が得意だと考え魔法の杖にした。
「短剣ね・・・・・・。うん、いいわね、きっと私に合うはずだわ!!」
「魔法の杖ですか・・・・・・。私魔法も得意ですし、魔法の杖があればもっと援護が楽になります」
2人は俺が進めた武器を気に入ってくれたらしい。本当に気に入ってくれて嬉しい。若干武器選びには自信が無かったから。
「すいません。この短剣と魔法の杖はいくらですか?」
俺はカウンターで頬杖をついているおっちゃんに声をかけた。
「えーと、丁度金貨1枚だな」
「えぇ!!金貨1枚!!ちょっと、高すぎじゃない!!」
「そんな事言われてもなぁ、その2つの武器は滅多に入荷しないもんなんだよ」
金貨1枚と聞き、シリカが声を荒らげた。確かに武器2つで値段が金貨1枚とは高い方だ。しかし、俺が選んだ短剣と魔法の杖は滅多に入荷しない品物らしい。それなら納得だ。流石のシリカも少し不満そうだが納得はしているようだった。
「で、どうするんだいお嬢さんたち?買うのかい買わないのかい?」
「・・・・・・分かったわよ、買うわよ!!」
「わ・・・私も買います」
おっちゃんの言葉にシリカのシルは武器を購入することを決め、それぞれ金貨1枚をカウンターの上に置いた。
「毎度あり。防具はどうする?」
「う〜ん、今回は見送って置きますね。クエストで稼いだら防具を買いに来ますから」
「おっ、そうか!!なら、期待してるぞあんちゃんたち」
そう言っておっちゃんは豪快に笑った。
武器屋「剱と剣」を出て行き、歩きながらどんなスタイルで戦うか話し合った。
話し合いの結果。シリカは短剣を使い前衛で戦い、シルは杖での魔法で後衛で援護、そして俺は銃器を使いシリカと共に前衛で戦う。これが話し合いの結果決まった戦隊スタイルだ。
それから、東の森に行く前に、道具屋でクエストでに必要な小さめのポーチ、ペーパーナイフ、マッチ1箱、薬草、毒消し草、麻痺消し草など買った。
こうして、準備万端になった俺たちはゴンフルフが生息している東の森に出発した。




