26話 財宝
「やっと、片付き終わりましたね」
「いや、本当に疲れた〜」
シルが安堵の言葉を呟きながらほっと一息着くと、それを見て緊張の糸が切れたのかシリカが地面にペタリと座った。まぁ、それも無理はない。実際ここまで多くの「ボーンダッド」を倒してきたのはシリカなのだから。
「ボーンダッドと遭遇するのは予想してたけど、タイガーウルフがいるとは思わなかったわ」
「明らかな誤算でしたね・・・」
リーフェスとシルはそう呟きながらホッと胸を撫で下ろしていた。
そして、このダンボ遺跡の中を探索してからいくつかのことが分かった。まずこの廃墟となったダンボ遺跡には数十体の魔物が巣を作り住処にしていること。このダンボ遺跡は元々貴族が住んでいた王都だということだ。
この王都については、ダンボ遺跡に近くに住んでいたおじいさんが教えてくれた。
おじいさんが言うには、500年前この場所に訪れた国王はここを気に入り、この場所に城を立て町を作ることにしたらしい。結果町は完成し、しばらくは平和な生活が続いたらしいが、元々この近くには凶暴な魔物が巣を作っており、毎日のように襲撃され臆した国王は城を捨て新たな城を作るために別の地に移ったらしい。
そして、それから時代が流れるにつれ王都は崩壊して行き、完全に崩壊した時には地の下に埋まってしまったらしい。それを何処かの探検家が見つけ今に至るらしい。
因みにこの話はシリカたちは話していなかったため、一応話してみると・・・・・・。
「王族の隠し財宝とかがあるかもしれないわね」
「確かに、ありそうですね」
「探してみる価値は、あるわね」
とまさかの3人とも王族の隠し財宝を探す気満々である。シリカはともかく、シルとリーフェスが財宝などに反応するのは意外だった。2人はあまり財宝などに興味は無いと勝手に思っていたが、それは間違えだったらしい。
そんなこと言っている俺も財宝探しなどは嫌いではない。逆に財宝などを探すのは好きな分類だ。実際生前でも仲の良い友人たちと徳川の埋蔵金を探しに森や林に入ったことさえある。まぁ、その時は不審者だと思われ警察に通報されてしまっが・・・・・・。今に思えばいい思い出だ。うん。
「あっ、そうだ!!春馬アンタの魔法で財宝が無い確認できない?」
シリカがとんでもないことを頼んできた。いや、だが確かにあの魔法を使えば財宝を在り処を調べることはできるか・・・。一応やってみるか。
「サーチ」
「どう、あった?」
「う〜ん・・・・・・。あっ!!ここから少し真っ直ぐ行ったところに隠し扉が見えるけど」
「えっ、隠し扉!?行ってみましょ!!」
俺は探索魔法「サーチ」で辺に財宝があるかどうかを調べてみた。しばらく、調べてみるとこのまま直進にしたところに隠し扉のような物を発見した。
一応、シリカに報告してみると、シリカは興奮気味に言い、凄まじいスピードで隠し扉がある場所まで向かって行ってしまった。
「行ってしまいましたね、シリカ」
「だな」
「それにしても、あの子は隠し扉の位置を把握してるのかしら?」
「「あっ・・・」」
シルの言葉に俺が反応していると、リーフェスがそう呟いた。俺とシルはリーフェスの呟きを聞きお互い向かい合ってそう言葉を漏らした。
そう言えば、シリカは隠し扉はここを直進したところにあるということしか知らなかった。
「と・・・取り敢えず、シリカを追いましょう!!」
「そうね」
「ああ」
俺たちは、取り敢えずシリカの後を追うことにしその場から走り出した。
いつか、全話を通して編集したいと思っています。編集箇所
・キャラクターの呼び名
・キャラクターの口調
・冒険者のランク
・細かい単語など
編集日は今は未定です。




