総合格闘の頂
西暦30XX年
移動手段はテレポート、会話も喋らずコミニュケーションを取るようになり、食事もカプセル式というハイテクノロジーな時代。
しかし、そんな中一際人気なスポーツがあった。
それは
総合格闘技!!!
社会のテクノロジー化が進む一方……
身体能力も格段に進化したのである!
テクノロジーで周りを埋め尽くした人々は
道具を持たず最強を決める…総合格闘の虜になる人々が多いと言う。
そんな中、体を防護服で覆う1人の少年がいた。
30XX年
4月1日
???「太一〜〜〜!!」
太一「ん?アカリか……おはよう」
アカリ「おはようー!ってもう春なのに防護服脱がないんだね!」
太一「………お前毎年その絡みしてくるな」
四ノ宮アカリとはご近所で幼馴染だが、神時 太一とはテンションの温度差がかなりある。
アカリ「そういえば、なんで太一って赤石高校受けたの??」
アカリ「私が赤石受けたから?」(笑)
太一「……近いからだけど」
アカリ「だよねー」
アカリ「太一は部活とかはいらないの?」
太一「お前俺の身体事情知ってて言ってるだろ」
アカリ「だよねー」(笑)
太一「アカリは何か部活入るの?」
アカリ「私はどっかのマネージャーに
入ろうと思うの!!」
アカリ「そしてその部のエースのかっこいい彼氏とか
作っちゃうの!」(照)
太一「そっか……」
アカリ「本当はもうマネージャーになりたい部活
決めちゃってるんだよね!」
太一「どこ?」
アカリ「……総合格闘部だよ!!!!」
太一「っっっっっっええええええ!!!」
アカリ「そんなにビックリすることないじゃん!」
アカリ「だって赤石高は東京都内でも強豪の
一つだし、強くて守ってもらえる
彼氏出来そうじゃん!」
太一(どんな理由だよ……)
太一「そうなんだ頑張って!」
太一(俺もこんな体じゃなければ、総合格闘も出来た
のかなぁ……イヤイヤ無理だ、あんなテレビで
しか見たことないし、普通の人間なんか瞬殺だ)
アカリ「うん!!私もしっかりマネージっ……
太一「危ないっ!!」
どこからか野球ボールがアカリに当たりそうになり、太一がアカリの前に立ちボールが太一の背中に当たった。
ドンっ!
太一「痛い痛い痛い痛いっ!!」
アカリ「太一っっっ!!」
アカリ「ねぇ太一大丈夫っ!?」
太一「うわああぁ!!!」
???「おい!お前らこいつにボールが当たっただ
けだろ」
???「なんでそんなに大袈裟にしてる?」
アカリ「違うのっ!!太一は……」
太一「背中がぁぁぁ!!!」
???「……あーーーー分かったよ!」
???「俺今携帯式テレポート持ってるから
それで病院行くぞ!」
アカリ「えっ!ありがとうございます!!!」
太一「……あ ありがとうぉ」
???(あーあ、入学式初日なのに変なのに
巻き込まれちまった。
まぁ部活間に合えばいいか)
東京病院
アカリ「本当にありがとうございます!」
???「別にいいよ」
アカリ「あと名前教えてもらえますか?」
???「俺は、佐久間タケルだ」
アカリ(どこかで聞いたことある名前だ…)
アカリ「タケル君でいい?同級生でしょ」(笑)
タケル「なんで分かる?」
アカリ「荷物持ってないし入学式だろうなぁって」
タケル「そうか、……俺もう部活行かなきゃ
行けねーし先行くわ」
アカリ(部活?入学式なのに?特待生とかかな?)
タケル「それじゃ全身マスク君にもよろしくな」
アカリ (なにそれ)笑
アカリ「タケル君今日は本当にありがとう!」
タケル「どういたしまして、またどっかでな」
タケルはテレポートで赤石高に戻った
20分後太一が医務室から戻った
医師「外傷は見られません、しかし痛みが消えない
様なので、今日一日は安静にお願いします」
太一「はい、分かりました」
医師「では失礼します」
太一「アカリごめん」
アカリ「ぜんぜん大丈夫!」
太一「…こんな体無くなればいいのに」
アカリ「…………」
重たい空気の中二人は互いの家に戻った。
太一(あー散々な入学式だったなぁ
そもそも入学式でてないけど)
太一「明日から怪我のない平凡な
高校生活を送るぞー!!!」
母「うるさいいっ!」
太一「 ………… 」
……………一方、四ノ宮アカリ宅
アカリ「えーっと」
カタカタ
アカリ「佐久間タケルで検索っと」
アカリ「………………!!!」
アカリ「っっっっっっええええええ!!!」
母「うるさいいっ!」
アカリ「 …………」
アカリ「あの人中学の時、総合格闘技……」
アカリ 「全国中学選抜2位だ……」