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ある夜の出会い

作者: 時結莉黒

ふと思いついた二つの話を合わせてみました。

続きません!

とある森の、木々に囲まれた場所に焚き火が1つ。


そこには男が1人。

〜〜〜〜〜

(なんだ、この餓鬼がき…。)

夜、男がその場所に帰ってくると1人の子どもが規則的な寝息をたてて寝ていた。その姿はとても綺麗とは言えずそこかしこに傷もあった。

(どうしたものかねぇ)

男が自分の荷を下ろしたり焚き火の準備をしている気配に気付いたのか子どもがムクリと起き上がった。

「…。」

「…。」

男は驚いた顔で、子どもは訳も分からない顔で、お互いを見た。

「お前、なんでここで寝てんだ。」

男が聞くと子どもは首をかしげた。

「つかれたから。」

男ははぁ〜と深いため息をつくと

「親は?国は?どこにあるんだ。」

と聞くと子どもは再び首をかしげた。

「わかんない。」

(なんだ、口減らしか)

最近は天候が安定せず、作物が取れない。その為まだ幼い子どもを捨てる事がある。

(どうしろっていうんだよ…。)

そんな事を考えていると目の前からグーッと言う音が聞こえた。

「お前、飯食ってないのか。」

子どもはコクリと頷いた。

はぁ〜と再びため息をついた男は自らの荷の中からパンとりんごを取り出し、子どもに渡した。

「え?」

「いいから食え。」

「でも、おじさんの分は?」

(^ω^#)

「おじさんじゃない、俺は18だ。」

「じゃあ、お兄さん?」

「その呼ばれ方は嫌だな。」

「じゃあ、なんていう名前なの?」

「バード。」

「わかった!バードね。」

〜〜〜〜〜

「お兄さん?」

食べ終わった子どもはバードに話しかけた。

「お兄さんは何をしている人なの?」

「…。吟遊詩人。」

「なにそれ?」

「旅しながら色んな話を集めてそれをいろんな人に伝えること。」

そう言うと子どもは目をキラキラさせた。

「お話して!」

「はぁ?なんで?」

「いつもね、ママがお話してくれたの!」

「…。わかったよ。」

すると、バードは楽器を取り出した。

「それは?」

「琴。いいか、よく聞けよ。」

ポロロンと柔らかな琴の音と共にバードは語り出した。


「むかしむかし、ある1人の王子がおったそうな…。」

〜〜〜〜〜

王子のいる国はとても豊かな土地に恵まれ争いもなく平和な世の中でした。

まだ王子には許嫁いいなづけがおりました。彼女はとても美しく国民からも愛されるとても優しい人でした。


その2人の結婚式の日、国をあげてお祝いしました。

その時です。王子の豊かな土地を狙って敵国が攻めてきました。もちろんのこと、結婚式は中断、王子は国を守る為に剣を取り自軍と共に戦いました。

しかし、元は争いの少ない国。軍隊は戦闘に慣れておらず、多くの人が死に、とうとう敵軍は王子の許嫁いいなづけがいる城まで攻めてきました。


城に入った敵軍の大将は王子の許嫁いいなづけの美しさを見て王子にこのように言いました。


この娘と国、どちらを取る?


王子はすぐに答えることが出来ません。すると彼女が口を開きました。


私があなたと共に行きこの国が救われるのなら、私はあなたについて行きます。


「ですが、行く前に1つお願いがあります。私たちは結婚の途中でした。まだ正式な夫婦ではありません。せめて、夫婦になってからにさせてください。」


大将は「いいだろう。ただし待てるのは1時間だけだ。その間に済ませろ。」と言いました。


「待て、なぜお前が行く必要がある?」

王子が聞くと彼女は涙ながら答えます。

「私にもこの国を守らせてください。私はあなたの妻です。私はこれからあなたの元を去ります。これだけ約束してください。」

(………………。)

彼女は王子の耳元でささやきました。

「わかった。」

彼女の言葉に対し王子は強くうなづきました。

「時間だ。」


そして彼女敵軍と共に去ってしまいました。


それからということ、王子は王となり国を強くしていきました。国防を強化し、軍を強くし。

しかし、彼女の好きだった国の景色を変えずに。

1年でこの国はとても強くなりました。


この国は初めての戦争を、1年前の敵軍に仕掛けます。ですが、王が下した命令は


誰1人として殺すな、死ぬな。


初めての戦争。多くの血が流れました。ですが、互いに死んだものは誰1人としていませんでした。


王は1人1年前の、大将と戦っていました。

王子だったあの頃とは違います。強くなりました。


ついに王は大将を追いつめます。そして


妻は、どこにいる?


戦意を焼失した大将は、王に彼女の居場所を伝えました。


「待たせたね。」

「約束、守って下さったのですね。」


そう、彼女との約束とは


誰1人として死なずに私を救い出して。


王と王妃は自国に帰り、国民からたくさんの祝福を受けました。


そして、この国は末永く豊かで平和になりました。


〜〜〜〜〜


ポロロンと琴を弾き語り終えたバードは子どもを見た。

「これで満足か?」

「バードすごいね!楽しかったよ!」

「そうか、んじゃさっさと寝ろ。明日お前をどっかの国にほっぽり出す。」

「え…。」

「え、じゃねぇよ。」

「やだ!バードと一緒に行きたい!」

「はぁ?ふざけんなよ。無理だ」

「やだ!やだ!もっとお話し聞きたい!」


涙目で見つめる子どもと、イラついた表情でいるバード。

勝ったのは…。


「しゃあねぇな。」

「やった!やった!」

「うるせぇ、それにしても明日は国に入るはやく寝ろ!」

「わかった!おやすみ!」


「あ!待て!」

「なに?バード?」

「お前、名前なんて言うんだ?」

「うーん…。おぼえてない。バードが付けてよ!」


バードは少し悩んでから

「よし、お前はこれからウィングだ。」

「ウィング?」

「そうだ。わかったなら寝ろ!」

「おやすみ、バード。」

〜〜〜〜〜

とある森の、木々に囲まれた場所に焚き火が1つ。


そこには男が1人と子どもが1人。

テスト期間のくせに書きました!少し息抜きにのつもりがずっと書いてました(;゜∇゜)


吟遊詩人を出したくて、それに王子様が出る話を書きたくて。


それと最近気づきましたが私の話は夜が多いんですよね。

夜大好き。


拙い内容と文章ではありますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。


誤字脱字、その他何かありましたら教えていただきたいです。

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