表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/16

夕飯

家に着いた




「どうぞ、入って」




「お邪魔します……」




 ソーレはおずおずと扉を通る




「自分の家だと思ってくつろいでもらって大丈夫だから」




「ありがとう、リヒト」




 買い物袋をリビングに置いた俺は台所に足を運び料理を始める




 冒険者になって二年、家に居るときは毎日自炊をしてきた。料理の腕にはそれなりに自信がある




 パスタを茹で、野菜をカットし、スープも同時に作り始める




 なるべくバランスのいい夕飯に仕上げよう




「私にも手伝えることってある?」




 ソーレがリビングから顔を出した




「じゃあ、できたものから運んで」




「分かった」




 ソーレが出来上がった料理をテーブルに運んでくれている




 その横で俺は仕上げに取り掛かる






「できた!」




 料理が完成し、二人でテーブルに座る




「いただきます……」




 ソーレが慣れない手つきてフォークを持ち、食事を始める




 ――と、




「……んっ、ふっ、ぅ、うぅ~、」




 なんと、泣き出してしまった




「ごっ、ごめんそんなにまずかった?」




 慌てて俺はソーレに駆け寄る




「うっ、ぅ~、ぅっ、うぇ~~」




「俺、いつも一人で食べてるから、そこまでの味だって自覚なかった……、ほらっ、出して、」




 袋をソーレに差し出す――が、




「ぢ、ぢがぅ……、ぢがうのぉ……」




 ソーレは必死に首を横に振っている




「……違う?」




「ゔっ、ゔん、……も、もう、こんなに美味しい料理を食べらるって、思ってなかったから……嬉しくてぇ」




 割とパスタを茹でただけだったのだが


 栄養失調気味の体を見るに、食事もろくに与えられていなかったのだろう




 喜んでもらえたのは嬉しいが、少し複雑な気分だ……




「そっか、そう思って貰えたならよかったよ」




「……本当に、本当にぃ、助けてくれて、ありがとう……リヒトッ、」




「どういたしまして……ソーレ、」




 落ち着きを取り戻したソーレと共に食事を再開する




 さっそくだけど、聞いてみるか……




「ソーレは、これからどうしたい?」




下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。



正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!



ブックマークもいただけると本当にうれしいです。



何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ