第2話
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ギルド内へ入った3人はすぐさま掲示板前へ歩みを進める。
ギルド内は入口から入って左側にカウンターがずらりと並んでおり、それぞれに受付壌がいる。
右側は酒場になっていて沢山の椅子やテーブルが並んでおり、多くの冒険者が情報交換や、自慢話をしている。
入口から真っ直ぐ進めば大きな掲示板があり、そこには沢山の依頼書が貼られている。
2階へは掲示板の横の階段で上る事が出来、個室や会議室などがある為あまり上がる事はない。
3人が掲示板に着くとすぐさま目的の依頼書を剥がした。
「よかった。まだあったわね」
「ニャハハ。よかったにゃ」
「やったね。早く受付に持って行こ」
依頼書を持ったユイは受付壌に依頼書を渡す。
「この依頼をチームで受けるわ」
「おはようございます。Dランク『西の森での薬草ペペロの採集』依頼ですね。では、ギルドカードの提示をお願いします」
はい、とユイーナは腰のポーチから名刺ぐらいの大きさのカード(ギルドカード)を出す。
それを受け取った受付壌は手元にある機械にかざすと機械を操作する。
「チーム『レッド・ローズ』で、リーダーはユイーナ・アスベイルさんでメンバーはレヴィ・アルベルトさん、ナナ・コルテさん以上でお間違いないでしょうか?」
「えぇ、間違いないわ」
確認を終えた受付壌はカードをユイーナに返却する。
「受付は完了しました」
カードを返してもらったユイーナはそれをポーチに戻すと後ろにいる2人と共にギルドを出て行った。
ギルドを出た3人は西門を出て2時間ぐらい歩いた所にある西の森『ユークの森』に着くと森の中に入って行く。
森に入って30分目的の場所に着いた。
そこは森の中にある湖で、薬草ペペロは水辺でよく見つかるのだ。
3人は子供の頃、この湖でよく遊んでいた。なので薬草ペペロの採集はお手の物なのだ。
「着いたわね。魔物の出没は少ないけど注意は怠らないように薬草を集めましょう、依頼数は10株よ」
「「はーい」」
1時間もすれば数が揃い、3人は湖を見ながらポーチに入れていたサンドイッチを取り出し食べていた。
「順調に集まってよかったね」
「ニャハハ、これで目標達成だにゃ」
「そうね、あとはギルドに報告すればCランクに昇格ね。Cからは魔物も強くなるから気を引き締めないとね。……特にレヴィわね。こんな事で興奮して遅刻するんだもの」
「う、うん」
「ニャハハ(苦笑)」
そんな会話をしていると風が吹いた。
そこに微かに血の臭いを乗せて。
「にゃ!!!」
ナナはその臭いに唯一気が付き、
獣人族だけあり嗅覚は人族より高いのだ。
「どうしたのナナ!」
「な、何!」
「あっちの森から、血の臭い。多分人族だと思うにゃ」
「魔物に襲われた人かしら…、助けに行くわよ。ナナは案内を!レヴィ周りの警戒を怠らないで行くわよ!」
ユイーナは2人に指示を出しながら食べかけのサンドイッチを仕舞う。
2人も頷き急いで仕舞うとナナを先頭に早足で血の臭いがする森の中へ向かう。
≪森の中≫
森に入った3人は血だらけの男の子を見つけた。
次回からついに主人公登場です。