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寿命の蝋燭を消された男は神の手によって異世界へ  作者: くろとら
第4章 遺跡探索編
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27話 トラップ


「あっ、あそこにいました!!」


「何か、突っ立てるわね」


シリカを追いかけてからしばらくして、先頭を走っていたシルがシリカの姿を見つけて立ち止まった。リーフェスと俺もシルに続くように立ち止まった。

俺たちは立ち止まりシリカの様子を見た。シリカは俺が「サーチ」で確認した場所でしっかりと止まっていた。何故、シリカはあの部屋に入らず扉の前で立ち止まっているんだ?


「おいシリカ、どうしたんだ?」


「あっ、春馬。それにシルもリーフェスも」


俺がシリカに声を掛けると、シリカは後ろをふ。かえり、俺たちの名前を口にした。俺は更に質問を続けた。


「おい、どうしたんだシリカ?」


「入りたいけど、やっぱり、王族の隠し財宝がある部屋ってトラップがありそうじゃない?だから、春馬の「サーチ」で調べてもらってから、入ろうかなって思って」


「確かに、その方が安全ですよね・・・」


「そうすれば、安全に財宝を探せるし」


どうやら、シリカは財宝などがあるであろう、この部屋の中には財宝を盗みに来た盗賊対策にトラップを仕掛けられていると予想し、それを俺の魔法「サーチ」で確かめてもらうために、立ち止まっていたらしい。


「なるほど。まぁ、仲間に怪我されたら俺も夢見が悪いし、確かめてみるよ」


流石に、俺も仲間に怪我されてしまったら、心にくるものがあるので、早速「サーチ」でこの部屋の中にトラップなどの類の罠が無いか確認した。


「どう春馬、トラップ見たいなものあった?」


「どうですか、春馬さん?」


「う・・・・・・う〜ん、トラップ自体が結構強力な視界魔法を掛けている見たいで、全然トラップを確認できない」


シリカとシルが少し食い気味にトラップがあるかどうか聞いてきたが、この部屋の中に仕掛けられているトラップには強力な視界魔法が掛けられているらしく、俺の「サーチ」魔法ではトラップがどこに仕掛けられているか確認することはできなかった。


本当に何とも不甲斐ない・・・・・・。


「春馬の「サーチ」魔法でも、確認できない視界魔法ってどんだけ、強力なのよ・・・」


「確かに、そうですよね」


「ちょっと、入るのが怖くなって来たわ」


「じゃ、入るのをやめるか?」


「サーチ」魔法でトラップを確認できないことを知ると、女子3人は不安を煽る言葉を口にした。俺は3人が部屋に入ることに抵抗を覚えていると感じ、部屋に入るのをやめるかどうか聞いてみた。


「・・・・・・いや、私は入るわ。トラップと言ってもそんな強力なやつだとは思わないし」


「私も、王族の隠し財宝には興味があるわね」


「わ・・・私も、2人が入るなら」


「俺はみんなに判断を任せるよ」


3人は、しばらく口を閉ざし黙っていたが、しばらくしてようやくシリカが口を開き、部屋に入る決断をした。シリカの決断を聞き、リーフェスも部屋に入ることを決断し、シルも2人につられて部屋に入ることを決断した。


こうして、俺たちは結局王族の隠し財宝を見つけるために、部屋の中に入ることにした。







「結構中は、普通の部屋ね」


王族の隠し財宝があるかもしれない、部屋に入ってみると、部屋の中は意外にも普通の部屋で、トラップが仕掛けられているようには見えなかった。


「これは、結構余裕で行けるかもしれないわね」


「シリカ、そんな確認せずに動いたら・・・!!」


「大丈夫よ、そんな簡単に引っかかるわけないじゃない」


シリカがそう言い、シルの忠告も聞かず、進もうとしたした瞬間・・・・・・



ピーピーピーピー!!侵入者発見!!侵入者発見!!排除します!!



何処からともなく、謎の機械音が流れてきた。どうやら、シリカが王族の隠し財宝を守っていたトラップに引っかかってしまったらしい。

どうやら、シリカはフラグ回収が得意らしい。まさか、こんなに早くフラグを回収するとは思いもしなかった。

そんなことを考えていると、俺の頬の横を何かが目にも見えない速度で通り抜け、横の壁に突き刺さった。


「・・・・・・矢?」


俺の頬の横を通り過ぎた何かの正体は「矢」だった。俺はこの飛んできた矢を見て、次に何が飛んでくるのか予想できてしまった。急に流れてきた謎の機械音に、とんでもない、スピードで飛んできた矢に驚愕している女子3人向けて叫んだ。


「3人とも走れ!!」


そう叫び、俺たちが走り出した瞬間何百本もの矢が目にも見えない速度で飛んできたのだった。この矢が1本でも当たれば致命傷を負うことは確実だろう。


俺たちは矢から逃れるためにひたすら直進に走った。


「・・・・・・なんか、今度は上から槍が落ちてきそうですね」


「ちょっと、シルそんなことを言ったら本当・・・・・・」


シルの発言に、シリカがツッコミを入れ終わる前に、シルの発言通り頭上から何百本の槍が降り注いできた。どうやら、シルもシリカ同様フラグを回収するのが得意らしい。


とゆうか、なんで俺の仲間たちはこうフラグを回収するのが上手いんだよ!!フラグを回収する教えでも受けてきたのかよ!!


俺はそんなことを心の中で叫びながら、横から飛んでくる矢。頭上から降ってくる槍から逃れるために猛スピードで走っている。


「春馬、これどうするのよ!!」


「春馬さん、魔法でなんとかしてください!!」


「いやいや、無茶言わないでよ!いくら、俺でもこんだけの矢や槍を防ぐことは不可能だ!!」


トラップから逃れるために、走っているとシリカとシルが無茶な要求をしてきた。

いくら俺でも魔法でこんだけの矢や槍を防げるわけが無い。仮に防げたとしたらとっくに防いでるし。


「じゃ、どうするのよ!!もう、体力が持たないわよ!!」


「わ・・・私も、そろそろ体力が・・・・・・」


「春馬、あそこ!!」


シリカがそう叫んだ瞬間、リーフェスが何かを指差し叫んだ。俺はリーフェスが指差した先を見ると、そこには出口のような場所が見えた。

確証はできないが、あそこに飛び込めばトラップを回避することができかもしれない。


「なるほど、あそこなら・・・・・・。よしっ、みんなあそこに飛び込むぞ!!」


「わかったわ!!」


「え・・・・・・ちょ・・・、あーもう、わかったよ!!シル私たちも行くわよ!!」


俺はそう叫び、出口であろう場所に飛び込んだ。リーフェスも躊躇せず飛び込み、シリカは少し悩んだ末シルの手を引き飛び込んだ。


もし、これでここにもトラップが届いたら俺たちは潔く諦めるしかないだろう。

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