#8 舞崎の親戚は皆超能力者
※タイトルはあくまでも個人の見解です。
イッツアネミナワールド。
ゴールデンウィーク。前日の通り(前述な。)私にとってはブラックウィークなのだ。(お前はレインボーウィークだろ。)(てか口調パクるな。)学校の授業という、舞崎隆斗を妄想し放題の時間が一切ないからである。(学校の授業である必要性)私はTDLから帰った後、私の思う舞崎隆斗のLINEに頭の悪い人スタンプで爆撃した。(スタンプはその人を表す。)だからゴールデンウィークという貴重な期間にそれをさらに強化する。(勘弁してくれ。)
テナワケデコンニチハー。20秒ほど席を離れてしまった結果がこれだ。今年のゴールデンウィークはブラックウィークである。何故なら、その大半を千日前(大阪府のやや都会部分)にある地元で過ごすからだ。地元にはボク妹両親父方の親御さん父方の叔父さんその高二の息子(従兄弟)が一斉に集合する。何はともあれボクは特に叔父さん親子を一番恐れているのだ。まぁ見てのお楽しみとしておこう。
「隆斗、準備はできたか?」
こちらは我が父、超戯。一言で説明すると瑠車だ。長身でムキムキ。握力は人間を超越している。超馬力者だ。因みに準備は昨日の夜に済ませてある。
「りゅうくん、よく寝られた?」
そして我が母、悟魅。こちらも一言で説明すると目星ちゃん。美し過ぎて閃光を放っている。大抵の不良はこれでノックアウトだろう。因みに昨日から徹夜だ。
「にーちゃん…じゃなくてダークドラグーン、私の荷物運んでよ」
こちらはご存知、妹の隆奈。名前も考え方も容姿も厨二病。例えるなら柊念だ。柊念と同じく自分のことを何かを統べる姫だと思っているのか、やたらと目線が高い。その割に大したことないのだ。ただ、隆奈はボクの遺伝でテレパスだ。一番厄介なとこを伝承しやがって。
ボクの家族旅行での役目はこれだ。『SP』。何故ならボクには米軍の核総攻撃程度になら軽々と対応できるぐらいの戦闘力が存在するからだ。因みに自己ベストは高電離気体波動砲の6000口径を目だけを使って防いだことだ。今日もボクは家族の安全を守っている。
「あら!いらっしゃいー。」
この呑気な歓迎の主は祖母の超越。ありきたりな熟語のネーミングだが、名前に込められた意味が現実化しているのだ。祖母が撫でた相手は必ず1週間祖母の手下に回る。これはボクも隆奈もだ。うん超能力者。
「いらっしゃい!」
この何とも親しみのある声は祖父の超速。文字通り行動や移動が超速い。速すぎて腰を痛めることがよくあるらしい。最近は頭の回転も超速くなったようだ。
ボク達は二人の手招きに応じてお邪魔する。何回も行っている実家なのだが、毎回毎回家具の配置が変わっているのをボクは疑問に思う。そしていたぞ、悪魔達。
「「いらっしゃいませご主人様。」」
そのメイドみたいな口調とメイド服やめろ、男共。叔父のメイと従兄弟のハリーである。見ての通り洗脳系レイヤーだ。ボクはレイヤー自体嫌いじゃないが、洗脳されたノーコンフリクション人間が一番苦手なのだ。分かりやすく言うと、脳をコスプレ対象に依存する奴だ。「〇〇くん好きな人RT」や「一ミリでも知ってるアニメがあったらRT」の主も大の苦手。
「あれ?隆斗、高校デビューかー。楽しめよ!俺みたいに」
お前学校でいじめられてるんだってな。知ってる。
「にしても見てみたいぜ!超能力ってヤツ」
はい、プラズマレーザー。あ、戻すんで安心してくださいね。
「「「「「「「それは凄いな!」」」」」」」
ボクは超能力者だ。ボクの生誕日から知っとるやろ。にしても今日の隆奈はやけに控えめだな。いつもなら従兄弟のハリーくんにこんにちはこんばんはおはよぉおきてぇぇ的な挨拶をしてゲンコツ喰らって泣いてたじゃないか。もしや思春期?
「ねぇねぇ年下共、オレの持ちでカラオケに行かないか?」
いうて一つ下だな。まぁそこの厨二病は違うけど。
「いくいくー!」
??!
「よし決まり!この辺には詳しいから着いてこいよ」
やれやれやれの助。ボクなら対象の写真さえあればテレポートで行くけどな。そうだろ隆奈。
(私は魔界のテレキャスターの演奏を望み、悲愴の免罪符に焼かれたラオスの神話を信じることでカラオケという目的地に辿り着く。)
大袈裟だな。で、これがそのカラオケってやつか。チェーン店だな。ボク達はそのカラオケという娯楽施設に突入した。
「大人一名子供二名。」
お前も子供だろ。
「お子さんの方は中学生さんですか?」
「もちのろんでそうだ」
ボクは高校生なんだけど。
「このキノコは高校生!あとそこのレイヤーも高校生」
「「言うなし」」
ボクはともかくハリーはまずいな。メモリーブレイク!これで先程の発言は隠滅された。
カラオケボックス。ご存知、一般人でも気軽にライブを楽しめる防音室貸出サービスだ。採点機能や飲食サービスもあって、その人気は年齢問わず絶大だ。
「さぁ歌いたまえ。ふむ、一番年下の隆奈からだ!」
ボクが先じゃないならいいや。
「やだ!隆斗が先」
オーマイガー。
「ふむ、じゃあ隆斗から」
ふむ多用しすぎだろ。ふむ、ボクが歌うのか。ボクはカラオケで最初に歌うのは十八番だと決めている。その曲名は
バイオリズム一期OP『MICROSinMACROS』。
とてつもない音程差と変拍子。そして最高音はhihiC#。アニソン界のボス曲と呼んでも可笑しくないこの曲だが、ボクはそういう曲ほど得意だ。なぜならボクの声帯は超能力を形作るimagineを限りなく使用するsuper tremble。簡単にいうとボクの声帯はどんな曲にも対応するのだ。だから敢えてこういう曲の方が歌い甲斐があるのだ。
ボクはそれを軽々と歌いこなし、生意気なレイヤーを軽々と従えた。しかしハリーは獲物を変えた。そう、妹の隆奈。
「次は君の番だ!」
やけに乗り気だな。まだ隆奈が下手だと決まった訳じゃないのに。
「この我に歌を歌えだとォ?考えろ。美しき姫に皇太子が歌を歌わすような卑劣なシーンが存在する訳なかろう。」
無駄に説得力があるな。
「黙れ!その皇太子はさらに美しき貴公子だぞ!姫ごときに歌を拒否する権限はない!」
とりま美しけりゃいいのか。
「仕方ない、歌うか。」
偉いぞ隆奈。
「これだ。聞け」
「「…」」
戦闘機部隊エクソン仮面『エクシルク・グース』。幼稚園児向けの戦隊ヒーローのEDだ。ボクでも精密採点で満点をとっている。しかも隆奈の場合それのキャラ合唱部分だけ歌うのだ。ほとんどセリフ。バカバカしいから帰るか。ん?今日は親戚一同でUSJに行く予定じゃないか。まさか…。
「おっ隆斗。テレポートか。ちょうど今USJから帰ったとこさ。ん?どうした、隆斗。そこはハリーの部屋だよ?ねぇ隆斗?」
インフェルノファンクション!
こうしてハリーは自分の行いを全て反省したようだ。無論ボクが部屋を元に戻したけどね。
次回「休日」




