第7話
朝の出来事と今まで名前しか出て来なかった人物登場です。
小説を書いて1週間です。まさかの300ユニークです。
びっくりな半面とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
ロキがギルドに登録して1週間が経った。
この1週間ロキは様々な依頼を受けた。
Eランク依頼
『犬の散歩をして』
『庭の草を抜いて欲しい』
『引っ越しの手伝い』
『店番をして』
『屋根の修理補佐』
などの雑用だ。
1日3つほど依頼をして、その日の宿代を稼いでいたがまだ治療費は返せていない。
≪朝7時≫
「朝だよ〜。お兄ちゃん起きて。今日も依頼受けるんでしょ〜」
かわいらしい声がする。
ロキはその声を聞き、ゆっくりと目を開けた。
そこに居たのは金髪をツインテイルにしている12歳の女の子だった。白いワンピースにピンクのエプロンを付けてベッドの横に立っていた。
「おはよう。リリー」
女の子はリリー・アルベルト。
ボイルさんの娘でレヴィの妹だ。
リリーとは犬の散歩の依頼の際に、おつかい中のリリーと出会い、犬の散歩と併用して手伝ったところ、お兄ちゃんと呼ぶようになった。
女三姉妹で兄と言う存在に憧れていたみたいだ。
「お兄ちゃん早く朝ごはん食べてギルド行かないと。あと1つでDランクに上がれるんでしょ」
「焦らなくてもギルドは逃げないよ。うーーーん」
身体を伸ばしながらロキは答えた。
「まぁリリーが起こしてくれた事だし準備したらすぐ行くよ。だから先に言って用意しててくれるかい」
わかったと言ってリリーはパタパタという音が似合いそうな足取りで出ていく。
それからロキは顔を洗い、いつもの服に着替えて食堂に向かった。
食堂に向かう途中、宿屋入口のカウンターで座っていた女性に挨拶をする。
「おはようございます。ララさん」
「あらロキ君。おはよう。いつもリリーがゴメンなさいね。迷惑だったらハッキリ言ってね」
ララさんはボイルさんのお嫁さんで、リリーの母親だ。金髪で3人も子供がいるとは思えないぐらい綺麗な大人の女性だ。
大丈夫ですよ、と返し食堂に入る。そこには変わらない姿で料理をしているボイルさんと接客中のリリーとミランダさんがいた。
ミランダさんは長女で2歳年上だ。髪は金髪。今は長い髪を三つ編みにしている。
宿屋月の雫の看板娘だ。
ただナンパをしようものならボイルさんの包丁が飛んでくるらしい(食堂の常連客より)
入ってきたロキに気が付いたミランダさんは料理が準備されていたカウンター席に案内した。
「おはようロキ君。今日でEランク卒業って聞いたわよ。頑張ってね。夕飯はお祝いにサービスするからね。だからちゃんと帰ってくるのよ」
そう言って他の客の元へ行った。
席に着くとリリーが近寄ってくる。
「今日はパンとキノコと野菜のスープだよ。お代わりあるからね。沢山食べてね」
と笑顔で言ってくるが作ったのは100%ボイルさんだ。
リリーはまだ料理をさせて貰えないらしい。ミランダさんはたまに手伝いをする。
ララさんは……ボイルさん言わく、魔物が逃げだすくらいのものらしい。
食べ終わるとボイルさんにごちそうさまと伝え、食堂を後にする。
ボイルさんはロキの言葉におうっ!と返事んしながら手を軽くあげて答える。
そんな朝を1週間続けているのだ。恐らくこれからも続くだろう。
部屋に戻り手早く支度をしてギルドへ行くため宿を出た。
アルベルト家全員登場しました。
金髪は母親譲りでした。ちなみにボイルさんは現在スキンヘッドで若い頃は赤髪だったらしい。
次回、Eランク卒業依頼です。
さて何が待っているのか、作者の私でもわからないのが現実です(苦笑)
次回もよろしくお願いします。