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短命アイドルの社会的消費方法、その一例

「いやあ、ちょっと、どうだろう。折角だけど、帰りたいな、とか思ったり」


「何でですかー! 可愛い後輩からの誕生日プレゼントですよ? しかもこの私とこれから数時間一緒に過ごせるんですよ?」


「まあ、気持ちはね、ありがたいんだけどさ……」


 筒井といい今宮といい、ありがたいけど、ありがたくない。


 今宮が先ほど探していた、「コンサート会場の近くにいて暇な人間」はすぐに見つかった。少し考えれば当然の帰結な訳で、つまり、今宮の目の前にいた僕だった。


 ただ正直、僕は今宮とそこまで親しい訳ではないし、知らないコンサートに興味を一切感じないし、だから全くもって行きたくはなかった。それでも今宮と一緒に喫茶店を出たのは、今宮の強引な説得に負けてしまった、ということもあるけれども、今の僕にとっては「家族に気を遣わせたくないから家に帰る時間を遅くする」ことが第一目的な訳で、それ以外は瑣末なことだと思ったからだ。


 それに別に、何を経験しようが、何を経験しなかろうが、〈短命〉の僕にとってはどうでも良い。だとすると、今宮の役に立てるのならそれでもいいのかな、とも思った。


 十五分程歩くと、一万人は収容できるであろうホールに着いた。入り口にはコンサートのタイトル書かれていた。

 


『SSG:〜桜お別れコンサート〜』


 

 SSGというグループは聞いたことがある気がするが、僕にとってはその程度。全然知らなかった。しかし、「お別れコンサート」と銘打たられていることから、SSGが〈短命〉アイドルグループで、その内のメンバー一人が今日ここで人生最期のコンサートを行うのだろう、ということは分かる。


「一人で行くのは流石にきついんで、お願いしますよー。それに、招待でチケット貰ったんです! 関係者席ですよ! 中々入れないですよ!」

「尚更気が引けるよ……。興味の無い僕なんかがそんな所に入って、なんか、ファンの人たちに申し訳ないよ……」

「関係者席にいる人なんて、基本的に仕事関係か、何らかの利害関係、もしくは自己満足のために来てる人たちですから、先輩が心痛める必要なんてないですよ」

「えぇ、そうなんだ……」

「それに、先輩が来ないと一つ空席ができちゃいます。そっちの方が失礼ですよ?」


 何かがおかしい気がするけど、今宮の話しは筋が通っている気がした。


 まあ、時間を潰すことはできるだろう。でも、〈短命〉アイドルのお別れ公演を見たいとは思わない。なぜ見たくないと思うのかについて、あまり考えたくないけれど、多分、ちょっとした嫉妬だ。


 〈短命〉アイドルほど、綺麗に死ぬことができる人達はいないんじゃないか、と思う。綺麗に死ぬことくらいにしか希望を持てない僕にとって、それは、羨望の対象でもある。


 しかし、ここで改めて考える。これは、「差」ではなく「乖離」であると。そう思ってしまえば、参考程度に観覧するのも悪くないかな、と、気が楽になった。

 


 今宮に連れられて、一般チケット入り口とは別の、関係者入り口に並んだ。


 受付で今宮が自身の名前を言うと、係員がリストを照合する。無事に今宮すずめの名前がリストに記載されていたようで、座席番号が書かれたチケットと、「ゲスト」と書かれている手のひらサイズのシールを貰った。


「そういえば今宮って、アイドルとかに興味ある人だったっけ」

 今宮から受け取ったシールを、係の人の指示通りに服の見えやすい位置に貼りながら、ふと浮かんだ疑問を投げかけた。


「さっきも言った通り、関係者席に来る人は、仕事関係か利害関係か自己満足のため、ですよ」

 今宮は右太ももの位置にシールを貼り、とんとん叩いて馴染ませながら返事をする。 


「まあでも私の場合は、半分がお勉強とお付き合い、もう半分が本当にファンって感じです」

 今宮はシールをしっかり貼ると、近くにあった自動販売機に向かって歩き始めた。僕も後ろを付いていく。


「メンバーの中に知り合いが居るんですよ。その子から、コンサートには来て欲しいから、来たい時はいつでも言って、って言われていて。まあ、普通にチケット取ってもいいんですけど、関係者席で入れる私が、貴重な一般販売のチケットを一枠奪っちゃうのって申し訳ないじゃないですかー」

 今宮は自動販売機でコーラを買う。すると、僕の方を振り返り「先輩は何がいいですか? お誕生日なので私がおごりますよ」と言ってきた。


「あー、まあ、そういう考え方もあるのかな……?」

 後輩の女の子に奢ってもらうのは悪い気もした。しかしここで遠慮をしても、誕生日、という理由でどうせ買ってもらう羽目になることは分かっていたため、大人しくレモンティーをお願いした。



 座席は三階席まで存在していて、僕と今宮の席は二階席の端っこの方だった。


 アイドルのコンサートどころか、アーティストのライブや演劇の舞台さえも行ったことがなかった僕にとって、会場の中は、ちょっとした異空間のように感じた。


 前方に設置されているステージはバスケコート二面分くらいの大きさ。ステージ中央には巨大な階段が設営されていて、踊り場が四つある。薄暗くてよく見えないが、大量の電飾や装飾が飾られているようだ。上方では三つの巨大なモニターが宙吊りになっていた。うっすらとしたスモークが焚かれていて、無機質で非現実的な匂いがこの巨大な空間に充満している。


「関係者席っていっても、凄く良い席って訳じゃないんだね」


 二階席の端っこからだと、ステージを斜めに見ることになる。距離もあるため、ステージ上に出てくる人はミニチュアサイズに見えるだろう。


「まあ、関係者席はここだけじゃないですし、人によりますね。でも有名人とかも来るので、基本的にはあまり目立たない後ろの席の方が多いです。それに、良い席が関係者席で埋まってたりすると絶対バッシングされるじゃないですかー」


 チケットに書かれた座席番号の席を見つけて座ると、今宮はすぐに通信デバイスを取り出してイジり始めた。そんな今宮を横目に、僕は時計を見る。時刻は四時二十五分。もうすぐ開演だ。下を見ると、一階のフロア部分はスタンディングで、すでにぎゅうぎゅうにお客さんが詰め込まれていた。


 自席の周りを見渡す。ぽつぽつと席が空いていた。どうやらこの一帯は全部関係者席のようで、色々な会話が聞こえてくる。


 例えば僕の後ろの席からは、若い女と中年男の声が聞こえてきている。

「えー、すっご。小林さん、本当にプロデューサーさんなんだね」

「疑ってたのかよ。まあ、俺くらいになるとどこでも入れるよ。どこか行きたいところあったら俺にいいな」

「うんうん、やっぱ男は権力だね」


 例えば僕の前方では、白髪混じりで恰幅の良いスーツを着ているおじさんと、二十代くらいのスーツを着た若者が会話をしていた。

「おい、俺ちょっと寝てるから、コンサート終わりに挨拶行った時に言う感想、ちゃんと考えておけよ」

「はい、部長。分かりました」


 例えば僕の右側、三つ程離れた席には、もじゃもじゃパーマの茶髪にカジュアルな格好をした三十代前半くらいの男が電話をしていた。

「あ、ごめん、今俺桜ちゃんのお別れコンサートに来てて行けないや。え? うん、知り合いに言ったら関係者席に入れてくれたんだよ。あ、そう、これやっぱりプレミア付いてるんだ。まー、そこまで興味無いんだけどね」

 

 今宮の言った通りだな、と思った。

 

 

 * * * 

 

 

 十六時三十分。 

 

 真っ暗闇のステージ上、一筋のスポットライトの中に一人の少女が現れた。


 僕は、あの人がもうすぐ寿命を迎えるために今日卒業するメンバーなのかな、と思って見ていた。


 しかし、巨大モニターに映し出されたその姿に、僕は大きな衝撃を受けた。

 そこに映し出されていたのは、昼間、化粧品の巨大看板の中で微笑んでいた、あの少女だったのだ。


 あの「化粧品の少女」がアイドルであることは知っていたが、このグループに所属していることは知らなかった。何より、このグループは短命アイドルグループな訳で、そこに〈長命〉であるはずの「化粧品の少女」が入っていることに、大きな違和感を抱いた。思わず今宮にその疑問をぶつけそうになったが、緊張感のある静寂の中、声を発することは憚られたから、ぐっと飲み込む。


 二階席からだと、ステージとの距離がかなり離れているため、動きは分かるけれども表情までは見えない。それを補完するための巨大モニターに、「化粧品の少女」の儚げな表情が映し出される。緩く開いている目は慈しみを感じさせ、口を少し開けている様子は、子供っぽさと同時に、何だか、怪しいセクシャルな印象を受けた。


 しばらく沈黙が続く。僕を含めた一万人の観客が、固唾を吞んで「化粧品の少女」の一挙手一投足を見ている。


 ゆっくりと、繊細なピアノの前奏が聞こえてきた。すると「化粧品の少女」は優しく息をすっと吸い込み、ピアノの旋律に声を重ねた。芯のある声だった。上澄みだけではなく、しっかりと土台があって、それでいて、透き通るような高音を滑らかに出していた。沈黙に色が生まれ、溶け合っていく。アイドルというよりかはアーティストと呼称するべきだと思うような、そんな歌声だった。


「うっわぁー……お別れ公演でも、主役はまどかちゃんなんだ」

 会場全体に歌声が響き渡る中、こそこそ話す若い女の声が後ろから聞こえてきた。

 

「まあ、人気的にも当然だよ。他の〈短命〉は所詮まどかちゃんの引き立て役だからさ。あそこのマネージャーが良くそんなことを言ってるよ」

「ふーん。〈短命〉の子たち、かわいそーだね」

「おっと、かわいそうって言葉、それコンプラアウトのやつ。変な奴らが文句つけてくるぞ」

「もー、プロデューサーさんはうるさいなー」


 なるほど。察するに、このグループは、今歌っている「化粧品のアイドル」だけが〈長命〉で、それ以外のメンバーは〈短命〉なのだろう。短命アイドルのビジネスモデルも進んでいるんだな、と思った。


 そんなことを考えている間に、結局「化粧品の少女」が一人で一曲を歌いきった。


『みなさーん、今日は最後まで楽しんでください!』


 その掛け声をきっかけに、ステージの上の巨大階段に設置されている踊り場の下から、せり上がりでメンバーが一斉に登場した。至る所に設置されている電飾がカラフルに輝き出し、いくつものスポットライトが空間を乱れる。とても明るい曲が流れ始めた。


 緊張感のあった一曲目とは違い、今度は会場全体が熱気に包まれている。一曲目でふつふつと感情を昂らせ、二曲目で爆発させる演出なのだろう。


 そこからは、明るく楽しい曲が数曲続いた。隣にいる今宮のことをちらっと横目で見ると、周りに聞こえない程度に曲を口ずさみながら、楽しそうに体を揺らしていた。


 〈短命〉の僕が言うのもなんだけど、こうして見ると、あそこで元気に明るく歌って踊っている少女たちが、一人を除いて全員、もう晩年を迎えている存在だとは到底思えない。


 〈短命〉ビジネスに関して、当の〈短命〉の人たちの間では、否定的な見方をする人が多い。まるで〈長命〉を喜ばせる見世物のように扱われ、金儲けに搾取されていると感じる人も多いのだ。


 その気持ちも理解はできる。けれども僕は、一概に〈短命〉ビジネスを否定できないと思う。〈短命〉の人たちの多くは、人生に希望を見出せず、やさぐれていったり、内に篭っていったり、ただただ安い労働力として、暗い環境で働かされたりする。社会からは可哀想な存在として見られ、時に穀潰しの厄介者扱いをされ、絶望の中寿命を迎えていく人も多い。


 そんな中、この短命アイドルの子たちは、少なくとも、通常ではできないような経験ができる。それが例えすぐに忘れ去られて、消費されるだけのものだったとしても、一瞬でも輝くことができるのだ。多くの人に透き通った涙を流して貰いながら、綺麗に死んでいけるのだ。だから短命ビジネスは、救いの側面もあるのかもしれないと思っている。例えそれがどれだけ下卑たものであったとしても、〈短命〉の人にとっては、微かな希望に成りうるのだ。 

 

 

 そうして、気付けば、コンサートも終盤に差し掛かっていた。

 

 

 ステージの中央に、メンバーの六人が並ぶ。真ん中にいた少女が、一歩前に出た。


『皆さん。今日は、私のお別れ公演に来ていただいて、本当にありがとうございました』


 どうやら、彼女が、この公演でお別れする「桜」のようだ。宙吊りの巨大モニターに、顔がアップで映し出される。


『本当に、幸せな日々でした。私は、短命であることを自覚してから、ずっと、生きている実感を感じることができていませんでした。友達が楽しそうに遊んでいても、私は、楽しくありませんでした。生きがいとか、そんなもの、何も無かったんです。でも、そんな中、SSGの一員になり、私の世界は一変しました』


 顔が自然と俯く度に、必死に重力に抗うように顔を上げ、客席を見る。声が震えている。言葉と言葉の間では、何かを飲み込むように喉を鳴らす。


 会場からは、頑張れ、だとか、ありがとう、だとか、さくら、と名前を呼ぶ声援がステージに投げられている。


『後悔はありません。私は、もうすぐ天国に行きます。みなさんが、あと何十年か経って、天国に来た時、また、私たちのコンサートに来てください。私は、ずっと、覚えています。だから、皆さんも、天国に来る時まで、私のことを、ずっと、ずっと、ずっ、と、覚え、ていて、くれますか……?』


 「桜」という少女は、泣きながら、上擦った声で、必死に言葉を紡いでいた。

 最後の問いかけに対して、会場は揺れた。

 もちろんだ、ありがとう、そう言った声援で、大きな会場が満たされていった。


『みなさん、本当にだいすきです。ありがとうございました。私の最期の曲、聞いてください』

 

 

 * * * 

 

 

 約二時間のコンサートが終わると、会場全体が明るくなった。


 先ほどまで豪華絢爛に輝いていたステージが、何だか途端にチープに見える。


 会場にいる一万人の動く音や、感想を話す声、感嘆の声、それが「ざわざわ」に変換されて僕の耳に届く。僕の周囲の人たちも、続々と席を立って外に出ていっている。しかし出口が詰まっているようで、二十代くらいの男性二人が、雑談をしながら僕の席の横に立って、出口が空くのを待っていた。


「いやー、〈短命〉のお別れコンサートはやっぱいいね」

「まあ、感動はするけどね……。でも、ぶっちゃけどれも一緒じゃない?って最近思い始めたわ。飽きてきたっていうの? 昨日の『花火ぐみ』のお別れコンサートとの既視感がえぐくない? 最後のお別れ挨拶も結局ほとんど一緒でしょ」

「まーそれを言っちゃったらダメだよ。彼女たちにとっては、一つだけの命なんだから」

「でもなー。……あれ、このグループ、この前もお別れした人いたよね? 名前なんだったっけ?」

「いや、忘れてるのうけるわ。今日のあの子、泣いちゃうぞ。忘れないでーって泣いてたじゃん」

「いや、もう〈短命〉関連の人って意外と多いし、入れ替わりも激しいし、いちいち覚えてるってことの方が無理っしょ。なんだろな、例えば、子どもの頃に好きだったけどもう発売中止になったお菓子とかおもちゃを覚えてない、的な?」

「おお、それは言い得て妙だ」

 

 僕の席の前では、白髪混じりの男と、その部下のような男が立ったまま話している。

「じゃあ、サクッと挨拶して帰るか。感想考えたか?」

「はい」

「なに。言ってみて」

「とても良かったです。自分も頑張ろうと思いました。ずっと忘れません、みたいな」

「はは、くっそ適当じゃねーか。もっと考えとけよ」

「……はい」

「なんだよその顔」

「いえ。ただ、その……」

「ああ、そっか、お前もあれだったか。おい、でもだからって、仕事を適当にすんなよ」

「……はい」

 

 僕の席の後ろでは、若い女とプロデューサーと呼ばれていた人が会話をしている。

「いやー、今日はありがとう! やっぱり〈短命〉ってすごいね。本当、感動するよ」

「だろ? 俺らもよく活用してるから」

「えー、活用って言い方酷くない?」

「社会がそれを望んでるんだよ。お前も感動したんだろ? 活用してんじゃん」

「うん、まあ、そうだけど。でも、それは本当に感動したからだし……。言い方とかさ」

「ああ、まあ、悪かった。うそうそ」

「なにそれー。なんかやな感じ。小林さん、もしかして、〈短命〉差別する人なの?」

「いや、違うよ。ごめんって。そんなつもりじゃなかったんだよ。……でもさ、考えてみて? 〈普通〉の俺らが頑張って税金を納めて、色々なモノを残して作った社会で、〈短命〉はただただ生きてる。俺らも〈短命〉に活用されてるんだよ?」

「え? うーん……あー……たしかに……?」

「それにさ、〈短命〉に同情する人って多いけど、でも、よく考えてみ? 〈普通〉の人の方が大変じゃない? 何十年も生きなきゃいけないし、その分お金が必要だし、ずっと戦ってる訳じゃない? 辛いことも一杯あるじゃん。ストレスの総量で比べてみたらどうよ?」

「うん、まあ、それは……」

「持ちつ持たれつなんだよ。互いが互いを活用してるってだけ。みきちゃんもさ、頑張ろう、とか思えたでしょ? 感動したでしょ? 〈短命〉から活力貰ったよね?」

「うん、もらった」

「じゃあ、それでいいんだよ。消費する側は、何も考えずに消費すればいい。そして、気持ちよくなればいいんだ。この後ロイヤルホテルの中華予約してるんだけど、そこで続きの感想話さない?」

「え! ロイヤルホテルの中華!? いくいく! さっすがプロデューサー!」

 

 僕はというと、未だに席に座っている。


 なぜかといえば、隣に座る今宮が、ぼーっと、誰もいないステージを見続けていたからだ。


 しばらくして、周囲の人たちがほとんど会場の外に出ていった。大きな会場が閑散としている。通常のチープな明るい電気に照らされている豪華なステージは、「残骸」という言葉がよく似合う。


「よかったですね」

 今宮は、ぽつん、と呟いた。引き続き、安っぽい明かりに照らされた人のいない豪華なステージを、ぼーっと見ている。


「うん。想像していたより迫力あった。きっと、色んな人が沢山頑張ってるんだろうね。……今宮、今日はありがとう」


「いえいえ。じゃあ、行きましょうか」


 そう言うと今宮は席を立つ。僕も一緒に席を立った。

 

 

 

 

 

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