あなたは夢をうりますか?
ある日、夢を売買できる店にたどり着いた
ごく一般なサラリーマン。
彼は自分の悪夢を売る。
しかしそこに待ち受けていた
夢の本当の真実とは。
「死んでよ!!ねぇ!!」
耳をつんざく様なこえで目が覚める。
あぁ、またこの夢か。
最近よく悪夢を見る。
大好きな彼女に死ねといわれる夢や、
通勤途中の電車が事故にあう夢。
はたまた、雨の日に選択ものを取り込んでいない日常的な悪夢見る。
------はぁ。
おかげさまで、朝起きて一番にするのがこのため息だ。
どうにも悪夢を見ると一日の始まりがすごく憂鬱に感じてしまう。
ただでさえ朝が弱い僕にこれ以上のオーバーキルは如何なものかと、
少し神様を恨むのが日課だ。
重い腰とまぶたをこじあけ、服を着替えて会社に向かうころには
僕のHPはすでに15程度しか残っていないもんだ。。。
あぁ。せめて夢ぐらいいい夢が見られないだろうか。
1万円ぐらいなら払うんだがな。
なんて思いながら、いつもより遅れて駅に向かう。
なんだか、いつもより人があふれている違和感を片目に
ホームにおりると、電光掲示板には
[人身事故発生]
の文字が繰り返し表示されている。
はぁ、これだから夢見が悪いといやなんだよ。
しかしどうだろうか。
1本前の電車が人身事故で、この梅雨のくそ暑い中
閉じ込められていることを想像すると、
少しは気分が晴れるのではないだろうか。
そうだ、夢見が悪いからといってなんでもかんでも
ネガティブに捕らえる自分が悪い。
あぁ。なんていい日だ今日は!!
そう心を切り替えた瞬間、
震えるポケットから取り出した携帯には
【くそ上司】
と表示されていた。
俺はこいつが嫌いすぎて登録名をくそ上司にしてやっている。
-------はぁ。
なんて憂鬱な一日だよ!!!!!!
夢とはなんであろうか。
記憶の整理と呼ばれているが、
果たしてそうなのであろうか。
これは、普段僕たちが見る夢をテーマに
可能性と想像を考えさせられる
世にも奇妙な物語である。