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第6色 茶

作者: 夜乃 ユメ

 この世の中に茶色が好きな人はいったいどれくらいいるのだろうか、なんてことは別に気にならない。たまに見かける茶色のものがあるということで、茶色の存在が誰かにとって良いものであるということがわかる。


 茶色はなかなかに不思議な色だ。土の色、木の色、場合によっては髪の毛の色にまで含まれる。茶色が好きな人はそれなりにいるが、茶色を主として部屋やファッション、はては車の色に取り入れる人はあまりいない。まぁ茶髪はありふれるほどに存在するが。


 茶色を使いこなす人は個人的にオシャレだと思っている。使われるのではなく使いこなす。そこは重要だ。茶色は日常に主軸として選ばれることが少ない色だと思っている。そこで敢えて選ぶのはなにかしらこだわりがある人なのではないか、と最近になって考えるようになった。個というものを光らせるため、派手な色や目立つ有彩色を選ぶ人もいるが、今となってはその有彩色の個はありふれて、逆に無個性に近いものとなっているし、個というものを極限にまで抑えて、マイノリティな色を選び、逆説的に個というものを表していくスタイルは、器用で天晴れだ。それだけに、その色の生かし方が不得手だと、色に飲まれてしまう。この世の中の大概の人は自らが取り扱える色、取り扱いたい色があり、試行錯誤、創意工夫を経て個の形成に至る。選ばれない色というのは、大概の人が諦めた、挑まなかった色でそれを積極的に取り入れる人はやはりオシャレなんじゃないか、と思っている。別に使いこなせるわけではないが、いつかそんな器用さをてにいれて茶色を使いこなしてみたい。

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