21話
調子がいいので、2話目投稿しました。
私は、昨日の約束の通り、朝食後ババ様の家に来ていた。中からババ様と、先に来ていたパパがいた。村長とババ様が揃っているから。相当重要なことなことなのだろう。変な汗をかいてしまう。
「そんな緊張せんでよい。今日は、お話しするだけと思ってくれればよい」
「だれとお話しするんですか」
「そうじゃな、事前にわかっていることは教えよう。今から合う子は、わしも初めて見た種族の子じゃ。それで重症と言えば重症じゃったのじゃが、栄養が足りておらず、痩せこけてのことじゃったから、重傷者の人数に入れなかった子じゃ」
なぜに私が会うんだ?。私のほうが種族知らないぞと思ったら、回復した子は、種族も住んでいたであろう所も、名前すら言わないらしい。もう起き上がれるぐらいには回復していて、反応はするし、熱いお茶を飲んだら「あっち」と呟いたので、話せないわけではない。これから運動を再開させるとしても、意思疎通が取れなくては、どうしようとなったときに、同年代の子供同士はどうだろうとなった。話し合いの結果、全会一致で私になったらしい。
うん、前世オタクに無理なコミュニケーションを求めないでほしい。ガイの時みたいに、近くに友達がいて、話さなくてもいいとか、友達作りに必死ならいいけど、部屋で一対一はつれぇー。まだ、見たことない獣人というのが救いだなと、考えている間に、部屋の前まで案内された。
もうどうにでもなれと扉を開けると、そこには銀髪のきれいな人間がいた。人間⁈、とびっくりしたが、よく見ると平べったい尻尾があり、爪も鋭かった。これはこれでありな獣人だし、美少女?美少年? すぎる。これは、友達にならなきゃ。
「ほれ、あいさつせんか」
「は、こ、こんにちは、私はミアと言います」
「今日は、この子が話し相手になってくれる。それじゃ」
ババ様が出て行って、2人だけになってしまった。どしよどしよ、ひとまず椅子座るか。それにしてもきれいだな。顔ちっちゃいし、瞳まで銀色だし、前世の友に見たこと自慢したい。絶対あいつ悔しがる。
それはいったん置いといて、何しゃべるか。ゲームみたいに、選択肢出てくれよ。もう当たり障りないところから行くか。
「お名前は?」
「…」
「何歳ですか?」
「…」
「えー、種族のお名前は?」
「…」
「好きなものは…」
ガイパターン入った~。窓のほうばっか見て、こっち見てくれない。ほんとに話せるんだよな。見た目が違うから、警戒されてるのか。もういい、一方的に話すもんね~だ。こっちは、ガイで慣れっこなんだからな。獣人大好き以外、マシンガントークしてやるもんね。
「改めまして、私はロン族のミアって言います。年齢は5歳。好きなものは、ブランコとお肉とかですかね。もちろん、仲間も好きだよ。ロン族についてだけど、雑食で他の部族と同様、魔法があまり得意でない。武闘派で、肉食モンスター相手でも基本逃げない。さっき話してた女の人がババ様で、見えたかわからないけど、後ろにいたのが村長で私のパパ」
マシンガントークしたおかげか、こっちを向いた。目に光がないけど、この調子だと、さらにザシィとトトについて、自分たちの武器の牙について、ブランコについて、話していった。すると銀髪ちゃんが、ぽつっと、一言話した。
「なんで、そんなに話すの?」
なんでそんなに話すの?。私の中の糸がきれた。
「なんでそんなに話すかだって。やっと何か言ったと思ったらそれかよ。コミュニケーション取りたいからに決まってるだろ。返事返ってこないから、こちとら無理やり話しとんじゃ、ボケェ」
言い終わるころには、目の前の子はポカーンとしていた。やっべ言い過ぎたか。
「なんで、僕とお話ししたいんですか?」
「そういうことか。そりゃ~、やり取りするうえで、お話は必要だし、友達になりたいし」
「僕と友達?」
「うん?。変なこと言った?」
「初めていわれました」
初めて⁈。こんな美少年が、同年代からほっとかれたのか。それとも、美しすぎて近寄れなかったのか。嘘だろ、おい。
「逆に、何でそんな見た目いいのに、友達出来なかったんだよ」
「僕の見た目って、いいんですか?」
「私の感覚もあるだろうけど、いいでしょ」
「僕の感覚では、わかりませんね」
はー、見た目そのままで尻尾とかけしてもらって、私の前世の友達んとこにとんでしまえ。崇められんぞ。
「それにしても、話せるようになったな」
「あ」
「あ、じゃないよ。私も敬語崩れちゃったよ。で、名前は?」
「えーっと、言いたくないです」
「出身地は、もしくは族名は何?」
「僕の出身村は、おそらく人間によってなくなりました」
「それは、聞いてごめん」
出身自体が地雷だったか。名前は言えない、出身地は地雷。身元の解明は、無理だな。友達になれるようにだけ、力注ぐか。でも、名前ないの不便だなと思い、仮につけていいか聞いたら、OKだった。仮みたいなやつだし、尻尾骨だから、ボーンからとってホーンでいいか。
「じゃあ、ホーンね。ホーンの好きな食べ物は何ですか?」
「お肉ですね。僕も肉のほうが圧倒的に食べますが、雑食です」
その後もババ様が、お昼をもって入ってくるまで、好きなことは何かや、興味があるものは何かを聞いた。物語とお花や草を見るのが好きと言っていたので、今度来るときは、本と花を持ってこよう。帰りには、またねと言うと、笑って手を振ってくれたので、お友達になるのには、成功しただろう。
ババ様の家を出て、食堂に向かっている途中で、一緒に歩いていたパパに突然揺さぶられた。
「ミア、どうだった?。うまくいったか?。変なこと言われなかったか?」
「大丈夫だったよ。どちらかと言うと、私のほうが、話し方は砕けてたかな」
パパは、どうだったか聞いて、あとでババ様に伝えることが、今回呼ばれた理由らしい。なので、仮の名をホーンにしたことと、出身村や族を聞くことは傷口を抉るということと、何を話したかを伝えた。まだ、みんなには伝えてはいけないと言われたので、あの美少年はしばらく私独り占めとなる。やったね。明日も行っていいらしいので、みんなと遊ぶ前に、本と花持っていこ。




