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寿命の蝋燭を消された男は神の手によって異世界へ  作者: くろとら
第2章 王都編
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13話 新しい銃弾


あれから、リーフェスを連れて近くの食事処に入って行った。食事処に入り俺はラーメンと水、シリカはうどんと水、シルは蕎麦とお茶、リーフェスはラーメンとお茶をそれぞれ注文した。


「へぇー、リーフェスって1人で旅をしながら修行をしてるんだ・・・」


「えぇ、私の家系は代々武家の家柄で、大体この年齢になると武者修行の旅をさせられるのよ」


「リーフェスも苦労していたんですね」


リーフェスの話に、シリカは感心していた。それにしても、リーフェスの家系は魔法の家柄だと思っていたけど、まさか、武家の家柄とは想像も出来なかったな。


「それで、リーフェスはこれからどうするの?どこか次の目的地とかは・・・?」


「う〜ん。そろそろこの町を出て父の知り合いがいる王都を訪ねようと思ってるの」


俺の質問に、リーフェスはお茶を飲みながら答えてくれた。


「奇遇ね!。実はあたし達も仕事で王都に向かっている途中なのよ。それで、もしリーフェスが良ければ一緒に行かない?借りてる馬車もまだ1人ぐらいなら乗れるし」


「それは、ありがたい誘いね。実は私移動する足が無くって少し困ってたの、でも本当にいいの?」


シリカの提案に、リーフェスはナフキンで口元を拭きながら答えた。ってか今更だけどリーフェスってテーブルマナーがちゃんとしてるよな。


ラーメンを食べる時なんかは一切音を立てずに、静かに食べてるし、お茶を飲む時は綺麗な姿勢でしっかりと飲み干してるし、食事が終わったらちゃんと口元をナフキンで拭いてるし。本当にリーフェスはテーブルマナーがしっかりしている。


「構わないですよね、春馬くん?」


「うん?あぁ、別に俺はいいよ」


実際俺もリーフェスを同行させるのは賛成だ。後方からの氷魔法での援護や関節技等の接近戦も出来るし、もし、リーフェスが仲間になってくれれば今後の戦闘が楽になり、簡単にクエストも達成できそうだ。


全員注文した品を食べ終わり、会計を済ませ店を出た。帰り道俺たちはまた明日ここに集まることにし、俺たちは宿屋に戻ろうとした。だが、この時少し疑問に思ったことが1つあった。


「リーフェスは何処に泊まるの?」


そう、リーフェスの宿だ。リーフェスのことだしっかりとは宿を決めているだろうが。だが、念の為聞いてみることにした。


「えーと、宿とか決めてるんですか?」


「えぇ、球数っていう宿に泊まってるわ」


「ええー!!偶然ね‼、私たちも同じ宿に泊まってるのよ」


「あら、それは偶然ね」


どうやら、リーフェスが泊まっている宿は俺たちと同じ「球数」だった。


「じゃ、早く行こう!!」


「ちょっと、シリカ走ると転ぶわよ」


シリカは興奮しながらリーフェスの腕を掴みリーフェスを引っ張って行ってしまった。それにしても、シリカはいつの間にリーフェスと仲良くなったんだ?


それから、残された俺とシルはゆっくりと歩きながらシリカたちの後を追い、宿屋に向かって行った。こうしてリーフェスは一緒に旅をする仲間となった。






翌日。俺たちはエミリア町を出て、北に向かって行った。今から向かう王都がある国はアメミヤ王国という国らしい。西方では3番目に大きい国だ。そのためか、エミリア町を出てしばらくすると、道中に人家が増えて行き森や山などは見えなくなった。


どうやら、人口密度も高いようでさっきから数分おきに馬車や人々とすれ違っている。


因みに今馭者をしているのはシリカでも、シルでも無くリーフェスだ。リーフェスは「これぐらい、やらさせて」と言いエミリア町を出てからずっと御者台に座っている。これで馭者は3人交代でできる。だが俺1人馬を扱うことができず大人しく馬車に乗っているしかいなかった。何だろうこの約立たず感は・・・・・・。


だが、流石に本当に約立たずになりたくないため魔法書で魔法の勉強をすることにした。これは、つい最近シルの魔法講座で分かったことだが俺は「無」の魔法を複数使うことができるらしい。因みに今まで覚えた「無」の魔法は「ワープゲート」 「スコープ」 「タイムストップ」の3つだ。


しかし、魔法書を読んでみると1つの問題に気がついた。その問題とは「無」の魔法の数が多すぎることだ。数を例に現すと電話帳並の数だ。

この魔法書には木材などを加工する魔法、野菜を綺麗に剥く魔法、コーヒーを美味しくいれる魔法などかなり限定され戦闘では使い物にならない魔法も多数あった。


魔法の数が少なければ全て覚えても良かったが、流石に電話帳並の数を覚える自身はなかった。


何か使える魔法はないかな?とそんな気持ちで魔法書のページをペラペラとめくっていくとある1つのページで手が止まった。


「色々な銃弾を作り出す魔法ね・・・・・・これと、俺の銃を合わせれば結構使えるな」


「確かにそうですね。春馬くんは基本的銃で戦ってますから、色々な銃弾があれば色々な戦い方もできますし」


シルが覗き込みながら言った。シルの言う通り、少し今試してみることにしよう。


「ブレット」


しかし何も起こらないし、何も作り出すことが出来なかった。おかしいな・・・。ちゃんと魔法書に書かれた言葉を口にしたんだけど、何かが違ったのか?


俺が「色々な銃弾を作り出す魔法」に失敗した原因は何だろうかと考えていると、さっきまで外を見ていたシリカが話しかけてきた。


「どうしたの?」


「いや、ちゃんと魔法書に書かれた言葉を口にしたんだけど何も作ることが出来なくってさ」


「ふ〜ん、じゃ試しにブレットの後に回復の意味があるヒールをつけてみたら?」


シリカのアドバイスに従い「ブレットヒール」と口にすると1発の弾丸を作り出すことに成功した。どうやらこの魔法はブレットの後ろに何らかの意味がある単語をつけなければ発動しないらしい。


今作り出した弾丸はブレットの後ろに回復の意味があるヒールをつけたから恐らく回復の能力がある弾丸だろう。試しに作ってみたがこの弾丸は能力次第で使い物になる弾丸だな。


「リーフェス、ずっと馬車を引いてるけど疲れてないの?」


「えっ?まぁ、少し疲れてるけど、それがどうかしたの?」


「じゃ、今から疲れを無くしてあげるよ」


俺はそう言いハンドガンにさっき作り出した「ヒール弾」を装填しリーフェスに向けて撃ってみた。


「キャッ!!ん?あれ何か疲れが無くなった?春馬、一体何をしたの?」


「いや、さっき「無」の魔法で作ったヒール弾ってのを作ったから試しに撃ってみたんだよ。お陰で疲れが無くなっただろ?」


「まぁ、確かに無くなったけど、いきなり撃つのはやめてね、ビックリするから」


「わかったよ」


どうやら、実験は成功したらしい。どうやら、痛みは無いらしいが弾が当たる感覚はあるようでリーフェスに少し怒られてしまった。これから使う時はしっかりと声を掛けることにしよう。


それにしても本当この弾はに治療に特化した銃弾だな。


そして、それから俺はシリカやシルのアドバイスを受けながら様々な銃弾を作り出すことに成功した。今作り出せる銃弾は5つ。回復に特化した弾「ヒール弾」 相手を燃やす弾「ファイアー弾」 相手を広範囲で凍らせる弾「アイス弾」 相手を眠らせる弾「スリープ弾」 撤退する時に使える弾「スモーク弾」だ。


それぞれの使い道は「ヒール弾」は回復。「ファイアー弾」は攻撃。「アイス弾」は攻撃&敵の拘束。「スリープ弾」は拘束。「スモーク弾」は撤退する時に使える。


「こんなに色々な弾が作れるなら、人を催眠状態にできる弾とか作れそうだな・・・」


この発言にシリカとシルは素早く俺から距離を取った。酷いな。冗談のつもりなのに。本当に作るわけないじゃん。

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