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守護れい子!  作者: A子
第1章
2/12

2:ファーストコンタクト

 

 

 

校門をくぐり抜け、下駄箱へと向かう。そういえば、そろそろ上履きを洗わないとニオイがヤバい気がする。




「ちょっといい?」




自分の上履きのニオイを想像し、ブルッと身震いしていたら、背後から声を掛けられる。聞いたことがない声だ。




「あ、はい。なんですか?」




振り返って見ると、やはり見たことのない人だった。同じ学年の子は全員知っているから、先輩かな?多分。




「これ、落ちてたよ」




先輩(仮)の手には、先ほど紹介した“安くて可愛いハンカチ”が握られている。




どうやら、いつの間にか落としていたらしい。




「ありがとうございます!わざわざ拾って届けてくれたんですね!」


「うーん、まあそんなところ」




自然な茶髪で、スラリと高めの身長。そこそこのイケメンという事もあり、だんだん彼が輝いて見えてきた。そりゃあ優しい人はポイント高いよ!




「じゃあ、……気を付けてね」


「はい!ありがとうございました!」




去っていく先輩(仮)を見つめ、笑理はハンカチをポケットにしまう。




こういうベタな出会いから始まる恋なんてのもいいかも!っていうか、あの人の名前も知らないや。




「ニコリンおっはー!」


「あ、ミッチーおはよ!タイミングばっちりだよ」


「?何のこと?」




彼女は、三木(みき) 知世恵(ちよえ)




中学校からの仲で、一番の親友といったところだ。ちなみに、ふんわりボブの美人である。決して羨ましいなどとは思っていない。思ったこともない。美人チクショウなんて一度も思ったことはない。




「あのさ、あの人知ってる?」




あたしは、そんな美人な彼女から彼の名前を聞くべく、まだ視界に入っている先輩(仮)を指差した。




 


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