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エリュシオン  作者: 雨夜 紅葉
序章
2/67

プロローグ【黒】

鐘。


りぃいん。


鐘の音がした。


りぃぃいいん。


頭の奥に反響するような


重い音が。


りぃぉおん。


音のする方へ、あいつは歩き出した。


だから俺も、同じ方向へ歩いた。


どうせ目的地なんてない。


どうせ行くところなんてない。


「何処へ行こうか」と訊かれたから


「何処でもいい」と答えた。


「何処へ行きたい?」と訊いたら


「何処でもいいよ」とあいつは答えた。


でも少し疲れたから


「休める場所へ行こう」と決めた。


とりあえず月が沈んだほうへ。


月桂樹の旗がたなびくほうへ。




ーーああ、そうか。ここが理想郷。


雑踏と雑音が溢れた


欲望と快楽の街。


『エリュシオン』。





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