31話 報告
遺跡の探索を終えた俺たちは、その足でギルドに向かった。ギルドに向かった理由は今回遺跡探索で遭遇した動き出す石像と意味不明の壁画のことを報告するためだ。
ギルドへの報告は後回しにして、公爵家に報告する手もあったが、それだと、ギルドに自分たちよりも公爵家を信用していると思われ今後の仕事に支障が出ると思い、公爵家に報告する前に1度ギルドに立ち寄り今回のことを報告することにした。
「そうですか・・・・・・。あの遺跡にはそんなものが・・・」
俺が今回遺跡で見たことを全てギルドの受付けのお姉さんに報告すると、お姉さんは考え込むような仕草をした。
因みに女子3人には、少し報告に時間が掛かると思い、ギルドの酒場で休んでもらっている。何やかんやで今回は俺より女子3人が頑張っていたからな。
ここは、少しでも休んでもらい、体力を回復してもらいたい。
「分かりました。ギルド長にはこちらから言っておきます。そして、既に崩壊した遺跡にはギルドから精鋭の冒険者たちを調査に向かわせます」
「分かりました。ありがとうございます」
俺の報告を受け、ギルド側は既に崩壊しているが遺跡にギルドが誇る数名の精鋭の冒険者パーティを調査に向かわせるようだ。
もしかしたら、この調査で俺たちが調べられなかった遺跡の秘密などが分かる可能性も出てくるな。
「いえ、これが私たちギルドの仕事なので。それより、音無様たちはこれからどうするのですか?」
「一応、これから公爵家に行って遺跡のことを話してこようと思います」
「分かりました。道中お気をつけてください」
「はい、分かりました」
ギルドへの遺跡についての報告が終わり、俺はシリカたちを残して1人お姉さんから無事を祈る言葉を貰いギルドを後にし、公爵家へと向かった。
「ワープゲート」
「うわっ!?」
「あっ、すいません。驚かせてしまって、ちょっと公爵様に用があって・・・・・・今、公爵様はいらっしゃいますか?」
「えっ・・・あっ・・・、はい。どうぞお通りください」
突然の俺の出現に門番さんは驚きの声を上げた。実はこの門番さんは毎回「ワープゲート」で訪れるたびに驚かせてしまっている。
とゆうか、門番さんにはいい加減に慣れてほしいな・・・・・・。でもまだ慣れて無さそうだな・・・。
一応簡単に公爵に用があることを伝えると、門番さんは少し動揺しながらも、門の中に通してくれた。本当こうゆう時に顔パスは使えるな。
「おお〜!?春馬くん今日はどうしたんだい?スズネにでも会いに来たのかい?」
「いえ、それは別の機会で・・・。今回は、最近発見された遺跡の探索の際に発見したことを伝えに来ました」
「ふむ。なるほど、この話は客室で話そう。こっちに来てくれ」
「分かりました」
中に通されると早速公爵が出迎えてくれた。要件を伝える前まで明るい表情で話し掛けてきた公爵も、要件のことを伝えると難しい表情となった。俺は公爵に連れられ公爵家の客室に通された。
「・・・・・・そうか。なるほど、あの遺跡にはそのようなものがあったのか。一応国からもギルド同様、調査団を出して、調べてみよう」
「その際には、一応気をつけてください。遺跡は完全に崩れていますので、それと遺跡があった周りの場所には凶悪な魔物たちが住処にしているので」
「なに・・・・・・。そうなのか、それは気をつけよう」
公爵もギルド同様国から調査団を出すらしい。一応、遺跡の周りに凶悪な魔物が存在することを伝えておいた。被害を最小限にするために。
「それと、壁画はどのようなものなんだ?少し気になるんだが・・・」
公爵は壁画について、興味があるようで俺に壁画について聞いてきた。
「一応、カメラに保存しているので、それでもよろしければお見せできますけど」
「カ・・・カメラ?」
俺はポケットからカメラを取り出し、電源をつけ、アルバムを開き、壁画の写真を公爵に見せた。
「春馬くん!!この、機械はなんだね!?」
「これは、物などを画像として記録できる俺の無魔法ですよ」
「ふ・・・ふむ。相変わらず君は凄いな・・・もう、既に人間離れをしてるようだね」
俺はしっれと公爵にバレそうな嘘をついてしまったが、良いことなのか公爵はすんなりと騙されてしまった。
とゆうか、酷くないか公爵様。人間離れしてるって・・・俺はしっかりとした人間ですよ。
「時間を少しくれれば、この画像の内容を書き写してお渡しできますが」
「そうか、それなら頼もう。もしかしたら、この世界の謎の1つが解ける可能性もあるしな」
’この世界の謎の1つ’?それってどんな謎なんだ。凄く気になるのだが・・・・・・。魔法などを屈して解けない謎なのだから、余程難しい謎なんだろうな。
興味もあるし、今度シルかリーフェスから聞いてみるとするか・・・・・・。
俺は多少モヤモヤした気持ちを心に抱えながら、俺は遺跡での出来事のほとんどを公爵に任せてもらって屋敷を後にし、みんなが休息をとっているギルドに向かった。




