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〜Virginity〜
「皆さん、おはようございます。今日からこの聖ディウ学院での生活が始まります。」
目を覚ますと彼女は体育館のような場所に彼女含め10人ほどの女の子達と共に整列し立っていた。
目の前で話をしているそれは身体は全体的に黒く常に目元と口角を不気味な程ににやりとさせながら話していた。腕はあるが手はなく身体を覆っているマントのような黒い裾から足は見えなかった。"人間"と言われる容姿とは明らかに違い機械的な物体の様な。
「申し遅れました、私は皆さんの先生であります。名前は特にありませんので先生とお呼びください。」
彼女達に向かってその先生は話を続けた。
「この学院ではたくさんのことを学び優秀な成績をおさめられるよう努力しましょう。また規則などもいくつかありますが毎日少しずつ覚えて頂ければ問題ありません。20歳を迎えるまで健やかに生活していきましょう。」
この時の彼女達の目はとても虚ろで、とても未来のことを考えられる光等なかった。