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あなたの腕の中で性と向き合う  作者: 瀬戸 航帆
第2章 悪徳マルチ集団の罠
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第14話 嫌がらせの日々

 鮎川先輩と別れた後、私はすぐに井口に返金して欲しい旨をメールに記載して送った。するとすぐに電話が来た。


「さっきのメール、あれ、なに?」

 驚くほど不機嫌で冷えた声が、携帯越しに響いてくる。


「私の独立を援助する代わりに、あなたのお店の売上に貢献するって約束した件です。覚えていますよね?」

 私は努めて冷静にゆっくり話した。


「何の話?そんな話、したことないと思うけど」

「何とぼけているんですか。お店の店長とあなたと3人で居酒屋で話したじゃないですか。」

「たしかに君と店長と居酒屋に行ったけど、そんな話はしていないね。何か証拠でもあるの?」

「…あなたのお店で商品を買う時に、一気に買わず、数万単位で現金で買うように、店長から指示を受けましたが」


 そう言うと乾いた笑い声が聞こえた。


「知らねぇよ。そんなこと。店のことは店長に任せているんだ。返品したいなら商品とレシートを持ってこい」


 私は絶句した。これを見越してあの時、店長は店側でレシートを破棄できるよう誘導したのだろうか。


「お前が勝手に俺の店で商品を買っただけだろ!筋違いなクレームつけてんじゃねぇよっ!」


 思わず恐怖を覚えるほどの怒鳴り声である。なんだコイツ、キチガイなのか?負けてなるものかとすかさず言い返した。


「警察と弁護士に相談します」

「お好きにどうぞ。こっちは一向に構わないけどね」


 小馬鹿にした言い方に、腹が立った。


「あなたがマルチ商法をやっていて、商品を買わせるために風俗を斡旋したり、裸の写真を撮っているんですってね。それ言いふらしますから!」


 私は通行人が振り返るのも構わず怒鳴り返した。怖いくらいの沈黙が流れる。


「…お前、鮎川と連絡とり合っているな?」

「先輩とは音信不通です!」


 不気味な沈黙に足が震えそうになる。私は自分を

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