それはある日もなく唐突な“ハジマリ”
小説を書くのは初めてですが、コメントを貰えたら幸いです。
---例えば、俺が御託を並べればとてもどうしようもなくてくだらない。
そんな面白くもない茶番劇ができあがる。
-違う。
そんなもんじゃないな、むしろ茶番劇の茶番ですらない。
どちらかというと物語のようなそんな何か。ただのろくでもない俺の
物語だ。
-そんな物語を語ってどうすると?
-いいや、違うね。
-語りたいからこそ語るのさ。
じゃなきゃ何も始まらないし此処にあいつがまだ来ないだろ?
---ただの暇潰しさ。
★
二〇十六年 七月十日---
世界は突然やって来た隕石により社会的にも滅び人類的にもほとんど10:4くらいだったかな?俺はそこら辺の社会情報はそこまで詳しくはないから基礎程度以下の知識しかないがはっきり言えば---
---世界は確実に衰退していった。
しかし、例え危機的状況の中でも人類は生存し続けるのを諦めず世界を元通りにしていく。
二〇八六年 ○月×日---
-だが、問題はこれからだった。
一体どういった理屈なのか今の科学技術では当然判明されずその原因はとある地球から降ってきた隕石の影響かどうかは定かではあるが---
-突如、人は不可思議な力を手に入れてしまった。
その力はかなり特異なものでこれもまた判明されてはいないのだが
今のとこ確認されているのは火、風、水、雷に関連した超常現象を起こしたことから観測することに彼/彼女は“それらによる要素”を『操り』ある一定の現象を起こすことができると現段階での調査によってどこかの科学者はそういう風に推測を立てている。
人類全員が使える訳ではないがどうやら隕石を中心とした広範囲の場所では少数ではあるが隕石のある場所しか特異な人間逹の確認がされていない。
その事により、ある人逹の中では当然のように『隕石が原因なのでは?』と言っているが---どうなっているのかは謎のままだ。
そして“要素を操り”様々な現象を起こす---そんな魔法使いのような彼/彼女を科学者達はこう呼んだ『エレメント』と---
---とまぁ、これはある奴から教えてもらった知識だがな。
こんな感じに説明口調になってしまったけど。
こうして異能力の持った人間が地球上に誕生したがその結果は苛烈な事件の多発だ。
彼/彼女達はその力を手に入れた事により自身の力を自惚れたのかそいつらは私利私欲の為---多くの犯罪に手を染めた。
これに対し何とか対抗しようとする人達は無慈悲にも異能力の前には敵うはずもなくその命を散らしていった。
今、人類は成す術もなく力あるものに屈服せざるを得ないような---
そんなどうしようもないくらいの環境の中---
“一人のエレメント”が何故か---同じ彼/彼女の一人だというのに
これを制し何とかその場を抑えたとか何とか---
まぁ、そんな感じに色々と多くの出来事が起こったわけだけど---
斯くして---今は世界の事が変わりすぎていく。
★
二一一八年 四月六日---
-俺は、ある目的で人を探している。
そいつはとてもどうしようもないくらいの仲間思いでいつも頼れる存在。確かに頼れる存在だ。
---それはいい意味で捉えればの話だけど。
そういった所では俺と大違いなほどいい奴なんだが。
本当はそういったとこがあいつの長所であって短所だったりする。
では何故短所だったりするのか?
さっきも言ったがああいったとこをいい意味で捉えればの話で、
悪い意味で捉えてしまえば---
仲間思いであるが故に---
奴は---
奴は何故か---今、俺たちのことを裏切るようなことをしている。
本当かどうかは定かではあるが奴は今俺たちの敵になろうとしているのかもしれない。
---さて、
本当ならここで俺“たち”や追っている人物などの詳細を知らないだろうから“オマエ”にいろいろと教えないと何の話か全く分からないだろう?
“オマエ”になら教えてやっても問題はないが。
---しかし
それだとこれからの話がつまらなくなるだろう?だから敢えて今はまだ話さない。もう少ししたらその時は少しずつ話ていくつもりだ。
-さて、話の続きをしよう。
それから俺は奴の行方を探した。
奴に関する情報や周りの人からの目撃情報も集め様々な場所へ探し回ってみたのだが---
---見つからない。
俺が奴を探して数日くらいの時が経ったとき。
行方が何処なのか見当もつかなかったころに携帯の着信音が流れ出た。
こんなときに一体誰なのかと思い画面を見て確かめた---
奴だ---
-画面には奴の名前が示されていた。
俺はとっさに電話に繋げて---
怒りの余りに怒号を撒き散らした。
『…こぅんのッ!馬鹿野郎ーォォオオッ!!お前ッ!今までッ!何処へッ!ほっつき歩いて来たんだぁあああーッ!?かほっ!けっほぅえ!』
-むせた。
-怒りの余りに電話越しで怒鳴り上げたら文字通りむせた。
-今までにないくらいむせたわ。
-どうしようもない。
せっかく今までのストレスを全部、あの電話越しにいるクソ野郎にぶつけたのはいいが今ので嘲笑されていると思えばムカついてくるので
どうしようもないくらいに台無しな気分だ。
-やれやれだ。
さてと、奴には色々と聞きたいことが山ほどあるのだが---
『……ク、フフッ』
……
…………
………………。
-なにこいつ…めっちゃムカつくんだが…。
まぁいい…話を進めていこう。
---会ったその時は、必ず殺してくれるわ。
『でだ。…お前今まで何していた?』
『いやだなぁーそんな訊ね方しちゃって。まるで俺が“何かをした”みたいな言い方じゃないか?』
こいつ…わざとらしい。こちらの超ドストライクな質問に対して含みのある…実に遠回りだが---それはもう俺の仕業だと言うような悪役ポジの定番的な台詞だ。
ー要するにこいつ……黒だわ。
そうだと分かれば---
『実に…面白くないな。お前は何の為に“あんなこと”をしている?』
『その話は俺達が会った時に話すとしよう。このまま電話で話をしても仕方ないがないぜ。場所はそうだなぁ---』
人が行方不明で有名なあの場所。
そこにある路地裏で話をしようぜ---
と---奴は楽しそうにお互いが会うための場所を告げた。
まるで久しぶりに話した友人とこれから遊ぶかのようなそういった感覚で---これから待ち合う場所を告げた。
そして
プツン---
電話は何の脈絡もなく切れた。
……。
「…全く。」
今から奴に会い真相を確かめにいくところだというのに俺は奴の相変わらずな身勝手さに改めて呆れを覚える。
「……どうしようもないくらいにくだらない茶番を仕出かしやがって。」
---全く持って不愉快だ。
-だが、
「いいだろう。…たまにはお前の茶番劇に付きやってやる。」
奴から話を聞いた後、最終的には色々文句を言って暴れてやる。
そうしてやることで少しでも奴に対するこのイラつきも収まるだろう。
「こうやって暇を潰すのも---」
俺は誰に対してでもなくただ単に
こっちも遊びにいくようなそういった感覚で---
「面白い。」
そう呟いた。
next continue…
もしこんな小説でも楽しんで貰えたら大変幸いです。