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ここは譲るよ!!焼肉編

好き勝手してます。捏造注意。

「はぁ~~美味しかった!!」

「じゃあろろろさん、勘定お願いしますね~」

「…え?」

これが始まりだった。

今目の前ではろろろvs笹太(藻歩は傍観者)で口論が始まってる。まぁ火種は私にあったんだけどね?

話すと少し長くなるんだけど聞いてやってください。まず今日皆が給料日で、ろろろの提案で焼肉行こう!ってなったの。しばらく舌が飢えてた私達は反対することなんてなく、そのまま焼肉屋に直行。まあさ、ほら。焼肉って結構いいお値段するじゃん?それに育ち盛り…というか20代が4人って結構かかると思うんだよね。それで私が言い逃れようと(というか言い出しっぺろろろだし)ろろろにお勘定お願いしたらこのザマですよ。

なんていうか…二人して大人げないっていうか。藻歩はだいぶアルコール入ってるらしくて顔真っ赤にしながら爆笑してる。ろろろも下戸で一口のんだだけですっごい愚痴魔になっちゃって。りりちゃんも強いはずなんだけどなんか場酔いしちゃってるぽいし。唯一マトモな私がこの場を納めようとしてるんだけど二人とも全く聞かないし、藻歩にも「まぁまぁ」なんて言われてるし。

いや、ここは平和的に割り勘で。なんて言える空気じゃないし、言ったら睨み殺されそうだし。

そうしてる間にもこの二人の言い合いは続いて。

「ろろろが払えよ、お前が言い出したんだろ。」

「はぁ!!?なんで言い出したからって僕なのさ!!おかしいだろ!!」

それがまぁなんっっとも餓鬼臭い口論。べろんべろんだもんね、あんたら。

相変わらず藻歩は腹抱えて転げ回ってるし。どうしようか。このまま私払いますよぅ~ってイケメン登場しちゃう?でも私がまずろろろに擦り付けたから言いにくいなぁ、これ。

通り掛かった店員さんにビール一本とカルビ頼み、承諾を受けたところでこっそりトイレへ向かう。とりあえず某青い鳥で呟いとくかな。


私達、チーム魚肉ψは一応そこそこ有名な実況グループなわけでして。

20××年、もうあの有名な某兵器さんやら某厨2病企画さんやらは歳のこともあって全員引退なさって、今じゃ私らがトップを争ってるって感じ。

まさか今日の今日まで実況者にブームあるなんて思わなかったしそもそも有名になれるなんてなぁ。今じゃグッズやらゲームやらも出てて嬉しい限り。なんか充実してますなぁ。


トイレの個室にこもるとアプリのあの青い鳥を開き『焼肉なう。ろろろと笹太がうるせぇ。』と言って予め遠くから口論しあってる二人とオマケで爆笑してる藻歩を撮っておいた写真をアップする。あぁ、もちろん顔はプライバシー保護してるからね?

「ふぅ…戻ろっか、な、っと、うわぁ通知うるさ。」

一息ついたところで携帯があらぶる。見ると全てSNS関連の通知。あとで読もう、とアプリを閉じ個室から出た。


「わがっだよ"ぉ、払うがら……」

三人のもとに戻ると爆笑してるはずの藻歩はいつの間にか寝ており、今度はりりちゃんが笑い上戸に、驚くことにろろろは泣き上戸になってて。

カルビとビールが届いていたはずなのだが無くなってる、と辺りを見回すと藻歩の取り皿にそれらしきものが。あぁ、こいつ食べたのか。と一人で解決し。とにかくりりちゃん落ち着かせてろろろ泣き止ませないと大変だな、と声をかけた。

「ろろろ落ち着けって。割り勘にしよ割り勘。」

「はぁ~~???割り勘??なんでだよ、そいつに払わせるべきだろーが~」

私がろろろを宥めているとりりちゃんが顔を不機嫌一色に変えてろれつが上手く回ってない口調で話しかけてきた。

「もう何時だと思ってんのー、キリないじゃん。うわ酒くさ、」

もう短針は数字の2をさし、長針は12をさしていたころ。さすがに引き上げないと迷惑かかるでしょ、と私のビールを飲んだらしきりりちゃんに問う。すると、しぶしぶ「わかったよ」と返事が。

あとは仕方ないし私が運転するかぁ、と考えながら近くの店員さんにお勘定を求む。にこり、といい笑顔で「少々お待ちください」と言って奥に消えた店員の後ろ姿を見送ったあとに藻歩の体を揺さぶった。

「もほ、もほ。帰るから起きて。」

「んんー…あと五分……」

子供か、とツッコミをいれながらも辛抱強く揺さぶるとのそのそと起き上がった。するとそこへちょうど勘定の紙が。受け取ったレシートには5万円近くの数字が。こいつらよくそんなに食べたなぁ。

三人から財布を収集して私が払う。払ってる時にふと、「そう言えば似たようなことあったなぁ」とプリンのときのことを頭に思い浮かべる。あれも結局引き分けで後でプリン4つ買いにいったな、そういや。

ふふ、と顔を綻ばせながら藻歩に肩を貸す。このあと三人は酷い二日酔いになるとも知らずに。

あ、私の財布からお金ださなかったのは内緒ね?

そういえば色々ミスってることに気付きました。恥ずかしくて埋まりたい。

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