#12 世紀末テスト
おはょう諸君、オレの名はガイア=ヴレエール。超能力者。(嘘つけ。)今日は期末テスト当日だ。目標点は満点。(ボクもだな。)
「ひぃくん、何朝飯なんか食ってるのよ!期末の朝も勉強に限るよね」
(朝飯抜くのは脳に悪いぞー。)
「す、すいません!勉強します」
(ガイアくん弱すぎだろ。)
オレはいつもこうだ。親に支配されてる。何故ならオレの親はガイアヴレの…。
今度は柊念か。まぁいい。ボクの親ほどクソではないからな。
「あら隆くん今日は早いわねー!それだけ私の美貌を長くみたいのね」
こうである。まぁボクにとって母親は天使のような存在だから悪くないのだが、長くみたいとは思わない。
「ねー!これ重くて持てない!にーちゃんこれ学校に置いてきて!」
こちらは妹の隆奈。クズだ。ボクのテレポートは玩具じゃないんだぞ。そして今日は期末テスト。いや世紀末テストだ。何故なら美術に実技テストがあるからだ。もちろん念写。
「おはよう軽音部!今日はテストだな!悔いのない結果を残そうぜ!」
悔いのない結果は予知している。
「舞崎君、おはようございます!」
こちらは熊名高等学校の校長先生、熊名蘭論。キラキラネームだが、団塊世代の爺さんだ。
「舞崎くん!おはよー!今日は期末テストだね!」
おはようございます。今日も神々しいです。
「おはよ、ダークドラグーン。」
お、今日どっかで見たな。
「おはよ…カンニングすんなよ!」
逆にお前がすんなよ。凪那。
「一昨日なんで無視したんだよ!せっかくキャラメルアイスの隠し味を教えてやろうと思ってたのに」
なんだと?
「こんちはー!こんばんわー!おはよー!おきでぇぇえぇ」
ネタが新鮮だな、音聖。
これが皆の朝の挨拶である。ボクはこれをほぼ毎日のように受けているのだ。しんどい。
今日はテスト一日目。美術、数学Aか。
『一年生の皆さん、テストを開始してください。』
チート使うぞ。柊念。
(いい?記号問題だけ全部言うから、書いてね。)
了解した。さて、ボクはデッサンの念写を担当するか。因みにデッサンの対象は自分の消しゴム。軽く念写した。作戦開始。作戦とは、ボクと柊念の消しゴムをエクスチェンジしてボクが柊念の解答用紙に向けて念写する。至って簡単だ。
(終わった?同時に寝ようぜ)
いいだろう、うつ伏せ!今日の試験監督は美術教師だから眠っても素通りされるのだ。あー天国。
この調子で他のテストも柊念と協力プレイ。たまに不審がる教師もいたが、誤魔化した。※良い子は真似しないでね。
期末テストの採点期間はえらく短い。何故なら科目が少ないからだ。因みにボクは美術を選択科目として採っている。何故なら一番楽だからだ。因みにボクは念写なしでも絵師として活動してたから絵が得意なのだ。何故
「よっしゃ!学年一位」
誰だよメガネ。
「ガイア=ヴレエールだよ!」
おお、おめでとう。さてと、ボクも順位を確認…。って一位タイじゃないか。
「ボクも一位だーわーい」
「やったー!一位同士キャラメルスイーツだな」
悪いが先客だ。
「あ!いた、舞崎くん!厨二病くんもいるじゃん!」
ボク達開校凸勢なんでね。
「めめ目星ちゃん!」
「よかったら堂春くんもカラオケこない?」
よかったな。
「いくいくー!」
「よし決まり!」
目星ちゃん、順位見てみ?
「二位…」
インテリジェント。
ボク達は制服のまま近所(熊名学園前の)のカラオケへと向かった。道中で出会い頭胸キュンシーンを狙う音聖がいたが、あらかじめ予知して通学カバンで押し飛ばしてやった。
「どこ行くの?」
冥界。
「アロアサイトのレファング計画を阻止するなら私も同行…」
日本語でおk。
「レファング計画はもうオレが片付けたぜ」
知ってた。
「えー!首謀者私なのに」
寝返りパターンかよ。
「ごめん…ちょっとよくわからない。」
同じくよくわからない。
カラオケBUNBUN。BINBINとは違い機種DUMの取り扱いが多くなっている。因みにボクは今TINTINのことしか考えていない。
「なァダークドラグーン、目星ちゃんとのデート騒動は本当なのか?」
知らないな。
「今特進クラスの女子の誰かが拡散を企んでいるらしい。」
ちょっと話をしてくる。テレポート。
「「「急に消えるなよ!」」」
あれか。特進クラスにいる女子はあれしかいないな。
「あ!目星ちゃんの彼氏だ!いいなぁー!」
違うんですけど。
「昨日も目星ちゃんと秘密の時間を過ごしたらしいね!」
違うんですけど。
「成績も目星ちゃんと比べもんになんないくせに!」
はい、テスト。
「…。」
「人違いじゃない?」
「…。し、知らないなぁ。私はやれって言われただけだし」
やらせか。首謀者はクラスで二番目に可愛いあれか。
「ち⚪ちん」
テレポート。
ただいま。
「隆斗くん…ガイアくんが暴れてる…!」
わーやばーい。やばすぎー。
「堂春くんってこんな歌歌うんだね…。」
ほんとそれー。いかれてるー。さて、ボクも歌唱予約しますか。
『色花』。歌詞はまさしくボクの半年間を表している。聞いてください、MATOMONAUTA。
寝る間も惜しみ 一途に明け暮れた日々
失いの連鎖 ボクの命の汚点
ボロボロの体を金魚すくいのように拾ってくれたのは皆だった
馬鹿なことで笑って 一緒に歌作って
遊園地ではしゃいで ライブで歌った
ボクの心の汚れを 少しずつ また少し
掃除してくれた いつもの皆
その全てがボクの初花。
いい春だったよ。お前ら!
次回『舞咲の花 2nd』「夏休みの予定」




