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エッセイあるいは願い  作者: ラスタ
3/4

笑う


女はいつも笑っていた。

どんなに苦しくてもまだ、大丈夫、と。


それが男を支え、日々頑張っている内にいつしか男は資産家へとなった。

そんな男が窮地に陥る。が、やはり女は笑っている。

そして男にも笑えと言う。


男は無理やり笑いながら屋敷を出て街中へ。

その時は本当に苦しかった、そう男は振り返る。その顔は笑みに彩られている。


男は続ける。

「泣くのなら、一番最後の瞬間に泣けばいい。それまでは、大丈夫。まだ終わっていない。それなら笑っていればいい、そう教えられたのです。」


と言う男の夢を見た。本当に。だから、起きてから必死に書き留めました。(笑)ちょっと凄くないですか?


ここより追記。

とにかく、誰かにこんなことがあったんだというのを伝えたくて書いたのですが、エッセイになっていないので、追記します。


このような夢を見ると、夢の構造がどうなっているのか非常に気になります。

そもそも、この夢が一人称視点だったか、三人称視点だったか、自分自身あやふやです。


おそらく三人称視点だったのではないかとは思われるのですが、最後の男が語っている相手が、自分自身のような気もしますし、そうするとそもそも最初の出だし、「女はいつも笑っていた」の視点はどこなのか? という話になります。


第一、このフレーズ自体を夢の中で得ているのですが、それが音だったか概念そのものだったかハッキリとしません。ちなみに映像的には東アジア系の、ちょっと濃い茶色の肌で、黒いヒゲの男。言ってみればアラブ系のテンプレおじさん。

それから今思い起こしてみると、全て日本語だったなと。


そうすると、やはり濃厚なのが、リアルタイムに映像と音声を作りながら見ている線ですね。いやあ、人間の脳って凄い。何が凄いって、見ている時の「自分」は何も違和感を感じないことです。


人って、寝ぼけているときは、寝ぼけているときの意識レベルで物事を判断して、それに対し違和感を感じません。自分がどれだけしっかりしようと思っていても、そのしっかり具合は、その時の自分のレベルに見合ったレベルが限界です。


そうすると当然、同じ人間でも体調や気力によって変わってきますが、おそらく当人はそれに気づかず、いつも同じだと思っているものです。これが凄く、そして恐ろしい。


夢を見ているときに、ああ、これは夢だと気づくこと自体が難しいことから、どれだけ自我というものが、「場」に流されやすいかが解ります。そして、実は現実でも同じようにみんな流されているのです。


自分が流されている、その事に気づくことが、大きな大きな第一歩かも知れません。

皆さんはいかがでしょうか?流されていませんか?


お腹が減ったらご飯を食べる。これを当然だと思っていませんか?

便はきたない。本当ですか? 汚いってどういう意味でしょうか?

さっきまで体内に入っていたのに、それは汚いのでしょうか? いつ体内に汚いものを入れたのでしょうか? それとも途中で汚くなったのでしょうか?

食物が胃でとかされて、腸に入って、栄養素が吸収されて、水分が吸収されて、発酵して……。発酵したら汚いのでしょうか? 匂いが出るから?


じゃあ綺麗なの?


私は綺麗だとは思いません。(笑)とくに汚いとも思いませんが。

そうやってキチンと自分の頭で考えて、答えを出すことが必要です。他人の価値観で生きるのは、私には耐えられません。


他人が言ったことを、鵜呑みにすることが許されるのは、成人まで。

それ以降は、自分自身の頭で考えて欲しいなと私は思います。


この世界があることを、当然だと思っていませんか?

時間が流れているのが当たり前だと思っていませんか?


是非ご一考を。

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