楓のお友達が来ました
後日、楓がお友達を連れてきました。
【楓】
「いらっしゃい、すごく助かるよ、すももちゃん」
【すもも】
「今日は呼んでもらってありがとう楓ちゃん」
玄関であいさつを済ませて二人は部屋に入っていく。
すももちゃんは楓と違うリボンをしていた。
自分の住んでる地域はリボンの色で学校が違うのでおそらく違う中学の子だ。
茶の間にいてもなんか気まずいし。
部屋に篭ることにする。
出かける用事もないし。
部屋の中が安全だ。
先日買ったマンガも読みたいし。
マンガを読みながらまったりしている。
なんか二人もどこか行くでしょう。
違う学校同士だしなんか共通の知ってるところに行なんじゃないかと予想した。
パラパラと漫画をめくりながらなるべく盗み聞きは良くない。
そう考えながら漫画の世界へ。
怒れる主人公に共感しながらも。
これはなかなか次の展開が楽しみだ。
とかひと段落ついた時に。
話が漏れ聞こえてくる。
【すもも】
「そうなの、悪の組織から送られてくるのよ」
【楓】
「悪の組織?あの敵はどんなとこから来ているの?」
【すもも】
「どこからくるかはわからないの、でも一人で頑張るよりも、協力しましょう、世界平和のため」
【楓】
「そうだね、世界平和のため」
この先は少し、聞き流す。
どうやら先日のケンカしてた人とは違うみたいだけど、なんかただならぬことを話してる気がした。
今のは聞かなかったことをしよう。
もう一度マンガを読み返す。
しばらくシャットアウトする。
多分読み終わる頃には帰ってくれるはず。
読み終わって。
これは気まずいからどこか行こう。
と思って、着替えを始める。
着替えしてる最中。
【すもも】
「そうなの、悪の組織はまだ詳細はわかってないの」
【楓】
「悪の組織、かなり手強い、世界平和のためにもやっつけなきゃ」
【すもも】
「そのためにはまずはぜひ団結しましょう、世界平和のために」
耳に入る。
本当に予想しているよりも。
ヤバイ友達なのかもしれない。
さっきから世界平和やら、悪の組織とか、すごいヤバイ。
とりあえずここから一刻も早く離脱しなければ。
そんなことを考えながら部屋を出た。
いったいどんな組織に対抗しているのだろうか?
すごく気になる。
これ以上なんかやばいことを聞く前に。
家を出てしまう。
この前の1人でのケンカも踏まえて、日に日に楓のことが怖くなっていく。