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形のないもの

作者: 菜智

ある少女は、ある人に聞きました。

「幸せってどんな形」と。

ある人は少し困った顔をして、答えました。

「それは人それぞれだから」と。

少女は、それを本のような物に書き記しました。


ある少女は、ある人に聞きました。

「苦しみってどんな形」と。

ある人は悟るように、答えました。

「それは人それぞれだから」と。

少女は、その人に聞きました。

「貴方の思う、苦しみって何」

その人は何も答えてくれませんでした。

少女は、本のような物に書き記しました。


ある少女は、ある人に聞きました。

「愛ってどんな形」と。

ある人は少し考え込んで、答えました。

「それは形の無いもの」と。

少女はその人に聞きました。

「どうして、皆、答えてくれないの」と。

その人は答えました。

「それには、はっきりとした形・・・答えが無いから、誰も自信を持って答えられない」と。

少女はその人に聞きました。

「どうして、誰も答えを見つけられないの」

その人は答えました。

「人の心は、1つ1つ違うから、誰も同じ答えにはならない」と。

少女は本のような物に書き記そうとして、やめた。

そしてはき捨てるように。

「無意味、答えが無い、曖昧」と。



無数の本が空に舞う不思議な空間。

少女はそこで1人、佇み、不意に1つの本を手に取った。

そこに記されていたものは、たった数文字。

『幸せ』

次のページをめくれば、また数文字。

『苦痛』

それ以外は、白紙の本。

少女は、羽ペンを取り出した。

少女は、記す前に呟いた。

「答え、形の無いものはいらない」

もう1人の少女の同じ声が空間に響く。

「全ての形は」

『私達が決めてあげる、から』

長編を書いている途中の息抜き的な話として書いてみました。

少女は2人で1人です。別人格みたいな感じです。

形の無いものに形を与える少女のお話でした。描写が曖昧でしたね、すいません・・・。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんかほっとしました。
2016/07/24 21:11 退会済み
管理
[良い点] 『共感』の一言です!見た目は大人(もしくは中年)、頭脳は小学生以外な私にもとても読みやすい文章でした。 ストーリー性もちゃんとあって、メッセージが込められていたのが良かったと思います。
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