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寿命の蝋燭を消された男は神の手によって異世界へ  作者: くろとら
第3章 雨の日編
23/35

23話 制作


俺たちが王都から帰還してから1週間の月日が経った。外は生憎の雨だ。この雨は、5日前から降り出し、未だ雨が止む気配は無い。どうやら、今の時期は日本で言う梅雨と同じ時期らしい。

クエストも雨が小降りなら、簡単なクエストを受けることができるが、今の雨の状況ではクエストを受けることはできない。なので、俺は宿屋で「無」魔法の勉強をしているところだ。まぁ、勉強と言っても偶然王都で見つけて買った「無」魔法の本で使えそうな魔法をピックアップしているだけど・・・・・・。

王都で買った「無」魔法の本はとても分厚く、約300ページあった。流石にそれを全てじっくりと読む時間は無いのでパラパラと見てから「これ、使えそうだな」という魔法をいくつかピックアップした。


そして、俺が時間を費やしピックアップした魔法はコレだ。


木材などの形状を変えることができる魔法「プラモ」

相手を麻痺させる魔法「スパーキング」

木材などを滑らかにする魔法「オイル」

相手を転ばせる魔法「スリップ」


の4つだ。

この4つの魔法のうち今現在役に立った魔法は、「プラモ」だけだった。

「プラモ」は木材などの物質を鮮明に浮かべてものに作りかえることができる造形術の1つだ。造形術と言っても作るまでに結構時間がかかってしまうが、俺の転生特典「錬金」を組み合わせれば、短時間でより正確に作ることができる。


今現在俺は試しに将棋盤とオセロ盤を作っている。何故この2つを作ることになったのか、それはみんなから暇つぶしの何かを作ってほしいと頼まれたからだ。

試しに作ってみたのいいが将棋盤とオセロ盤はとても作るのは難しかった。特に盤のマス目が1列多かったり駒の文字が間違っていたりしてしまった。

作ってから思ったが、これらの作業はとてもイメージを細かに浮かべないととても難しい。その証拠に将棋盤とオセロ盤をそれぞれ1式作るのに丸一日を費やしてしまった。


「・・・・・・なんか、お腹すいたな」


一旦作業している手を止め、部屋の時計を確認すると、お昼をとっくに過ぎていた。道理でさっきからお腹の虫がなるわけだ。

俺は手に持っている将棋の駒を机に置き、部屋に鍵を掛け階段を降りて行った。食堂に到着すると、アヤさんとミツリさんが対面しながら座っていた。そして、2人の間には俺が作ったオセロ盤が置かれていた。


「また、オセロをやってるんですか?」


「えぇ、ハマっちゃってね・・・」


「1回やってみると、ハマっちゃうんだよね」


2人の視線はオセロ盤に釘付けのまま、俺の目を見ずに返答した。俺はそれに対して苦笑いするしか無かった。「プラモ」の試作で作ったオセロ盤に夢中になったのはアヤさんとミツリさんだった。

2人に試しにルールを説明してみると、オセロの面白さにハマり、毎日のようにこうして熱中している。


俺は取り敢えず、腹に何かを入れたかったためミツリさんに声を掛けた。


「あの・・・、ミツリさん。昼食を食べたいんだけど」


「ああ・・・、それなら厨房に昨日の残りのパンとチーズがあるからそれを食べててくれるかしら」


「・・・・・・分かりました」


しかし、ミツリさんはオセロに夢中になっているため色々と投げやりになっている。まぁ、大体いつもこんな感じだからいいけど・・・・・・。


俺はそう思いながら厨房に向かっていった。ってか、ミツリさんたちがオセロにハマってからずっと厨房はパンとチーズのような気がするんだけど・・・。気のせいかな?

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