犠牲
「待て!そのままで行っても神の奴には勝てない!
わしも鬼ではない!鬼の親分じゃが、鬼ではない!
修行場所は用意しよう!」
「まさか!
あの超有名漫画に出てくる精神と何とかの部屋ですか?」
「その通り……
な訳ないじゃろが!
そんなもの出した時点でお前の旅は終了だ!」
「では何なのですか?」
「それは……」
「それは?」
「拷問部屋じゃ!そしてパートナーとしてお前が師匠と慕うその爺を連れていくがいい。」
「まさか!神はドMだったのか!」
「えっ?」
「だが、流石は地獄のボス!何と酷い! 私に師匠をモルモットにし拷問を極めろとは…」
「いや、そう言う事じゃなくて地獄に道場とか畳の部屋とか有ったらおかしいじゃろ?」
「師匠!申し訳ありません!
あなたには地獄の平和のため犠牲となってもらいます!
それに、死んでからもう一回死ねるなんて貴重な体験なかなかできませんよ!
どこへ行くんでしょうね?
羨ましい限りです!」
「人の話を聞かんか!
しかも、羨ましいとか全く思ってないじゃろ!」
「ありがとう、閻魔! そうとなれば早速モルモットを…
あっ、違う師匠を連れて行こう!」
「お前最低じゃな。
お前みたいなのが地獄にくるべきじゃが……
今からでも現世に返したいぐらいわしはお前が嫌いじゃ!」
「閻魔に嫌われるとはこれで死んでも地獄にくることはないな!
おっと、話はここまでにして修行を開始しよう!」