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省油の独り言

働き方改革

合理化にも複数ある。

合理的判断を下す基準により大分変わってくる。




 労働時間を減らせだの、休日増やせだの、効率的じゃないだの。最近そういう悲鳴(暴言?)をよく聞くようになった。

 ネットの普及により、前よりも個の意見の確立に労力を必要としなくなったから、ある意味当然なのかもしれない。Twitterなんかはいい例だな。各々が思うものを呟ける。その分個々のぶつかり合いが遠距離かつ瞬間的に発生する様になったから、そこはめんどくさい。


 情報の拡散力の土台も力を増し、情報収集が簡単に行われる時代になり、ようやく労働環境の『普通』の古さが露呈された。

 残業が美徳とされる空気、仕事量よりも仕事時間で決まる地位、年功序列型社会等々。個々の主張が激しく飛び交う時代で、これは中々、古いと思う。時代遅れの中にいりゃそりゃ皆不満もつよ。

 政府は市民の不満を解消すべく、労働時間の規制改善と残業時間の短縮に勤めた。労働に触れる時間を減らし、ストレスを解消しようと言うものだ。実行されてるかどうかはよく分からない。


 もし実現したとして、市民の不満は消えるだろうか?

 答えは、「いいえ」だ。


 労働に触れる時間を減らしたところで、労働環境そのものが変化してなきゃ意味がない。第一市民は労働環境の改善を求めていた。政府の答えは、色々と的外れだ。

 仕事がめっちゃ好きで好きで仕方がない、ワーカーホリックみたいな奴はどうすんだよ。仕事が出来ずストレス溜まる一方だよ。

 収入はどうすんだよ。労働時間減らしたら大体の職業は給与減ると思うのだが。その穴埋めの為に副業しだしたらいよいよ意味がなくなる。

 なんだろ、労働時間の短縮は解決策じゃないよね。


 確かに、労働時間の肥大化は体に悪影響を及ぼす。

 オーストラリアの研究機関の発表によると、人間は週25時間以上労働すると認知機能が低下し、40時間以上だと死亡率が上昇するらしい。んで、人間が1日に集中出来る時間てのは約4時間程だそうな。

 こういう研究結果を元にして改善策を出したのかな? でも、労働環境の改革をするんだったら、労働幸福度(労働に対しどれだけ幸福感を抱いているかの割合)が世界最低クラスだという事にも目を向けた方がいいのでは?


 働き方改革ってのは、労働者が「ウッヒョォォォォ仕事楽しいぃぃぃ!」ってなれる環境を作る事。労働時間だけでは改善されない複合的なもの。

 働き方改革はどうすればいいのか? それは各々が考える事だ。

 あ、今考えた?

 良かったね、改革成功だ。

10代の若造が政治に対して疑問を抱くことは、おかしな事かな?

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