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寿命の蝋燭を消された男は神の手によって異世界へ  作者: くろとら
第2章 王都編
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20話 王都でお買い物


あれからみんなで話し合った結果、バンバ町には帰らず、せっかくなので王都でショッピングをしようとなった。更にお金は全員が十分持っているためお金が足りなくなるということは無いだろう。

馬車は近くの宿屋に1度預けることにした。そして、3時間後買い物が終わったらここに集合と言うことになり各自1度解散した。


解散と言っても、女子3人は一緒に行動するため、別行動は俺だけとなる。


さて、どこからか行こうかな。俺はそう思いながら、新しく習得した「無」魔法「マップ」を発動させた。この「マップ」と言う魔法は今いる場所や行きたい店などを調べることができる。結構使える魔法だ。

さてと、防具屋は何処かな?って流石王都・・・。広いな・・・。これ、直ぐに見つかるかな・・・?


俺はしばらく、「マップ」で防具屋を見つけた。ここから1番近い防具屋は少し歩いた所にあるらしい。よしっ、行ってみるか。





それからしばらくして、「マップ」で見つけた防具屋に到着した。防具屋の名前は「メタルガドー」。


「いらっしゃいー!!」


店内に入ると店内には盾、鎧、篭手、兜などが並んでいた。そして、奥のカウンターには恰幅のよい優しそうなおじさんが座っていた。


「すいません。この店で1番いい鎧ってどれですか?」


「1番いい鎧ですか・・・?それじゃ、これなんかどうですか?金出の鎧って言うんですが」


「かなでの鎧?」


「はい、金出の鎧です。この、鎧は硬い皮で作られた鎧なので、他の鎧より硬く、大きく使いやすいと思うんですが、どうしますか?」


店主が言うにはこの鎧は硬い皮で作られた鎧で、一般の鎧よりも硬いらしい。手で軽く叩いてみると確かに硬そうだ。


「確かに、この鎧もいいんですが・・・。できれば、魔法付与がかかっている鎧がいいんですが・・・ありますか?」


「魔法付与の鎧ですか・・・。残念ですが、ウチでは扱ってませんね。元々、魔法付与の鎧は貴族たち専用の店でしか売ってないんですよ」


俺の質問に、店主は困ったように答えてくれた。どうやら、俺が探している魔法付与の鎧は貴族しか使えない店にしか売ってないようだ。


貴族専用のお店か・・・流石に入店するのは無理かな・・・

うん?待てよ・・・もしかしたら、()()を使えば・・・。


「そのお店って、()()があれば入れますかね?」


「うん?そ・・・それは!!こ・・・公爵家の紋章!!まさか、アナタは公爵家のご友人か何かですか!?」


俺は試しに、店主に公爵から貰ったペンダントを見せてみた。ペンダントを見た店主はカウンターから身を乗り出してペンダントを確認すると驚きの声を上げた。


「そ・・・そういうことならば。お客様は何一つ心配無くお店に入店することはできると思います」


店主はそう言うと魔法付与の鎧が売っているお店「メタンパンチャー」を紹介してくれた。

俺は色々と教えてくれた店主に、お礼として銀貨を2枚お店の寄付金として渡した。





「メタンガドー」から出て行き、王都の町を歩いているとある事に気づいた。今までの町には人間しかいなかったが、ここ王都には人間以外の種族がいる事が分かった。例えば、小人やドワーフやエルフ等の種族が普通に王都の町を歩いていた。


そして、とても珍しい種族が亜人族と呼ばれる種族だ。亜人族と言っても亜人族の中にも色々な種類が存在する。例えば狐の耳と尻尾を持った亜人族や猫の耳と尻尾を持った亜人族や狸の耳と尻尾を持った亜人族などがいる。


更に、亜人族を見て驚いたことがある。それは、獣の耳と尻尾があるだけで、他は人間と同じというところだ。俺は勝手に亜人族=凶暴な民族だと思っていた。しかし、それは俺のただの思い込みであり、本当の亜人族はとても優しそうな民族なのだ。



俺がそんな事を考えながら町を歩いていると、遂に「メタンパンチャー」に到着した。


「うわぁ、凄い高価なお店だな・・・おい」


「メタンパンチャー」の前に立ち俺はそう呟いた。貴族たちが使っているだけあって、お店はちゃんとした作りになっており、外見も綺麗でとても見栄えがいいお店だった。


俺は門前払いされそうだな・・・?とか思いながら、お店の中に入って行った。


俺がお店に入店すると、すぐ様1人の若い女性が話しかけてきた。


「いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。この度はどのようなご用件でしょうか?」


「えーと、魔法付与の鎧とかが欲しいんですが?ありますか?」


「かしこまりました。では、こちらにどうぞ」


俺は、お姉さんに案内され、店の奥にあるコーナーまで連れてこられた。そこのコーナーには、綺麗に輝いている鎧や何の変哲の無いコートやパーカーなどが置かれていた。


「それでは、お客様のご希望はどのような物ですか?」


「う〜ん、しいて言うなら、重くなく俊敏に動ける物がいいんですけど・・・」


「なるほど。そうですね・・・、ではこちらのフード付きコートかフード付きパーカーなどはどうでしょうか?こちらの商品には吸収と言って大抵の魔法攻撃を吸収するという魔法が付与されております」


お姉さんは、俺の要望を聞き、2つの物を手に取り俺に勧めてきた。お姉さんが勧めてきた物はフード付きパーカーとフード付きコートだった。


う〜ん、デザインはパーカーより断然コートの方がいいよな、やっぱり。


「すいません。その、コートっていくらですか?」


「はい。本日は3割セールをしているため今回限り金貨5枚となります」


「分かりました。それじゃ、そのコートを貰います」


コートの値段は金貨5枚。つまり、日本円に直すと50万円だ。普通なら高いと思い、買うのを断念するが、今は白金貨というお金を持っている。これを使えばこのコートを買うことはできるだろう。


「じゃ、お代はこれでお願いします」


「かしこまりました。白金貨1枚ですね」


俺は白金貨1枚をカウンターに置くと、お姉さんは1度下がり銀盆を持ってきた。よく見てみると銀盆の上には2枚の金貨が置かれていた。俺は金貨2枚を受け取ると直ぐに財布にしまった。


そして、買ったコートを早速着用し、出口に向かった。


「この度は、ご来店ありがとうございました。またの、ご来店をお待ちしております」


俺は、お姉さんに見送られながら「メタンパンチャー」を後にした。今回はとてもいい物を買えたな。


さてと、そろそろ集合時間だし、集合場所に行こうかな。

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