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守護れい子!  作者: A子
第1章
10/12

10:坂吉くんと事故現場

 

 

 


キキィーーーー、ドンッ!





彼女を遠目に見ていると、道路の真ん中でトラックに跳ねられた。




「………飛んだね」


『弥生、とりあえず救急車呼ぼうか』




俺はれい斗に促され、人がトラックに跳ねられたと連絡を入れていた時だった。






――――ブゥゥーン!!






あろうことか、トラックが走り去ってしまった。所謂、ひき逃げというやつだ。




「あ、逃げちゃった」


『いいのか?』


「うーん、一応ナンバーは覚えたよ」




人通りが少ないのか、俺以外の通行人がいない。




とにかく、彼女の所に行くか。れい子が守っているから、おそらく命に別状はないだろう。しかしトラックに跳ねられたとなれば、重傷ではあるだろう。




それに、




救急車に連れて行かれる前に、れい子の移動をしておきたいしね。




俺は、小走りで彼女に近付いた。




 


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