#3 身体測定with害児
ボクは規格外のスピードで就寝した。何故なら眠いからだ。睡魔の原因は今日の戦闘。結構超能力を使ったからかかなり疲労がある。まぁ寝ることは脳の活性化にも悪くないし早く寝れば早く起きるし一石二鳥ってヤツだな。
翌朝、ボクは4時半に目を覚ました。今日は2日目。学校では身体測定とか2時間だけ授業があるんだっけ。始業までかなり時間がある。一曲ぐらい作れるだろうか。ん?そうだ。今日は部活動の入部もできるんだ。柊念と約束するか。楽しみだな、軽音部。
前述の通りクソ暇だからボクの好物についての話をしよう。ボクはキャラメルスイーツやキャラメル系が大好物。某31ではキャラメルの付いた商品しか買わないしスタバでもそうだ。夢と魔法の国でもポップコーンは絶対キャラメル。甘物厨ではなくてキャラメル厨なのだ。チョコもまあまあ好きだけど一番はキャラメル。うんどうでもいい。
そろそろ行かないとな。玄関に持ち物は揃えてるし親は爆睡。快適に登校できそうだ。
「あーっクラスの人じゃん!えーと名前は…」
やれやれ…。いや嬉しい。憧れの目星ちゃんがボクの住むマンションの目の前でボクと遭遇したのだ。因みにボクの名前はダークドラグーン。
「舞崎だよ。君もこの辺に住んでるのか?」
目星ちゃんは今ボクに対しプラスイメージを抱いた。テレパスだからすぐ分かる。
「うん!…せっかくだし学校までいっ…しょいい」
勿論だっ!
「まぁせっかくだし一緒に行こう」
「やったー!」
嬉しいぜ。今日は地震でも起きるのだろうか。
それから雑談を交えながらボク達は同じ電車で登校した。しかし第一乗換のときだった。
「おはよう!ダークドラグーン」
死ね。
「あっ!厨二病の人!」
そこは皆同じか。
「厨二病とは失礼な。オレはガイアの長だ。目星といったな。オレと仲良くして欲しい。」
ガイアの長は目星ちゃんだ。
「よ、よろしくね…」
ボクは二人きりじゃないと話すのが苦手な集団コミュ障だ。グループとなるとすぐにテレパスに移行する。因みに柊念は厨二病ではなくアニメを見過ぎたイキリオタクだ。
今日の最初のイベント、身体測定に体力測定。フィジカルテスティング。ボクは超越してるからそれを隠すのに苦労する。いい機会だ。上手く調整して学年一位狙ってやる。
「では男女混合の出席番号順に並べ。特進の次に続くからな。」
無力先生の野太い声が教室に響く。特進とは、特進コースのことで普通組より少し成績のよい普通組が選抜されるクラスだ。簡潔にまとめると普通組小なり特進組小なり特待組。ボク達はこうみえて学力ランカーなのだ。
ボクは凪那さんの背後に並ぶ。しかもその後ろに目星ちゃん。注目が凄い。流れに沿ってまずは身体測定から向かった。
「オイ隆斗!何センチだ」
巨人がきた。
「172」
「チビだな。俺は185だぜ。」
いやお前が巨人なんだよ。
「何を戯れている、ダークドラグーンにフレイムゴーレム。」
順番変わったな。
「「お前何センチ」」
グッジョブ。
「オ、オレは168だァ。それがどうした。」
「「勝ったー」」
「知るか!」
ガイアの長は意外と小さいんだな。ん?女子共も身長対決会か。凪那さんは155か。チビ。
第二のフィールド、体重測定。
意外にも皆スリムだな。BMIはボクと同じぐらいか。測定終了と共に別館への通用口へと入った。人が少なかったからボクは遅れて現れた凪那さんに壁ドンで通行止めをかける。
「なんですか?」
「体重は」
ボクは馬鹿な訳では無い。常に計画通りだ。
「教える訳ないよ…」
今回はマジで超能力がバレたらマズい。ボクは渾身のホラーフェイスを試みる。流石の凪那さんもこのホラー現象に怯えた感じだったのか、43と小声で呟いた。自分でやってここまで恥ずかしかったのは中三での告白以来だろうか。
この調子で座高とか五感とかたくさん測った。ボクのアドバンテージは視力。2.0まで測った。千里眼だ。あとはテレパスだから不可聴域(モスキート音と呼ばれる周波数帯)も軽々と聞いてみせた。
「次は握力だ!俺が握力の王だってことを見せつける」
ボクがそれを超える。
「何を言う。このガイアこそが前線での戦闘経験を生かしてトップをとる」
ボクはマジで米軍とやり合った経験を生かしてトップをとる。結果は如何せん、ボクが学年一位。125kgだ。次いで瑠車が109kg。お前のせいでボクがかなり目立つじゃないか。ガイアさんは人外並だな。35kg。雑魚キログラム。でもボクは危機を感じた。クラスにいるもう一人の能力者がどうなったのか。25kg。なんでもないです。
その他の競技も中々白熱戦だった。特にシャトルラン。ボクと瑠車ともう一人のサッカー少年がカンスト。楽しかったな。
ボクは凪那さんと直接勝負したかった。それが叶ったのはシャトルランと並ぶ持久競技、1500m走。ボクは第一セクション辺りに先回りして凪那さんの目の前を走った。妨害だ。途中数学教師の無力先生に殺されそうだったが、
「疲れてふらぁふらぁなんですぅ」
で誤魔化した。
ボクは一人の少年を舐めていた。柊念だ。そいつはハンドボール投げにて本領を発揮した。ボクの記録調整に干渉したのだ。
「ガイアの長たる者…ッ!これぐらいの成果は当然だァ」
死ね。女子のキャーがマックスに達した。ボクに残されたチャンス。それは反復横跳び。ボクは超能力を使えないときからダントツの記録をかましていた。だから今回は超能力を使わずに挑む。強敵は例のサッカー少年だ。
「よーい、始め!」
金髪の体育教師の笛の合図と共にボクは目付きを変えた。このダークドラグーンには隻眼が存在するのだ。サッカー少年とはかなりの接戦だった。女子の声援は半々だ。ボクは死にものぐるいで脚を動かした。隻眼のラストアタック、ジャッジメントリベリアス!厨二病のあの頃に戻ったボクはサッカー少年に勝利した。少女のキャーを独り占めした。かなり嬉しい。
「お前スゲーな。完敗だ。これからもいや一生尊敬する!」
瑠車の奴、結構です。
「中学のときから負けたことのない俺がまさか負けるとは…っ。悔しいけどいい勝負をありがとな!」
ボクも負けたことがないです。
「ダークドラグーン、天晴れ。」
落語家かよ。
ボク達は教室へと向かう。記録を整理しに行くのだ。ボク以外の害児二人は連れション(瑠車が自発ガイアが受け身)で一時去った。と、都合の悪いところに凪那さんが話しかけてきた。
「…厨二病?」
バレてたな。
次回「強豪!軽音部」




