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あなたの腕の中で性と向き合う  作者: 瀬戸 航帆
第4章 元の生活に戻るために
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第26話 転職活動スタート

 『転職活動、エージェント、おすすめ』で検索をかけて、良さそうなサイトの候補をピックアップしていく。就職活動は新卒の時以来なので、個人で行うには多少の不安がある。できたらエージェントの方に、面接の仕方などレクチャーして欲しい。


 転職希望者とエージェントをマッチングさせるサイトに、とりあえず登録する。私に興味を持ったエージェントから連絡が来るので、その中から相性が良い人を選ぶつもりだ。


 サイトに登録する職務経歴書は正直に今の仕事内容を記載した。ただデリバリーヘルスとは書かずに風俗業界、とざっくりした書き方をし、キャストの実績と店舗の売上実績を記載した。


 転職をするにあたって、風俗業界に身を置いていたことを正直に話すことについては、一切の躊躇は無かった。私は自分の尻はキッチリ自分で拭きとったと自負している。自信をもって風俗の仕事をやり切った、と言えるくらい仕事に向き合ったことは私のささやかな自慢でもあった。


 サイトに登録し終わった翌日、エージェントから何通ものメールが届いていた。まずはウェブでヒアリングを行いたい、とほぼ全員が同じことを言ってきたので私は、なるべく同じ日にヒアリングが行われるように、日程調整を行った。


 今まで週六勤務、最長十五連勤といった働き方を、土日祝休みに変えた。本指名からのリクエスト予約のみ、土日は出勤することにし、いったん毎週水曜日を就活デーとし短時間勤務にした。出勤を減らせば売上げや本指名ランキングの維持は難しくなるが、借金を完済した今、ランキングを維持するほどのモチベは消え失せた。


 一週間で五人のエージェントと面談を行ったが、私は先が思いやられた。人に対する好き嫌いは激しい方ではないが、期待をしていただけにがっかりしてしまった。


 面談を行ったエージェントの方々は、あまりにもギラギラと仕事感を全面に出してくる。他人の人生の転換期に立ち会う仕事の割には、あまりにもドライすぎて任せようという気になれないのだ。


 中には強引に今後のスケジュールを決めてくる人もいて、辟易した。私はただ求人を紹介してもらうのではなく、この先の人生のことを考えながら次の仕事を決めたい。しかし、指針を自分で定めることができないから、そこから手伝って欲しいのだ。


 とりあえず、ネットで行える無料の自己分析ツールを使い、ChatGPTに風俗嬢が転職先として向いている仕事は何か、と質問をした。新卒の頃にやったことを思い出し、自分の強み、弱み、好きなこと、嫌いなこと、将来どうなりたいか、を紙に書き出してみたが、イマイチどうすればいいのかわからない。そもそも職種で絞った方が良いのか、業界で絞った方が良いのかもわからなかった。


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