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~3~ この思いは何?

ここまで読んでくださってありがとうございます!


もし少しでも楽しんでいただけたら、

高評価【★★★★★】、ブクマ、感想、シェアなどで応援していただけると励みになります。


第四話はこのあと30分後、3月12日の11時30分に投稿予定です。






私は今、スマホとにらみ合いっこをしている。なぜかって?それは、仕事の休みを取るための電話をかけるか必死に迷っているのだ。必死なのだ!ここで休めば連続記録は消える。


毎日出勤無休の記録が!ううっ…でも…聞きたい…



この時私の頭の中では天使と悪魔が大戦争を繰り広げていた。


「行ってはダメ!これは罠よ!」と至極まっとうな正論を叫ぶ天使。


それに対して、


「少しぐらいいいじゃないか。行っちゃえ。」と甘すぎる甘味で誘惑する悪魔。そしてなぜかその悪魔と蓮の顔が重なってしまう。気のせいだろう…そういうことにしておこう。




「連続記録を止めちゃっていいの!?」と、天使が光明の武器である金の矢を放つ。


「別によくないか!逆に大切な秘密を逃していいのか?」と、悪魔は矢を華麗によけ、お返しだとでも言いたげに漆黒の刃を投げてきた。



その刃(勧誘)の威力はすさまじく、天使はよける暇も与えられずに消滅した。悪魔(蓮)の完全勝利だ。




潔くスマホを持ち、店長に連絡を入れ、明日の休みを報告する。


「え?ごめん、たぶん聞き間違えた。もう一回言って。」


と、驚かれたが、初めて休むのだ。驚愕されるのも仕方がない。




店長には事情を説明せず、ただ休むとだけ伝えた。別にカフェのキャストは彼氏を作るのは禁止というルールもないので言ってもよかったのだが、なぜか言いたくなかった。忘れたい過去だからだろうか?

…はい!忘れましょう!そんな記憶なんてとっくにごみ箱に捨てたっちゅーの!


それよりも、うちのカフェすごいよねー。メイドカフェのキャストなのに彼氏作っていいってー。マジ甘すぎ―ー。あはははははははは~


と、無理やり話題を変える私であった。





時計を見るとまだ10時。待ち合わせまであと4時間ある。


久しぶり(初めての)休みだし、ショッピングにでも行こうかな?と思い、すぐさま着替え、メイクをする。自分でも気づかいうちにいつもより少し圧化粧をしてしまったようだ。服も普段着より豪華なワンピース。



別に蓮に合うためじゃないし…久しぶり(初めて✕2)の休みだから少し気合が入っただけだし…



準備に30分もかけてしまったが決して連のためじゃない。違うのだ。

頭の中でそう唱えながら、家を後にした。


______________________________________





1時30分、待ち合わせ時間より30分も早いが私はすでに“あそこ”に到着してしまった。”あそこ”とは、私と蓮が初めてデートをした駅前のカフェだ。


お金持ちの蓮が一生懸命探して一般人がよくいくカフェを探してくれたんだったな…


はっ!違い違う!私は話を聞きに来ただけ!昔のことなんて忘れろぉ!


と、必死に否定する私。


そうよ。別に30分早くてもいいじゃない。大人のマナーよ。10分前行動ならぬ、30分前行動である。




苦しい言い訳。ブラックコーヒーに砂糖を入れず、ブラックチョコを溶かしたくらい苦い。


そう自分で自分に呆れるうちに10分が経過しただろうか、ふいに声をかけられた。




「あれ?こんなに早く来てくれたんだ。」


この低音イケボ、自信たっぷりの声--見上げるとそこにはスーツ姿の蓮が立っていた。


なぜだろう…なんか久しぶりに蓮のスーツ姿を見たような気がする(実際、別れてから一度も見ていないので、当たり前だろう。)


もう、美しいを通り越して神々しい。これは、国宝級イケメンね… このようなビジュが怪物級(いい意味で)の人を良く捕まえれたわね…私、やるじゃん!


いや、それより、まだ2時じゃないけど?まだ1時40分だけど?蓮、早すぎない?(←自分も言える立場じゃない。)


「別に勘違いしないで。これは30分前行動、私の決まりなの。」


「ふーん、30分も前から来てくれるんだー。それに俺、まだ何も聞いてないけど?」


またやられた。

いや、これは自分から罠に入ったかもしれない…


かくしてや、元カノと元カレの運命の(?)対面が始まるのであった。




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